以下に、カスタムコントロールのアプリケーションの記述例について説明します。
カスタムコントロールのプロパティは、プログラム中で設定します。
カスタムコントロールのメソッドの使用にあたっては、サンプルプログラムを参考にしてください。
●データファイルを指定して帳票出力を実行する場合
ボタンCommand1が押された場合、データファイルを指定して帳票の印刷を実行します。
このサンプルでは、次のメソッドを使用しています。
総ページ数取得機能(PageCount)
帳票出力実行機能(PrintOut)
プレビュー機能(View)
'ボタンCommand1が押された場合の処理 Private Sub Command1_Click() Dim lRet As Long Dim lNum As Long 'プロパティ設定 PrctrlEx1.PrinterName = "" '印刷プリンタ名 PrctrlEx1.CopyNumber = 2 '印刷部数 PrctrlEx1.StartPage = 1 '開始ページ番号 PrctrlEx1.EndPage = 1 '終了ページ番号 PrctrlEx1.DataFile ="C:\Data\denpyo.dat" 'データファイル名 PrctrlEx1.ScriptFile = "denpyo" '帳票名 '必要に応じて各メソッドを呼び出す '印刷実行 lRet = PrctrlEx1.PrintOut If lRet = 0 Then '復帰値が0(正常終了)の場合 Else '復帰値が0以外(異常終了)の場合 End If '総ページ数取得 lNum = PrctrlEx1.PageCount 'プレビュー lRet = PrctrlEx1.View If lRet = 0 Then '復帰値が0(正常終了)の場合 Else '復帰値が0以外(異常終了)の場合 End If End Sub
●入力データとなるデータファイルを生成して、帳票出力を実行する場合
ボタンCommand1が押された場合、入力データとなるデータファイルを生成して、帳票の出力を実行します。
このサンプルでは、次のメソッドを使用しています。
データファイル生成機能(StartData、DataWrite、EndData)
帳票出力実行機能(PrintOut)
'ボタンCommand1が押された場合の処理 Private Sub Command1_Click() 'データファイル生成処理 PrctrlEx1.StartData PrctrlEx1.DataWrite "0000000|神奈川県川崎市中原区|上小田中X-X-X|△△△△電気| " _ & "20031221|03101|005|0020|カラーテレビ|3|120000|1234567890" PrctrlEx1.DataWrtie "0000000|神奈川県川崎市中原区|上小田中X-X-X|△△△△電気| " _ & "20031221|03101|005|0022|カラオケセット|1|82000|1234567890" PrctrlEx1.EndData PrctrlEx1.ScriptFile = "denpyo" '帳票名 '帳票出力実行 PrctrlEx1.PrintOut End Sub
StartDataメソッドを引数なしで呼び出します。
DataWriteメソッドを呼び出し、データファイルにデータをセットしていきます。このとき、データの形式は、1レコード(行)を1回の単位とします。
データを渡し終えた時点で、EndDataメソッドを呼び出します。
必要に応じて、PageCount、PrintOut、Viewの各メソッドを呼び出します。ここでは、PrintOutメソッドを呼び出します。