ここでは、リモート帳票出力ユーザのパスワードを設定するコマンドについて説明します。
prsetpasswd コマンド(リモート帳票出力を行う場合のリモート帳票出力ユーザを設定する)
ポイント
Administrators権限を持つユーザのみ、リモート帳票出力ユーザを登録/削除できます。Administrators権限を持たないユーザの場合は、リモート帳票出力ユーザの表示のみできます。
リモート帳票出力ユーザの登録/削除を行う場合は、「管理者: コマンド プロンプト」からパスワードコマンドを実行してください。
「管理者: コマンド プロンプト」を起動するには、[スタート]メニューの[コマンド プロンプト]のアイコンを右クリックし、表示されるメニューから「管理者として実行」を選択します。
リモート帳票出力を行う場合のリモート帳票出力ユーザを設定できます。また、現在の設定値を表示できます。
通常は、リモート帳票出力ユーザを設定する必要はありません。
以下の運用を行う場合、リモート帳票出力を行う前に、アプリケーションサーバ上でprsetpasswdコマンドを使用して、リモート帳票出力ユーザを設定してください。
SYSTEMアカウントで動作するサービスプロセスからリモート帳票出力を行う場合
ファイアウォールやルータにより445/tcpポート(microsoft-ds (*1))をブロックしている場合
*1:ダイレクト・ホスティングSMBサービスの通信に使われるポート番号で、ファイルとプリンタの共有やリモート管理などに利用されます。
ポイント
リモート帳票出力には、仕分け機能、XBRLデータ対応機能、Navigator連携機能、およびDatabase Direct連携機能を使用したリモート帳票出力型も含まれます。
コマンドの記述形式を示します。
[ ]は、省略できることを示します。
prsetpasswd -a -u ユーザ名 [-p パスワード]
prsetpasswd -x -u ユーザ名
prsetpasswd -l
オプションについて説明します。
ユーザを登録する場合、および登録されているユーザのパスワードを変更する場合に指定します。
登録/変更するユーザ名を指定します。ユーザを登録する場合は、帳票出力サーバに登録されているユーザ名を指定します。指定できるユーザ名は、空白を含む半角英数字で48文字以内で指定されたユーザ名です。
半角英字は大文字と小文字の区別がされず、同じユーザ名として扱われます。
登録/変更するパスワードを指定します。
指定できるパスワードは、空白を含む半角英数字で14文字以内で指定されたパスワードです。
省略すると、画面にパスワードの入力を促すメッセージが表示されます。
注意
-pオプションを指定した場合、コマンド実行時にパスワードがそのまま画面に表示されてしまうため、注意が必要です。
登録されているユーザを削除する場合に指定します。
削除するユーザ名を指定します。
登録されているユーザを一覧表示する場合に指定します。ユーザの一覧は、登録されている順序で表示されます。
復帰値を示します。
復帰値 | 意味 |
---|---|
0 | 正常終了 |
0以外 | 異常終了 |
リモート帳票出力時に、このコマンドでリモート帳票出力ユーザを設定しなかった場合は、アプリケーションサーバと同じユーザが帳票出力サーバに登録されている必要があります。
このコマンドは同時に複数のユーザに対して操作できません。
どのユーザでリモート帳票出力を実行しても帳票出力サーバで動作するユーザを1つに統一して運用したい場合は、prsetpasswdコマンドでユーザを1つだけ登録してください。
リモート帳票出力を実行するユーザと、帳票出力サーバで動作するユーザを同じにしたい場合は、リモート帳票出力や仕分け(リモート帳票出力型)を実行するユーザをすべてprsetpasswdコマンドで登録してください。
この場合、登録されていないユーザがリモート帳票出力を行うと、帳票出力サーバでは一番目に登録されたユーザで動作します。
リモート帳票出力時にprsetpasswdコマンドで設定したリモート帳票出力ユーザを有効にする場合は、prputprt コマンドやprassortコマンドで -rmuserpasswd オプションを指定してください。
以下に、リモート帳票出力ユーザの登録順序と、実際に適用されるリモート帳票出力ユーザ名の例を示します。