コネクタ連携機能の環境構築時、および運用時の注意事項について説明します。
●環境構築時の注意事項
出力装置に高信頼リモートプリンタ、リモートプリンタは使用できません。
コンピュータ名とTCP/IP のホスト名は同一となるようにネットワークの設定を行ってください。
帳票資源、および帳票ファイルの出力先の指定に関する注意事項については、以下を参照してください。
帳票やデータファイル、メディアデータファイルなどの転送先ディレクトリには、コネクタ連携機能のサービスのユーザ(Windowsの場合はログオンユーザ)がサブディレクトリやファイルを作成・読み取り・変更・削除できるアクセス権を設定しておいてください。
作成・読み取り・変更・削除できるアクセス権が設定されていない場合、帳票やデータファイル、メディアデータファイルなどの転送や、帳票の出力に失敗することがあります。
なお、帳票やデータファイル、メディアデータファイルなどの転送先ディレクトリを、以下に示します。
帳票出力サーバのList Creator インストールディレクトリ配下
帳票出力サーバの"/opt/FJSVoast/remoteprint" 配下
帳票出力サーバの以下の作業用ディレクトリ配下には、一時的に転送された帳票などを格納しておくため、十分な空き容量が必要です。
List Creatorインストールディレクトリ\remoteprint\daemon\data\ListCREATOR
/var/opt/FJSVoast/remoteprint/daemon/data/ListCREATOR
●アプリケーションサーバにおける注意事項
アプリケーションサーバ側に配置される帳票(PDFファイル/OWFファイル/Excelファイル/TIFFファイル)のアクセス権は以下のとおりです。
EveryoneおよびAdministratorsグループに所属するユーザがフルコントロールとなります。
owner:root、アクセス権は666となります。
アプリケーションサーバから帳票出力サーバにファイルを転送する場合、指定できる最大のパスの長さは以下のとおりです。
帳票出力サーバ アプリケーションサーバ | Windowsの場合 | Solarisの場合 | Linuxの場合 |
---|---|---|---|
Windowsの場合 | 188バイト-帳票出力サーバのList Creatorインストールディレクトリの長さ (*1) | 259 バイト | 259 バイト |
Solarisの場合 | 934 バイト | 934 バイト | |
Linuxの場合 | 934 バイト | 4006 バイト |
*1:
List Creatorのインストールディレクトリが「C:¥ListCREATOR」の場合、188バイト - 14バイト = 174バイトとなります。
●帳票出力サーバにおける注意事項
コネクタ連携機能を使用して帳票出力する場合、帳票出力サーバ上では、List Creatorは以下の権限で動作します。
コネクタ連携機能のサービスのログオンユーザの権限
コネクタ連携機能のサービスのユーザの権限
帳票出力サーバ側で出力される帳票(PDFファイル/OWFファイル/Excelファイル/TIFFファイル)のアクセス権は以下のとおりです。
PDFファイル、OWFファイル、Excelファイル、またはTIFFファイルが格納されるフォルダのアクセス権が引き継がれます。
owner:root、アクセス権は644となります。
帳票、データ、またはファイルの転送中に通信エラーなどが発生した場合は、帳票出力サーバに転送途中のファイルが残ります。このファイルは、24時間後に削除されます。
1台の帳票出力サーバに対して同時に通信できるプロセス数は環境設定ファイル(DaemonPropertyファイルの「最大同時接続許可数」)に依存します。
環境設定時に設定した個数以降の帳票出力処理は中断される場合があります。
また、1台の帳票出力サーバに対して、アプリケーションサーバが複数台存在する場合はそれぞれのアプリケーションサーバから同時に通信するプロセス数の合計が、環境設定ファイル(DaemonPropertyファイル)の「最大同時接続許可数」まで通信可能となります。
帳票出力サーバがWindowsの場合、利用者定義文字が出力されない場合があります。
帳票出力サーバがWindowsの場合、環境設定の[全般]タブの「通常使うプリンタ」は指定できません(マスクされます)。帳票出力時に必ず印刷プリンタ名を指定してください。
●帳票の出力結果、エラー情報の通知について
List Creatorでの帳票出力中にエラーが発生した場合は、帳票出力サーバの以下の情報を調べて、エラーの原因を取り除いてください。エラーの内容は、アプリケーションサーバ側には通知されません。
イベントログ(アプリケーションログ)
システムログ
●IPv6環境における運用について
コネクタ連携機能は、IPv4環境、およびIPv6環境で運用できます。
また、IPv4とIPv6が混在する環境(デュアルスタック環境)で運用することもできます。
以下に、コネクタ連携機能をIPv6環境で運用する場合に、サポートしているネットワーク環境(アプリケーションサーバと帳票出力サーバの組合せ)について説明します。
*1:
アプリケーションサーバ、帳票出力サーバが共にデュアルスタック環境の場合、IPv4で帳票出力サーバに接続します。
●負荷分散装置、または負荷分散ソフトウェアを使用する場合の注意事項
負荷分散装置(IPCOM)、または負荷分散ソフトウェア(Traffic Director)を使用する場合、以下の点に注意してください。
ネットワーク構成は「通過型配置」をサポートします。
セッション保証方式は、以下の2種類をサポートします。
Cookie(Traffic Director)
Cookie(Servlet API 2.2)