動作環境や運用に応じて環境設定ファイルのキーと値を指定します。キーと値の指定を省略した場合、初期値で動作します。
環境設定ファイルのキーを、以下の表に示します。
キー名 | キーの設定内容(設定値) | 初期値 |
---|---|---|
OutputLog(*1) | 監査証跡ログ(出力ログ)を採取するかどうかを指定します。 | 0 |
OutputLogFileSize(*2) | 監査証跡ログファイルのサイズを1Mバイト~2048Mバイトの範囲で指定します。 | 16 |
OutputKeepLog(*3) | 監査証跡ログファイルを保管する日数を0~3650の範囲で指定します。
なお、「0」を指定した場合、無制限に保存されます。 | 0 |
OutputLogDir | 監査証跡ログファイルの格納ディレクトリをフルパスで指定します。
|
|
OutputLogDirLimit | 監査証跡ログファイルの格納ディレクトリの空き容量をMバイト単位で指定します。空き容量が指定したサイズ以下になった場合、イベントログまたはシステムログに警告メッセージが通知されます。(*6) | 0 |
*1:
このキーに「0」を指定した場合、空のログファイルが作成される場合があります。
*2:
指定したログファイルサイズを超えた場合、古いログファイルは以下のファイル名で退避されます。
lc_outputファイル作成日.log.切り替え時間(.履歴番号)
切り替え時間には、時分秒が表示されます。切り替え時間が同一のログファイルが存在した場合、履歴番号が1から昇順につきます。新しいログファイルほど履歴番号は大きくなります。
*3:
lclogdelexpireコマンド(-deldateオプション)で削除対象の監査証跡ログファイルの作成日を指定した場合は、このキーで指定した監査証跡ログファイルの保存期間に関係なく削除されます。
詳細については、以下を参照してください。
*4:
指定可能範囲を超えて指定した場合、List Creatorログサービスの起動やログファイルの切り替えに失敗する場合があります。
*5:
【UNIX系OS版】の場合、システムログに出力されるエラーメッセージ、または警告メッセージが欠ける場合があるため、900バイト以内で指定することを推奨します。
*6:
監査証跡ログファイルの格納ディレクトリの空き容量の確認は、List Creatorログサービス起動時、および毎時00分00秒に行われます。
警告メッセージが出力された場合は、早めにディスクの空き容量を確保してください。
注意
監査証跡ログファイル/格納ディレクトリへのアクセス権限は以下のとおりです。
【Windows版】の場合
SYSTEMユーザおよびAdministratorsグループに所属するユーザ
フルコントロール
上記以外のユーザ
すべてアクセス不可
監査証跡ログファイルの格納ディレクトリを変更した場合は、上記のアクセス権限を設定してください。
なお、 監査証跡ログファイルの格納ディレクトリがNTFS ファイルシステム以外の場合、ログファイルのセキュリティは設定されません。
【UNIX系OS版】の場合
監査証跡ログファイル/格納ディレクトリの所有者(root)のみ、読み込み権、および書き込み権があります。他のユーザは一切ファイル/ディレクトリにアクセスできません。
【Windows版】の場合、監査証跡ログの出力時に異常が発生しても、イベントログが出力されない場合があります。
詳細については、オンラインマニュアル“トラブルシューティング集”の「帳票出力時のエラーメッセージ、および監査証跡ログの採取時のエラーメッセージがイベントログに記録されない」についての記載を参照してください。
OutputLogDirキーには、監査証跡ログのみを配置するディレクトリを指定してください。
指定したディレクトリでは、監査証跡ログファイルの作成、および削除を行うため、その他の資源は配置しないでください。