ここでは、帳票出力時の入力データや、帳票設計時の帳票に定義する項目情報として使用できるXMLファイルの条件について説明します。
●帳票設計時/帳票出力時共通
帳票設計時にXMLファイルを参照する場合、および帳票出力時にXMLファイルを使用する場合に共通となる条件について説明します。
整形式なXML文書である
整形式なXML 文書とは、開始タグと終了タグの対応がとれていて、親子関係にある要素のタグが入れ子になっているなど、XML で規定したタグ付け規則にしたがってXMLインスタンスが書かれているXML 文書のことです。
混合内容が存在しない
混合内容とは、データと要素の両方を子要素に持つ要素のことです。
以下に混合内容の例を示します。
<要素1> データ <要素2/> </要素1>
属性が指定されていない
属性が指定されている場合、エラーにはなりませんが、属性は読み飛ばされます(帳票出力時は、その要素名が帳票に定義されていればそのデータを出力します。帳票設計時は、要素名のみ読み込みます)。
以下に属性の例を示します。
<姓 フリガナ="ニホン">日本</姓> ↑ 属性
List Creatorのタグ名命名規約に違反する要素名が存在しない
List Creatorのタグ名は、日本語(記号は「長音記号(ー)」のみ)または半角英数字(A~Z、a~z、0~9、「ハイフン(-)」、「ピリオド( . )」、および「アンダースコア( _ )」) 128 文字以内で指定します。また、日本語と半角英数字の混在した名前を指定することができます。
注意
タグ名に全角英数字、および空白文字は指定できません。
タグ名の先頭に、「アンダースコア( _ )」以外の記号、および半角数字を指定できません。
大文字、小文字にかかわらず、タグ名の先頭に「 xml 」、または「 fjxml 」を指定できません。
データルートに指定できる要素が存在する
データルートに指定できる要素の条件については、以下を参照してください。
伝票形式、矩形繰返し形式、またはタックシール形式の帳票の場合に、ボディ部集団項目に指定できる要素が存在する
ボディ部集団項目に指定できる要素の条件については、以下を参照してください。
集計表形式の帳票の場合に、明細集団項目に指定できる要素が存在する
明細集団項目に指定できる要素の条件については、以下を参照してください。
フリーフレーム形式の帳票でフレームを定義する場合に、フレーム集団項目および明細集団項目に指定できる要素が存在する
フレーム集団項目に指定できる要素の条件については、以下を参照してください。
明細集団項目に指定できる要素の条件については、以下を参照してください。
●帳票設計時
帳票設計時にXMLファイルを参照する場合のみ必要となる条件について説明します。
名前空間を使用していない
名前空間による識別を行わないため、名前空間の指定方法によって以下のように動作します。
デフォルトの名前空間を使用している場合
デフォルトの名前空間を使用した要素が存在する場合、属する名前空間を無視して、要素名のみ読み込みます。
要素名に名前空間接頭辞を使用している場合(“接頭辞:要素名”)
名前空間接頭辞を付加した要素が存在する場合、エラーとなり、読み込めません。
属性名に名前空間接頭辞を使用している場合(“接頭辞:属性名”)
属性名に名前空間接頭辞を付加しても、要素名のみ読み込み、属性名は読み飛ばされます。
XMLルート配下の要素が48階層以内である
XMLルート配下の要素数が1995個以内である
●帳票出力時
帳票出力時にXMLファイルを使用する場合のみ必要となる条件について説明します。
名前空間を使用していない
名前空間による識別を行わないため、名前空間の指定方法によって以下のように動作します。
デフォルトの名前空間を使用している場合
デフォルトの名前空間を使用した要素が存在する場合、属する名前空間を無視して要素名のみ参照し、その要素名が帳票に定義されていれば、データを出力します。
要素名に名前空間接頭辞を使用している場合(“接頭辞:要素名”)
名前空間接頭辞を付加した要素が存在する場合、その要素のデータは出力されずに読み飛ばされます。
属性名に名前空間接頭辞を使用している場合(“接頭辞:属性名”)
属性名に名前空間接頭辞を付加しても、要素名のみ参照し、その要素名が帳票に定義されていれば、データを出力します。属性のデータは読み飛ばされます。
データルート配下の要素が48階層以内である