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Systemwalker Desktop Keeper 運用ガイド 管理者編
FUJITSU Software

7.13.4 ログアナライザサーバでデータ移入タスクを変更する

管理サーバから転送されたログやユーザー情報を、ログアナライザサーバのデータベースに格納するタスクの設定を変更する手順を、以下に説明します。データ移入タスクの詳細設定を行う場合、本手順を実施してください。

なお、データベースへのログ格納処理は毎日実施することを推奨しています。以下の設定例では、毎日格納する場合を想定して説明しています。

ログアナライザサーバへのデータ移入が実行されると、ログデータの移入と同時に、移入したログの集計を行い、集計結果を更新します。

このとき、データ移入実行前と実行後の集計結果の差分を、ログとして出力します。

約1000万件のログを新たに移入する場合、およそ80分かかります。ただし、処理時間例は参考値です。PCのCPU、メモリ、ディスク性能、他のアプリケーションの動作状況などの要因で変化します。

注意

ディスク容量を確保するため、不要になったログデータのCSVファイルは、定期的に外部媒体へ退避してください

管理サーバからログアナライザサーバへ送信されたログデータのCSVファイルは、ログアナライザサーバのデータベースへ格納されても、ログアナライザサーバのディスク上に残り続けます。

共有フォルダが枯渇した場合、管理サーバ/統合管理サーバからログの転送に失敗します。このため定期的に共有フォルダの容量確認を行い、分析・集計済みのログについては退避したうえで、削除を行ってください。

ログアナライザサーバの共有フォルダは以下のような構成になっています。

なお、ログアナライザサーバでの分析・集計が完了していないログは、退避・削除できません。

転送元ログ収集日のフォルダの配下に“ログ転送完了確認用ファイル(conv_end) ”が作成されているフォルダは、ログ分析・集計が完了し、ログアナライザサーバ上のデータベースに格納済みです。

上図の“転送コマンド実行日”フォルダ配下の“転送元管理サーバ名”フォルダに存在するすべての“転送元ログ収集日フォルダに“ログ転送完了確認用ファイル(conv_end) ”が作成されている場合に退避・削除できます。“転送コマンド実行日”フォルダ単位で、退避および削除を実施してください。

以下に、設定手順を説明します。

Windows Server® 2003での設定方法

  1. [スタート]メニューから[設定]-[コントロールパネル]-[タスク]を選択し、[DTK_DttoolEx]の[プロパティ]を開きます。

    →[プロパティ]画面が表示されます。

  2. [タスク]タブを選択します。

  3. [参照]ボタンをクリックし、以下に格納されているバッチコマンド「DttoolEx.exe」を選択します。

    [ログアナライザサーバインストールフォルダ]\bin\dttool\DttoolEx.exe
  4. [実行するファイル名]に設定されたパスの後に以下のオプションを追加します。

    -f [ログ転送先共有フォルダのパス]

    [ログ転送先共有フォルダのパス]はUNC形式ではなくローカルパス形式で指定します。また必ずダブルクォーテーションで囲んでください。

  5. [開始]に[実行するファイル名]で指定した「DttoolEx.exe」のあるフォルダのフルパスを指定します。

  6. 以下の情報を設定します。

    • [実行するアカウント名]にログアナライザユーザー名を指定します。

    • [パスワードの設定] ボタンをクリックして設定します。

    • [実行する]を選択します。

  7. [スケジュール]タブを選択し、タスクのスケジュール、開始時刻、実行間隔を設定します。タスクのスケジュールは、[日単位]を選択します。開始時刻はデータ転送コマンドのタスク開始時間より遅く設定し、データ転送コマンドの実行終了後にタスクが実行するようにします。実行間隔は、[1日に1回]を選択します。

  8. [詳細設定]ボタンをクリックし、[開始日]を設定します。

  9. [タスクを繰り返し実行]をチェックし、[間隔]、[継続期間]を設定します。

  10. [OK]ボタンをクリックします。

Windows Server® 2008、Windows Server® 2012、Windows Server® 2016での設定方法

  1. Windowsの[タスク スケジューラ]を選択します。

    →[タスク スケジューラ]画面が表示されます。

  2. [タスク スケジューラ ライブラリ]からタスク名[DTK_DttoolEx]を選択し、[プロパティ]を開きます。

    →[プロパティ]画面が表示されます。

  3. [全般]タブを選択し、以下の情報を設定して、[OK]ボタンをクリックします。

    • [タスクの実行時に使うユーザーアカウント]にログアナライザユーザーを設定します。

    [ユーザーまたはグループの変更]ボタンをクリックして設定します。

    • [ユーザーがログオンしているかどうかにかかわらず実行する]を選択します。

    • [最上位の特権で実行する]にチェックを付けます。

  4. [トリガー]タブを選択し、[編集]ボタンをクリックします。

    →[トリガーの編集]画面が表示されます。

  5. [設定]において以下の情報を設定し、[OK]ボタンをクリックします。

    • [毎日]を選択します。

    • [開始]に開始年月日と時刻を設定します。開始時刻はデータ転送コマンドのタスク開始時間より遅く設定し、データ転送コマンドの実行終了後にタスクが実行するようにします。

    • [繰り返し間隔]にチェックし、[間隔]と[継続時間]を設定します。

  6. [操作]タブを選択し、[編集]ボタンをクリックします。

    →[操作の編集]画面が表示されます。

  7. [設定]において以下の情報を設定し、[OK]ボタンをクリックします。

    • [プログラム/スクリプト]:以下に格納されているコマンド「DttoolEx.exe」をフルパスで指定します。パスはダブルクォーテーションで囲みます。

      "[ログアナライザサーバインストールフォルダ]\bin\dttool\DttoolEx.exe"
    • [引数の追加]:「-f [ログ転送先共有フォルダのパス]」を設定します。[ログ転送先共有フォルダのパス]はUNC形式ではなくローカルパス形式で指定します。[ログ転送先共有フォルダのパス]は、ダブルクォーテーションで囲みます。

    • [開始(オプション)]:[プログラム/スクリプト]で指定した「DttoolEx.exe」のあるフォルダのフルパスを指定します。パスは、ダブルクォーテーションで囲まないでください。

  8. [プロパティ]画面で[OK]ボタンをクリックします。

参考

データ移入は手動実行もできます

  1. ログアナライザサーバのコマンドプロンプトで、以下のコマンドを実行し、ログアナライザサーバをインストールしたフォルダ配下の、ツールが格納されているフォルダへ移動します。

    cd [ログアナライザサーバインストールフォルダ]\bin\dttool [Enter]
  2. 以下のコマンドを実行し、ログアナライザサーバのデータベースへデータを追加します。

    DttoolEx.exe -f [ログ転送先共有フォルダのパス] [Enter]