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Systemwalker Desktop Keeper 運用ガイド 管理者編
FUJITSU Software

1.2.1 機能全般

クライアント(CT)およびスマートデバイス(エージェント)で設定できるポリシーについて

管理コンソール上で、クライアント(CT)およびスマートデバイス(エージェント)にポリシーを設定する場合、画面上ではすべてのポリシーを設定できるようになっていますが、以下のとおり、デバイスにより設定が有効となるポリシーが異なります。そのデバイスに対して有効でないポリシーを管理コンソールで設定した場合、設定した記録機能または禁止機能は動作しません。

Citrix XenApp監視機能については、ユーザーポリシーは適用できません。CTポリシーだけ適用できます。

ポリシー

デバイス

クライアント(CT)

スマートデバイス

(エージェント)(Android)

スマートデバイス

(エージェント)(iOS)

ログ
(記録機能)

アプリケーション起動

アプリケーション終了

ウィンドウタイトル取得

メール送信/メール送信中止

コマンドプロンプト操作

デバイス構成変更

印刷操作

ファイル持出し

PrintScreenキー操作

Web操作

FTP操作

ファイル操作

ログオン/ログオフ

クリップボード操作

連携アプリケーション

Webアクセス

SDカードマウント/アンマウント

SIMカードマウント/アンマウント

Wi-Fi接続

Bluetooth接続

電話発着信

アプリケーション使用

アプリケーション構成変更

禁止機能

ファイルアクセス制御

デバイス禁止

アプリケーション起動禁止

印刷禁止

PrintScreenキー禁止

ログオン禁止

メール添付禁止

URLアクセス禁止

FTP操作禁止

Web操作禁止

クリップボード操作禁止

Wi-Fi接続禁止

Bluetooth接続禁止

アプリケーション使用禁止

デバイスの機能の使用

アプリケーションの使用

iCloud の使用

セキュリティとプライバシーの設定

コンテンツレーティングの設定

○:管理コンソールでポリシーとして設定した場合、記録機能および禁止機能が動作します。
-:管理コンソールでポリシーとして設定しても、記録機能および禁止機能は動作しません。

Systemwalker Desktop Keeperで扱う文字コードについて

Systemwalker Desktop Keeperで扱える文字コードは、以下の2種類です。これら以外の文字コードは、「?」に変換されます。

クライアント(CT)およびスマートデバイス(エージェント)におけるUNICODE文字の対応

クライアント(CT)またはスマートデバイス(エージェント)を使用して採取された操作ログ、禁止ログはUNICODE文字で記録されます。

UNICODE文字を扱えないアプリケーションのログを採取した場合、ログが「?」で記録されることがあります。

持出しユーティリティの以下の持出しにおいては、持出し元のファイルまたはフォルダ名いずれかにUNICODE文字が含まれる場合、持ち出し元のファイルまたはフォルダとして指定できません。

また、持出し先のファイルまたはフォルダ名いずれかにUNICODE文字が含まれる場合、持出し先のファイルまたはフォルダとして指定できません。

  • DVD/CDへの持出し

  • DVD/CD以外への暗号化持ち出し

管理コンソールにおけるUNICODE文字の対応

管理コンソールでの操作は、UNICODE文字で入力、表示を行います。

ただし、サーバ設定ツールで「入出力ファイルのエンコード」に「ShiftJIS」を指定している場合は、入力ファイル中にUNICODE文字があると文字化けします。出力ファイル中にある場合は、UNICODE文字は「?」に変換されます。

ログビューアにおけるUNICODE文字の対応

ログビューアでの操作は、UNICODE文字で入力、表示を行います。

ただし、サーバ設定ツールで「入出力ファイルのエンコード」に「ShiftJIS」を指定している場合は、出力ファイル中のUNICODE文字は「?」に変換されます。

Webでログビューアを参照するPCのOSによって、状況が異なります。

Windows Server® 2003の場合:

UNICODE文字をJIS2004フォントで表示する場合またはJIS2004固有の文字を表示する場合、マイクロソフト社のホームページからJIS2004対応フォントパッケージをインストールする必要があります。インストールしていない場合は、正常にUNICODE文字が表示されません。
その他のOSではインストールの必要はありません。

その他のツールにおけるUNICODE文字の対応
  • サーバ設定ツールなどのサーバ系のツールや、Systemwalker Desktop Keeperが提供するコマンドでは、UNICODE文字の入力、表示はできません。

Windowsへのログオン時のユーザー名にUNICODE文字が含まれる場合
  • Systemwalker Desktop Keeperが提供する以下のツール、コマンドは、正常に動作しない場合がありますので、使用しないでください。

    • 管理サーバ/統合管理サーバにインストールされるツール、コマンド

    • 中継サーバにインストールされるツール、コマンド

    • ポリシー適用ツール

  • 持出しユーティリティを使用してDVD/CDメディアへの暗号化持出しは、できません。

Systemwalker Desktop Keeperで扱う文字の半角文字・全角文字・文字数について

Systemwalker Desktop Keeperでは、半角文字・全角文字・文字数を以下のように定義しています。

  • 半角文字:ASCII文字コードで、0x20~0x7Eの範囲の文字です。

    空白「 」

    記号「!」「"」「#」「$」「%」「&」「'」「(」「)」「*」「+」「,」「-」「.」「/」「:」「;」「<」「=」「>」「?」「@」「[」「\」「]」「^」「_」「`」「{」「|」「}」「~」

    数字「0」「1」…「9」

    英字「A」「B」…「Z」、「a」「b」…「z」

  • 全角文字:半角文字以外の文字です。

    一般的に使用されている「半角カタカナ文字」は全角文字になります。

  • 文字数:半角文字は見た目の文字数です。

    全角文字はUTF16コードで2バイトを1文字とします。

    サロゲートペア文字は、4バイトで1文字を表しますので、2文字として扱います。

    結合文字は、Nバイトで1文字を表しますので、(N÷2)文字として扱いますが、文字によってはそれより短く扱う場合があります。

クライアント(CT)インストール後のOSアップデートについて

クライアント(CT)インストール後のOSアップデートに対応していません。
Windows® 8からWindows® 8.1へのアップデート、Windows® 10の機能追加(Windows Update)のようなOSバージョンが変更にならないアップデートを行った場合、CD/DVD装置が一時的に参照できなくなる場合があります。この時、OSの再起動で復旧が可能です。
もし復旧しない場合には、“導入ガイド”の“導入に関する留意事項”の“クライアント(CT)”を参照して、クライアント(CT)の再インストールを行ってください。

Web通信の監視方式について

インストール直後はフック方式で動作します。

ローカルプロキシ方式とフック方式の違いは以下のとおりです。

項目

ローカルプロキシ方式

フック方式

取得できる操作ログの違い

Webアップロード、Webダウンロード

  • Internet Explorer

  • Microsoft® Edge

  • Firefox

  • Google Chrome

  • Internet Explorer

Webメールの送信ログ

  • Gmail

  • Outlook.com

  • Office365 Outlook

取得できません

URL付きウィンドウタイトルログ

  • Internet Explorer

  • Microsoft® Edge

  • Firefox

  • Google Chrome

  • Internet Explorer

  • Microsoft® Edge

禁止できる操作の違い

Webアップロード禁止、Webダウンロード禁止

  • Internet Explorer

  • Microsoft® Edge

  • Firefox

  • Google Chrome

  • Internet Explorer

URLアクセス禁止

  • Internet Explorer

  • Microsoft® Edge

  • Firefox

  • Google Chrome

  • Internet Explorer

  • Microsoft® Edge

取得する項目の違い

Internet Explorer操作時の[アプリ名]

Internet Explorer

iexplore / iexplore.exe

Microsoft® Edge操作時の[アプリ名]

Microsoft Edge

ApplicationFrameHost / ApplicationFrameHost.exe

Firefox操作時の[アプリ名]

Firefox

firefox

Google Chrome操作時の[アプリ名]

Google Chrome

chrome

Webアップロード操作ログの[ファイル名]

ファイル名のみ

フルパス付きファイル名

Webダウンロード操作ログの[ファイル名]

ファイル名のみ

フルパス付きファイル名

禁止後動作の違い

禁止されたURLへアクセスしたタブにエラーメッセージを表示します。Webページ内のフレーム内に禁止サイトが含まれる場合は、そのフレームにエラーメッセージを表示します。

エラーメッセージをポップアップ表示します。

禁止されたURLへアクセスしたタブは、強制終了されます。

仮想OS上での動作

サポート外

サポート対象

ローカルプロキシ方式を利用する場合は、“7.15 Web通信の監視方式を変更する”を参照してください。

ローカルプロキシ方式によるWeb通信の監視について

Web通信の監視方式が「ローカルプロキシ方式」の場合は、以下の注意事項があります。

プロキシ設定の変更について

[設定を自動的に検出する]機能は利用できません。以下の手順でプロキシサーバの設定を変更する必要があります。

インターネットオプションを使用する場合
  1. コントロールパネルまたはInternet Explorer®から[インターネットオプション]を開きます。

  2. [インターネットのプロパティ]画面の[接続]タブを開き、[LANの設定]ボタンをクリックします。

  3. [ローカル エリア ネットワーク(LAN)の設定]で、以下のどちらかの設定を行ってください。

    1. [自動構成スクリプトを使用する]にチェックし、アドレスを入力して[OK]ボタンをクリックします。
      ただし、[設定を自動的に検出する]は使用できません。チェックを外してください。

    2. [LANにプロキシサーバーを使用する]にチェックし、アドレス、ポートを入力して[OK]ボタンをクリックします。

Windows® 10の設定を使用する場合
  1. スタートメニューから[設定]画面を開きます。

  2. [ネットワークとインターネット]をクリックします。

  3. [プロキシ]を選択し、以下のどちらかの設定を行ってください。

    1. [セットアップスクリプトを使う]をオンにしてスクリプトのアドレスを入力して保存します。
      ただし、[設定を自動的に検出する]は使用できません。オフにしてください。

    1. [プロキシサーバーを使う]をオンにして、アドレス、ポートを入力して保存します。

Web操作ログ、Webアップロード・ダウンロード禁止の注意事項
  • 対応するWebサービスと注意事項は以下のとおりです。

    Webサービス

    注意事項

    Dropbox

    • Dropboxクライアント(インストールして使用するソフトウェア)は監視対象外です。

    • Dropboxクライアントが同期できない場合、Dropboxクライアントのプロキシ設定(プロキシなし、または手動)を変更してください。

    Dropbox for Business

    Google Drive

    • Google Driveクライアント(インストールして使用するソフトウェア)は監視対象外です。

    • Google Driveクライアントが同期できない場合は、Google Driveクライアントをアンインストール後に再度インストールしてください。

    Google Drive for Work

    Microsoft OneDrive

    OneDriveクライアント(インストールして使用するソフトウェア)は監視対象外です。

    OneDrive for Business

  • 各社が提供するWebサービスにおいて何らかの仕様変更が行われた場合、ログ採取やWebアップロード・ダウンロード禁止ができなくなることがあります。