Systemwalker Desktop Keeper V15.0.0で追加・変更された機能について説明します。
ユーザー操作ログ検索機能
ログビューアを利用して、ログ閲覧データベースのログをユーザー単位に検索できる機能です。
ユーザー情報をもとに、システムを構成する全管理サーバのログを横断的に検索できます。
ユーザーポリシーのユーザー情報をもとにログを検索できるため、従来の管理方法がそのまま使用できます。また、ユーザーポリシーに未定義のユーザーについても、ログから抽出したユーザー情報をもとにログを検索できます。
詳細は、“運用ガイド 管理者編”の“[ユーザー操作ログ]画面で参照する”を参照してください。
スマートデバイスの機能拡張
スマートデバイスの動作OSとして、新規にiOSをサポートします。
また、スマートデバイスに対するセキュリティを強化するために、Androidでも機能が追加されます。
iOSでサポートされる機能
リモート制御
強制ロック
ワイプ
パスコード制御
制限する操作
アプリケーション
iCloud
セキュリティとプライバシー
コンテンツレーティング
デバイスの機能
Androidで追加される機能
リモート制御
強制ロック
データ削除
ワイプ
禁止する操作
業務時間外のアプリケーション使用禁止/データ削除
アプリケーション構成変更禁止
リストアコマンドの新規提供
リストアコマンドによるログ閲覧データベースへのデータリストア機能を提供します。
この機能を利用すると、従来のバックアップコマンドを使用した運用データベースからのデータの退避と、ログ閲覧データベースへの取り込みが一連のバッチ処理として夜間に処理可能であり、翌日にはログ閲覧データベースでの検索が可能です。
ファイル操作ログ取得機能の改善
ファイル操作ログ記録機能において、取得できるログの種別に「別名保存」ログが追加されました。
アプリケーションの操作でファイルの別名保存を行った場合、従来は「作成」または「更新」ログとして記録されていましたが、本バージョンからは「別名保存」ログとして記録されます。
詳細は、“運用ガイド 管理者編”の“ファイル操作ログ”を参照してください。
ポータブルデバイス、イメージングデバイスの接続制御
従来、ドライブレターが割り当てられるリムーバブル装置やCD/DVD装置について、読み込みや書き出しの禁止が可能でした。本バージョンからは、ドライブレターが割り当てられないデジタルカメラやICレコーダ、スキャナなどのポータブルデバイス、イメージングデバイスについて、読み込みの禁止が可能です。
詳細は、“運用ガイド 管理者編”の“ファイル持出し・読み込み”を参照してください。
部門管理者のログ閲覧機能
従来、部門管理者はログ閲覧データベースを参照できませんでした。本バージョンからは、部門管理者も、ログビューアを利用してログ閲覧データベースを参照できます。ユーザー操作ログ検索機能についても利用可能です。
Windowsストアアプリで動作する機能
従来、Windowsストアアプリで制限となっていた以下の機能が、本バージョンからは動作可能です。
アプリケーション起動ログ (注1)
アプリケーション終了ログ (注1)
アプリケーション起動禁止 (注2)
注1) アプリケーション起動ログおよびアプリケーション終了ログは、プロセス単位に取得されます。そのため、Windowsストアアプリなど、共通のプロセスで複数のアプリケーションが実行される場合、起動ログおよび終了ログからアプリケーションを特定することはできません。ウィンドウタイトル取得ログを併用してアプリケーションを特定してください。
注2) アプリケーション起動禁止はプロセス単位の設定となります。そのため、Windowsストアアプリなど、共通のプロセスで複数のアプリケーションが実行される場合、アプリケーション単位での起動禁止は設定できません。共通のプロセスを起動禁止に設定することで、Windowsストアアプリ全体の起動を禁止することは可能です。
Webアップロード禁止機能の改善
従来、Webアップロード禁止が設定されていた場合でも、ファイル選択ダイアログが表示される場合のアップロードは禁止できませんでした。本バージョンからは、ファイル選択ダイアログの表示が無効となり、ファイルのアップロードも禁止できます。
レポート出力ツールの改善
従来、レポート出力ツールで出力されるレポートのログ情報は、操作日時順に表示されていました。本バージョンからは、従来の操作日時順に加えて、グループ+端末+ユーザーの順でも表示が可能であり、レポート出力ツールで表示順を選択できます。
詳細は、“運用ガイド 管理者編”の“情報漏洩分析レポートを出力する”を参照してください。
記録機能
クライアントから管理サーバに送信するデータを圧縮する機能が、Microsoft .Net Framework 4.0、4.5に対応しました。
Microsoftアカウント対応
各ログのユーザー名およびドメイン名がMicrosoftアカウントの認証で使用した情報で記録されます。Microsoftアカウントでログオンした場合でも、Localのユーザーポリシーを適用できるようになります。また、Microsoftアカウントをログオン禁止対象として指定できます。