変換元のプロジェクトがNetCOBOL Studioでサポートしていない機能を含む場合、機能によりプロジェクト構成変換コマンドの対処が異なります。対処は大きく以下に分類されます。
エラーメッセージを出力してプロジェクト変換を停止する
(ただし、-Fオプションを指定した場合は、対象機能を無効にした上で、警告メッセージを出力してプロジェクト変換を継続できます。)
警告メッセージを出力してプロジェクト変換を継続する
それぞれの対処に該当する機能を以下に示します。
エラーメッセージを出力してプロジェクト変換を停止する機能
以下の機能を含むプロジェクトを変換する場合、プロジェクト構成変換コマンドはエラーメッセージを出力して変換を停止します。
ただし、-Fオプションを指定した場合は、対象機能を無効にした上で、警告メッセージを出力して変換を継続できます。
次の翻訳オプションが指定されている場合
LIBEXT
FORMEXT
ライブラリファイル作成(モジュール定義ファイルを入力としてライブラリファイルを作成)
警告メッセージを出力してプロジェクト変換を継続する機能
以下の機能を含むプロジェクトを変換する場合、プロジェクト構成変換コマンドは警告メッセージを出力して変換を継続します。この場合、対象機能に対して警告メッセージで示されたみなし処理が行われます。
プリコンパイラパラメータに%OUTFOLDER%が含まれている場合
プリコンパイラの入力ファイルの拡張子が次のいずれかの場合
cobol
cob
cbl
lcai
プロジェクト構成変換コマンドでプロジェクトを変換する場合は、拡張子を「pco」に変更して継続します。
プリコンパイラの出力ファイルの拡張子が、次のいずれでもない場合
cob
cobol
プロジェクト構成変換コマンドでプロジェクトを変換する場合は、拡張子を「.cob」に変更して継続します。
プリコンパイラの出力ファイルと入力ファイルのベース名が異なる場合
プロジェクト構成変換コマンドでプロジェクトを変換する場合は、出力ファイルのベース名を入力ファイルのベース名に変更して継続します。
プリコンパイラの入力ファイルの拡張子が2種類以上ある場合
プロジェクト構成変換コマンドでプロジェクトを変換する場合は、拡張子を「pco」に変更して継続します。
プリコンパイラの出力ファイルの拡張子が2種類以上ある場合
プロジェクト構成変換コマンドでプロジェクトを変換する場合は、拡張子を「.cob」に変更して継続します。
Unix分散開発アプリケーションで、ビルド制御文ファイルにOS依存の次の翻訳オプションが指定されている場合
LALIGN
FILELIB
CODECHECK
KANA
プロジェクト構成変換コマンドでプロジェクトを変換する場合は、変換元プロジェクトのサーバOS種別は不定のためサーバOSの種類をチェックしません。そのままの翻訳オプション形式のまま変換して継続します。
Unix分散開発アプリケーションで、サーバ連携情報が取得できる場合
サーバ連携情報はプロジェクトの情報として設定されません。プロジェクト構成変換コマンドでプロジェクトを変換する場合は、サーバ連携情報を次の形式のiniファイルに出力して継続します。
[ServerName] ServerAddress=*** UserName=*** ServerOS=*** HostCode=*** HostClientCodeChange=*** PASVSendMessage=***
Unix分散開発アプリケーションで、サーバ連携情報が取得できない場合
プロジェクト構成変換コマンドでプロジェクトを変換する場合は、警告メッセージだけを出力して継続します。
Unix分散開発アプリケーションで、複数のビルド制御文ファイルが存在する場合
プロジェクト構成変換コマンドでプロジェクトを変換する場合は、変換しなかったビルド制御文ファイルに対して警告メッセージを出力して継続します。
Unix分散開発アプリケーションで、ビルド制御文ファイルに次のSolaris用リンクオプションが指定されている場合
pm
pc
pi
Ns
プロジェクト構成変換コマンドでプロジェクトを変換する場合は、変換元プロジェクトのサーバOS種別は不定のためサーバOSの種類をチェックしません。そのままのオプション形式のまま変換して継続します。
Unix分散開発アプリケーションで、送信機能情報が設定されている場合
プロジェクト構成変換コマンドでプロジェクトを変換する場合は、警告メッセージだけを出力して継続します。
Unix分散開発アプリケーションで、参照ライブラリ名が設定されている場合
プロジェクト構成変換コマンドでプロジェクトを変換する場合は、警告メッセージだけを出力して継続します。