プロジェクトマネージャとNetCOBOL Studioは、どちらもCOBOLアプリケーションを開発するための開発環境ツールです。プロジェクトマネージャは、Windows 32bit版 NetCOBOLにおいてCOBOL専用の開発環境ツールとして古くから提供してきました。昨今はCOBOLとJavaを組み合わせたアプリケーションを構築することも多く、Interstageなどの連携製品を含めて開発環境ツールの操作性を合わせるために、オープンソースであるEclipseにCOBOLアプリケーションの開発支援機能を追加したNetCOBOL Studioを、開発環境ツールとして提供しています。
注意
Windows 64bit版 NetCOBOLでは、開発環境ツールとしてNetCOBOL Studioだけを提供しています。
開発環境ツールが生まれた背景の違いから、プロジェクトマネージャとNetCOBOL Studioでは操作性や機能が大きく異なります。特に、NetCOBOL Studioでは、プロジェクトとプロジェクトを構成するファイルを密接に関連付ける必要があることから、プロジェクトマネージャのようにファイルの配置場所を自由に決めることができません。このためファイルの配置場所などの構成を変更する必要があります。
プロジェクトマネージャ
COBOLアプリケーションを開発するための資源(COBOLソースファイルなど)や翻訳オプションなどの情報を、プロジェクトという形で管理するためのツールです。プロジェクトマネージャではプロジェクトをプロジェクトファイルという単位で作成します。また、プロジェクトマネージャでは、1つのプロジェクトファイルに複数のターゲット(実行ファイルまたはダイナミックリンクライブラリ)を登録することができます。管理するファイルの場所は自由に決めることができます。
NetCOBOL Studio
オープンソースの統合開発環境であるEclipseをベースに、COBOLプログラム開発支援機能を組み込んだCOBOL開発環境です。NetCOBOL Studioではターゲットファイルを作成するために必要な資源や翻訳オプションなどの情報を、プロジェクトというフォルダ単位で管理します。COBOLソースファイルやターゲットファイルは、プロジェクトフォルダに配置する必要があります。また、NetCOBOL Studioでプロジェクトを操作するためには、利用者のワークスペースにプロジェクトを作成またはインポートする必要があります。