WSFCにおける業務グループの作成手順を説明します。
クラスターネットワークの設定手順を以下に示します。
GLSの仮想アダプターが含まれるクラスターネットワークを選択します。
[フェールオーバークラスターマネージャー]ウィンドウの左フレームにある[ネットワーク]から、該当するクラスターネットワークを選択します。
クラスターネットワークを設定します。
[クラスターネットワーク]の[プロパティ]ウィンドウを開きます。[このネットワークでのクラスターネットワーク通信を許可する]を選択し、[クライアントにこのネットワーク経由の接続を許可する]をチェックします。
[OK]ボタンをクリックして、ウィンドウを終了します。
役割の作成手順を以下に示します。
役割を作成します。
[フェールオーバークラスターマネージャー]ウィンドウから、[役割]を選択します。右クリックして表示されるプルダウンメニューから、[空の役割の作成]を選択します。
役割のプロパティを設定します。
作成された[新しい役割]の[プロパティ]ウィンドウを開き、[名前]と[優先所有者]を設定します。
[OK]ボタンをクリックして、ウィンドウを終了します。
汎用アプリケーションリソースの作成手順を以下に示します。
汎用アプリケーションリソースを作成します。
[フェールオーバークラスターマネージャー]ウィンドウの[操作]メニューから、[リソースの追加]-[汎用アプリケーション]を選択します。
汎用アプリケーションの設定をします。
[新しいリソース ウィザード]ウィンドウの左フレームから、[汎用アプリケーションの設定]を選択します。[コマンド ライン]と[パラメータ]を設定し、[次へ]ボタンをクリックします。
設定値の詳細は、以下を参照してください。
1:1運用待機型の場合
相互待機型の場合
[汎用アプリケーション]の設定例は以下のとおりです。
項目 | 設定値 |
---|---|
コマンドライン | GLSインストールフォルダー\usr\command\dsphanet.exe |
パラメーター | -n sha0 -c m -i 5 |
設定内容を確認します。
[新しいリソース ウィザード]ウィンドウの左フレームから、[確認]を選択します。右フレームに表示されている設定内容を確認し、問題がなければ[次へ]ボタンをクリックします。
汎用アプリケーションリソースが作成されます。[完了]ボタンをクリックし、ウィンドウを終了します。
名前を設定します。
作成された汎用アプリケーションリソースから、[dsphanet アプリケーションのプロパティ]ウィンドウを開き、[名前]を設定します。
[OK]ボタンをクリックして、ウィンドウを終了します。
[dsphanet アプリケーションのプロパティ]設定例は以下のとおりです。
項目 | 設定値 |
---|---|
名前 | sha0-IP1 |
コマンドライン | GLSインストールフォルダー\usr\command\dsphanet.exe |
パラメーター | -n sha0 -c m -i 5 |
フェールオーバーの設定を確認します。
[dsphanet アプリケーションのプロパティ]の、[ポリシー]タブを選択します。
GLSでは以下の設定となっていることを推奨します。
[指定期間内での再起動の試行回数]: 0回
[再起動に失敗した場合は、この役割の すべてのリソースをフェールオーバーする]にチェック。
クラスターではリソースの再起動を指定回数試みます。指定回数が0の場合は、再起動を行いません。
期間内にリソースが実行されない場合、[ポリシー]タブの「再起動に失敗した場合は、この役割のすべてのリソースをフェールオーバーする」のチェックボックスがオンであればクラスター化した役割をフェールオーバーし、チェックボックスがオフであれば失敗のまま停止します。
詳細については、クラスターのマニュアルを参照してください。
IPアドレスリソースの作成手順を以下に示します。
IPアドレスリソースを作成します。
[フェールオーバークラスターマネージャー]ウィンドウの[操作]メニューから、[リソースの追加]-[その他のリソース]-[IPアドレス]を選択します。
IPアドレスを設定します。
作成されたIPアドレスリソースから、[IP アドレス: <未構成>のプロパティ]ウィンドウを開きます。[全般]タブで、IPアドレスを設定するネットワークとIPアドレスを設定します。
設定値の詳細は、以下を参照してください。
1:1運用待機型の場合
相互待機型の場合
[IP アドレス: <未構成>のプロパティ]の設定例は以下のとおりです。
項目 | 設定値 |
---|---|
名前 | IP1 |
ネットワーク | 192.168.2.0/24 |
静的IPアドレスのアドレス | 192.168.2.100 |
汎用アプリケーションリソースを依存関係に指定します。
汎用アプリケーションリソースが、IPアドレスリソースより先にオンラインされるように設定します。[IP アドレス: <未構成>のプロパティ]ウィンドウの[依存関係]タブで、汎用アプリケーションリソースを選択します。
ポイント
GLSのping監視機能を使用する場合、WSFCの[基本的なリソース正常性チェックの間隔]をping監視の異常検出時間よりも長くなるように設定してください。ping監視の異常検出時間よりも短く設定すると、GLSが異常を検出してネットワークアダプターの切替えを行う前に、リソースのフェールオーバーが発生することがあります。
役割へのリソース追加が完了したら、グループが正常にオンラインできることを確認します。
グループをオンラインにします。
[フェールオーバークラスターマネージャー]ウィンドウの左フレームから[役割]を選択し、中央フレームから、作成したグループを選択します。
以下のいずれかの方法でオンラインにします。
[操作]メニューから、[役割の開始]を選択。
中央フレームで右クリックして、[役割の開始]を選択。
オンライン状態の確認をします。
追加したリソースが正常に起動し、中央フレームの状態欄が、“オンライン”であることを確認します。