VMwareのゲストOSを使用してネットワークを高信頼化する構成の運用について説明します。
VMwareにおけるGLSの運用は、物理サーバで運用する場合と差異はありません。
ゲストOSのGLSは、サーバ外にあるSW1に対してping監視を実行します。SW1で障害が発生した場合、GLSはプライマリアダプター(NIC1)からセカンダリアダプター(NIC2)に経路を切り替えることにより、通信を継続させます。また、NIC2に通信が切り替わった後、運用アダプターはvmnic2となるので、仮想スイッチ2と運用アダプター(vmnic2)を経由してSW2に対してping監視を実行します。
図C.1 ゲストOSでネットワークを高信頼化する構成
注意
VMwareのゲストOSでは物理アダプターのリンク状態が通知されないため、リンク状態監視を行うことができません。このため、ゲストOSごとに、ping監視を必ず設定するようにしてください。
タグVLAN通信を行う場合、VMwareのポートグループにVLAN IDを設定してください。GLSの仮想アダプターにVLAN IDを設定する必要はありません。
VMware環境でhanetconfig createコマンドの-aオプションを使用する場合、以下の設定は行わないでください。なお、通常は-aオプションを使用する必要はありません。
-aオプションに“phy”を指定する。
-aオプションにVMwareの仮想ネットワークで使用されているMACアドレスを指定する。