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PRIMECLUSTER GLS for Windows ユーザーズガイド 4.4
FUJITSU Software

6.3.1 dsphanet

仮想アダプターの運用状態または監視状態を表示します。

形式

dsphanet [-r]

機能説明

仮想アダプターの運用状態を表示します。オプションを指定すると、監視状態を表示できます。

オプション

-r

仮想アダプターの監視状態の詳細を表示します。

出力形式

以下に出力項目を示します。

表6.14 出力項目と意味

出力項目

内容

Name

仮想アダプター名

Status (注1)

仮想アダプターの活性状態

Active

仮想アダプター活性状態

Inactive

仮想アダプター非活性、一時停止状態(注4)

Adapters

物理アダプター名(状態)

ON

運用状態:
仮想アダプターが、この物理アダプターを通信に使用していることを示します。

STBY

待機状態:
仮想アダプターが、この物理アダプターを通信に使用できる状態にあることを示します。

OFF

未使用状態:
仮想アダプターが、この物理アダプターを通信に使用しないことを示します。

FAIL

異常発生状態:
この物理アダプターに接続されている伝送路に、ケーブルの抜けなどの異常が発生していることを示します。

Resources (注2)

物理アダプターのリンク状態やping監視先の状態

LINK

物理アダプターのリンク状態を監視します。

O

物理アダプターがリンクアップしていることを示します。

X

物理アダプターがリンクダウンしていることを示します。

-

物理アダプターの状態監視が停止していることを示します。

PING

物理アダプターのping監視状態です。

O

ping監視が正常であることを示します。

X

ping監視が異常であることを示します。または、ping監視が停止される前に監視先に異常を検出したことを示します。(注3)

-

ping監視が停止しています。または、アダプターの切替えを行う監視先(hanetpoll createコマンドで-fオプションにyesを指定した監視先)が設定されていません。

IPアドレス

ping監視先IPアドレスの監視状態です。

アダプターの切替えを行わず、通信異常の検出だけを行う監視先には、先頭に"!"が表示されます。

O

IPアドレスに対するping監視が正常であることを示します。

X

IPアドレスに対するping監視が異常であることを示します。または、ping監視が停止される前に監視先に異常を検出したことを示します。(注3)

-

IPアドレスに対するping監視が停止しています。

注1) オプションを省略した場合に出力される項目です。
注2) -rオプションを指定した場合に出力される項目です。
注3) ping監視先の異常発生により運用アダプターを切替えた場合、待機側の物理アダプターのping監視は停止しますが、原因となった監視先の異常が表示されるため、IPアドレスの状態表示はXになります。
注4) 一時停止状態の場合、ネットワーク接続画面の仮想アダプターは無効状態になります。

使用例

例1

GLSで使用しているすべての仮想アダプターの運用状態を表示します。

> dsphanet
 Name    Status   Adapters
+-------+--------+------------------------------------------------------------+
 sha0     Active   イーサネット 1(ON),イーサネット 2(STBY)
 sha1     Active   イーサネット 3(STBY),イーサネット 4(ON)
 sha2     Active   イーサネット 3(STBY),イーサネット 4(ON)
 sha3     Active   イーサネット 5(FAIL),イーサネット 6(ON)
 sha4     Active   イーサネット 7(FAIL),イーサネット 8(FAIL)

2

GLSで使用しているすべての仮想アダプターの詳細な監視状態を表示します。