スタンバイ運用では、運用ノードと待機ノードが存在します。
1:1 運用待機とは、クラスタ内にシステムレプリケーションが設定された SAP HANA を監視するクラスタアプリケーションを 1 つだけ作成する構成です。
運用ノードでは、プライマリシステムの SAP HANA インスタンスが起動され、論理 IP アドレスが活性化されます。待機ノードでは、セカンダリシステムの SAP HANA インスタンスが起動されています。
運用ノードの異常発生時には、待機ノードのセカンダリシステムが運用ノードのプライマリシステムを引き継ぎ、待機ノードで論理 IP アドレスが活性化されます。
SAP HANA クライアントは、論理 IP アドレスによる接続を行うことにより、クライアント側の設定を変更することなく運用中のノードに接続することができます。
図1.1 スタンバイ運用 (1:1 運用待機) の構成