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Enterprise Postgres 9.5 解説書
FUJITSU Software

1.3 データベース多重化による高信頼性

データベースを利用したシステムでは、ハードウェアやソフトウェアの故障など、様々な要因で引き起こされるデータの破壊や損失からデータを保護することが不可欠です。データベースを多重化することで、重要なデータを保護し、高信頼なデータベースの運用を実現します。

FUJITSU Enterprise Postgresは、PostgreSQLのストリーミングレプリケーション機能に基づいてデータベースを二重化するだけでなく、プロセスダウン、ディスク、ネットワークなどのデータベース運用の継続に不可欠な要素の障害検知機能と、簡易化されたスイッチオーバやスタンバイの切り離し機能などを提供します。

スイッチオーバが実施されても、クライアントがプライマリサーバやスタンバイサーバを自動的に識別することで、アプリケーションは物理的なサーバを意識せずに透過的に接続できます。

また、Mirroring Controllerにより、プライマリサーバ(主の業務で利用するデータベースサーバ)で異常が発生した場合に、プライマリサーバを自動的にスタンバイサーバに切り替えることができます。

さらに、スタンバイサーバのデータを活用することで、プライマリサーバの業務と並行し、データ分析や帳票出力などの参照を行う業務が可能となります。

参照

データベース多重化については、“クラスタ運用ガイド”の“データベース多重化運用”を参照してください。