機能概要
イベントアナライザ機能は、2つ以上のイベントの関係を定義することにより、時系列データから抽出したいデータを検索します。イベントとは、ある事象が発生した事実です。
時系列データから抽出したい定義した条件に対して、従来の機能である該当した最初のイベントの抽出に加えて、全てのイベントも抽出することができるようになりました。
条件に該当する全てのイベントを抽出することにより、イベントに対する継続的な変化を確認することができます。
従来の条件に該当する最初のイベントを抽出する方法と条件に該当する全てのイベントを抽出する方法の使用例を以下に説明します。
あるイベントの後に、別のイベントが起こったという関係のイベントを抽出する場合、時系列データから最初に抽出されたイベントだけを抽出します。
たとえば、以下の問い合わせ結果を元に、2004年4月度~2004年7月度で、売上ランクが向上した顧客とその売上ランク情報を条件に該当する最初のイベントを抽出してみます。
上記結果のように、2004年4月度~2004年7月度で、売上ランクが向上した顧客とその売上ランク情報を条件に該当した最初のイベントだけを抽出することができます。
顧客識別ID“000002”を例にした場合、2004年5月度から6月度と2004年6月度から7月度と売上ランクが向上していますが、最初のイベントである2004年5月度から6月度だけ抽出されます。
あるイベントの後に、別のイベントが起こったという関係のイベントを抽出する場合、時系列データから抽出された全てのイベントを抽出します。
同様に、以下の問い合わせを元に、2004年4月度~2004年7月度で、売上ランクが向上した顧客とその売上ランク情報を条件に該当する全てのイベントを抽出してみます。
上記結果のように、2004年4月度~2004年7月度で、売上ランクが向上した全ての顧客とその売上ランク情報の表示という条件に該当するデータを抽出することができます。
顧客識別ID“000002”を例にした場合、2004年5月度の10位から6月度の2位へ向上したイベント、2004年6月度の2位から7月度の1位へ向上したイベントと全てのイベントを抽出することができ、顧客識別ID”000002”の時系列的な売上ランクの変化を確認することができます。