V7.0L10で追加された新機能の概要について説明します。
セキュリティの強化
データ監査機能
利用者が問い合わせにより、データベースに格納してあるデータを抽出する操作をファイルとして出力する機能です。抽出したデータのすべてと、そのセッションや操作についての情報が、サーバ側のファイルに保存されます。
このファイルにより、Navigatorの利用者がいつ、どこから、どのような操作をしたかを確認することができます。さらに、接続情報ログ機能との併用により、サーバへの接続情報を組み合わせた多角的な監査を実現することができます。
接続情報ログ
接続情報ログは、Navigator Serverへのログオン時やログオフ時の情報をファイルに残すことができます。従来は、Enterprise Editionだけの機能でしたが、V7.0L10から、Standard Editionでも利用できるようになりました。
問い合わせ/レポート機能の充実
項目間演算の欠測値(NULL)の指定を0にする
項目間演算を指定する時に、演算する項目が欠測値(NULL)であった場合、従来では、そのまま欠測値(NULL)として扱い、演算結果も欠測値(NULL)になりました。
今回、新たに環境変数(RN_EXPRESSION_ITEM_NULL_OPERATION)を用意したことで、項目間演算を指定した時に、欠測値(NULL)が含まれた場合、欠測値(NULL)を「0」に変えて、演算することができます。
データマート生成機能の強化
PowerCubeへのデータマート出力
データマート生成機能で、Cognos PowerPlayのPowerCubeを出力することができるようになりました。
XML形式へのデータマート出力
データマート生成機能で、XML形式のデータマートを出力することができるようになりました。
運用性の向上
アクセスログ
アクセスログは、利用者がNavigatorからリレーショナルデータベースにアクセスしたときの各種情報を残すことができます。従来は、Enterprise Editionだけの機能でしたが、V7.0L10から、Standard Editionでも利用できるようになりました。