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NetCOBOL V11.1 入門ガイド
FUJITSU Software

4.5 HTMLの作成

WWWサーバ上のプログラムをリモート実行するには、HTMLを作成する必要があります。

HTMLでは、次に示すような内容を記述します。

ここでは、サンプルプログラムで提供されているHTMLをコピーし、必要な部分を修正します。

サンプルプログラムのHTMLは次に示す場所にある「sample3.html」です。

/opt/FJSVcbl64/samples/ja_JP.UTF-8/sample03/sample3.html

修正したHTMLを以下に示します。下線付き赤字の部分が修正した箇所です。

<HTML>
<HEAD>
<TITLE>sample3</TITLE>
</HEAD>
<BODY>
<INPUT TYPE=BUTTON VALUE="GO!" NAME="GO"><BR>
<OBJECT
ID="MeFtWeb1"
CLASSID="CLSID:61F12C43-5357-11D0-9EA0-00000E4A0F56"
WIDTH="980" HEIGHT="610"
CODEBASE="http://192.0.2.0/MeFtWeb64/meftweb.cab#version=11,1,0,1">
</OBJECT>
<SCRIPT LANGUAGE="VBScript">
Sub GO_onClick()
MeFtWeb1.hostname = "192.0.2.0"
MeFtWeb1.gatewaypathname = "MeFtWeb64"
MeFtWeb1.pathname = "/example/sample03/sample3.sh"
MeFtWeb1.environment = "MEFTWEBDIR=http://192.0.2.0/MeFtWeb64/sample3"
MeFtWeb1.printmode = 1
MeFtWeb1.submit()
end sub
Sub Window_onUnload()
MeFtWeb1.Quit()
end sub
</SCRIPT>
</BODY>
</HTML>

「sample3.html」として、「/example/sample03/」に保存します。

このHTMLを元に、記述する内容を説明します。

MeFt/Webコントロールの指定

MeFt/Webの画面を表示するため、MeFt/Webコントロールの指定を行います。

MeFt/Webコントロールの指定は、HTMLのOBJECTタグに記述します。CODEBASEで指定するMeFt/Webコントロールの格納先には、WWWサーバのホスト名を記述します。

ここで作成するHTMLでは、以下の記述でMeFt/Webコントロールを指定しています。

<OBJECT
ID="MeFtWeb1"
CLASSID="CLSID:61F12C43-5357-11D0-9EA0-00000E4A0F56"
WIDTH="980" HEIGHT="610"
CODEBASE="http://192.0.2.0/MeFtWeb64/meftweb.cab#version=11,1,0,1">
</OBJECT>

アプリケーションの起動方法

どのような操作によってアプリケーションを起動するのかを指定します。アプリケーションの起動には、MeFt/Webコントロールのsubmitメソッドを使用します。

本章で作成するHTMLでは、INPUTタグで指定されたボタンが押されたら起動するようにしています。

<INPUT TYPE=BUTTON VALUE="GO!" NAME="GO">
   :
<SCRIPT LANGUAGE="VBScript">
Sub GO_onClick()
   :
MeFtWeb1.submit()
end sub
   :
</SCRIPT>

参考

HTMLの表示と同時にアプリケーションを起動するには、以下のように記述します。

<SCRIPT LANGUAGE="VBScript">
Sub Window_onload()
   :
MeFtWeb1.submit()
end sub
   :
</SCRIPT>

WWWサーバの指定

アプリケーションが格納されているWWWサーバのホスト名を指定します。

WWWサーバのホスト名は、MeFt/Webコントロールのhostnameプロパティで指定します。WWWサーバ名を省略することはできません。

ここで作成したHTMLでは、以下の記述でWWWサーバを指定しています。

MeFtWeb1.hostname = "192.0.2.0"

リモート実行するアプリケーションの指定

どのアプリケーションをリモート実行するのかを指定します。

リモート実行するアプリケーション名は、MeFt/Webコントロールのpathnameプロパティにサーバのローカルパスで指定します。アプリケーション名を省略することはできません。

また、アプリケーション実行時の環境変数は、MeFt/Webコントロールのenvironmentプロパティで指定することができます。

ここで作成したHTMLでは、以下の記述でアプリケーション名と環境変数を指定しています。

MeFtWeb1.pathname = "/example/sample03/sample3.sh"
MeFtWeb1.environment = "MEFTWEBDIR=http://192.0.2.0/MeFtWeb64/sample3"

参考

ここでは、環境変数としてMEFTWEBDIRを指定しています。環境変数MEFTWEBDIRは、クライアント印刷で使用するプリンタ情報ファイルの格納ディレクトリを指定します。詳細は、“MeFt/Webユーザーズガイド”の“クライアント印刷”を参照してください。

また、サーバ印刷用のプリンタ情報ファイルの格納ディレクトリを指定する環境変数MEFTDIRは指定していません。その場合、サーバ印刷時の出力プリンターは、MeFt/Web動作環境の「サーバ印刷用の出力プリンタデバイス名」の設定に従います。

リモート実行時の動作に関する指定

画面の表示形式や印刷先の指定など、リモート実行時の動作に関する指定は、MeFt/Webコントロールの各プロパティで指定します。

ここで作成したHTMLでは、以下の記述でリモート実行時の動作に関する指定を行っています。MeFt/Webコントロールの各プロパティの説明は、“MeFt/Webユーザーズガイド”の“プロパティ”を参照してください。

MeFtWeb1.gatewaypathname = "MeFtWeb64"                  
MeFtWeb1.printmode = 1                          ---"1": クライアントに接続されているプリンター装置に印刷

ページ移動時の動作に関する指定

リモート実行中にページが移動された場合の動作は、ページ移動時に発生するWindow_onUnloadイベントの処理として指定します。リモート実行中にページが移動された場合、そのことをアプリケーションに通知するため、MeFt/WebコントロールのQuitメソッドを記述します。

ここで作成したHTMLでは、以下の記述でページ移動時の動作に関する指定を行っています。詳細は、“4.7 通信が切断されるパターンについて”を参照してください。

<SCRIPT LANGUAGE="VBScript">
   :
Sub Window_onUnload()
MeFtWeb1.Quit()
end sub
   :
</SCRIPT>

作成したHTMLをWWWブラウザで表示すると、次のようになります。