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Interstage List Creator V10.5.0 帳票Webサービス機能編
FUJITSU Software

A.4.6 帳票資源の配置と準備

ここでは、設計した帳票を運用環境に配置する方法について説明します。

帳票資源の配置とは、設計した帳票や帳票の出力時に必要なその他の資源を、アプリケーションサーバまたは帳票出力サーバに配置する操作です。

【Windows版】

設計した帳票や帳票の出力時に必要なその他の資源をアプリケーションサーバ/帳票出力サーバに配置します。

なお、同一コンピュータで帳票の設計と運用を行う場合、配置作業は不要です。

●準備する資源

準備する資源は、以下のとおりです。資源の格納先は、実行時に指定できます。

●帳票資源の配置手順

以下に、資源をアプリケーションサーバ/帳票出力サーバに配置する手順を示します。

= 操作手順 =
1. 帳票格納ディレクトリを作成する

配置先コンピュータに帳票定義情報を格納するディレクトリを準備します。帳票を設計したコンピュータとディレクトリ名が異なっていても構いません。

2. クライアントアプリケーションにおけるWebサービスが動作するサーバのホスト名またはIPアドレス指定を変更する。

クライアントアプリケーションで指定する、Webサービスが動作するサーバのホスト名またはIPアドレスを、配置先のアプリケーションサーバ/帳票出力サーバのホスト名またはIPアドレスに変更します。必要に応じて、クライアントアプリケーションを再コンパイルします。

3. 帳票資源を配置する
  1. 前項でWebサービスが動作するサーバのホスト名またはIPアドレスの指定を変更したクライアントアプリケーションを、アプリケーションサーバ/帳票出力サーバに配置します。

  2. 帳票を設計したコンピュータの帳票格納ディレクトリに格納されている帳票定義情報を、配置先コンピュータの帳票格納ディレクトリに配置します。

    対象となる資源を以下に示します。

    • 帳票名.pmd

    • 帳票名.ovd(オーバレイを使用する場合のみ)

    • 帳票名.psf

    • 帳票名.bip

  3. データファイルを配置する場合は、配置先コンピュータに配置します。

  4. 以下の帳票資源を使用する場合は、これらの資源も配置先コンピュータに配置します。

    • メディアデータファイル

    • 情報ファイル

    • PDFファイルに添付するファイル

    • PDFメール配信時のメールに添付するファイル

    • PDFメール配信時に使用するメールのテンプレートファイル

注意

帳票定義情報やメディアデータファイルなどのテキストファイル以外の資源をFTPなどのファイル転送を利用して配置先のコンピュータに配置する場合、必ずバイナリモードで転送してください。その他のモードで転送した場合、帳票の出力に失敗することがあります。

【Solaris版】

設計した帳票や帳票の出力時に必要なその他の資源をアプリケーションサーバ/帳票出力サーバに配置します。

以下に、配置作業について説明します。

●準備する資源

準備する資源は、以下のとおりです。資源の格納先は、実行時に指定できます。

●帳票資源の配置手順

以下に、資源をアプリケーションサーバ/帳票出力サーバに配置する手順を示します。

= 操作手順 =
1. 帳票資源の文字コード系を統一する

入力データに合わせて帳票定義情報と情報ファイルの文字コード系を下表に従って変換します。帳票定義情報の文字コード系の変換は、帳票を設計したWindows上で、List Creatorの帳票コード変換機能を使用してください。

使用するメソッド名

(LCWebSvcクラス)

入力データの
文字コード系

LCParamのfileType
パラメタで指定する
コード系

帳票定義情報を文字コード変換する、および情報ファイルを作成するときの文字コード系

Prprint、PrprintRetDataByMem

EUC(U90)

CODE_EUC_U90

EUC(U90)

EUC(S90)

CODE_EUC_S90

EUC(S90)

Shift-JIS

CODE_SJIS

Shift-JIS

UNICODE(UTF8)

CODE_UTF8

UNICODE(UTF8)

PrprintWithFormData, PrprintWithFormDataRetDataByMem

CODE_EUC_U90

EUC(U90)

CODE_EUC_S90

EUC(S90)

CODE_SJIS

Shift-JIS

CODE_UTF8

UNICODE(UTF8)

2. 帳票格納ディレクトリを作成する

配置先コンピュータに帳票定義情報を格納するディレクトリを準備します。帳票を設計したコンピュータとディレクトリ名が異なっていても構いません。

オーバレイを使用する場合は、配置先の帳票格納ディレクトリ配下にオーバレイ格納ディレクトリ(kol5)を準備します。

注意

帳票定義情報をSolarisへ配置する場合、オーバレイファイル(拡張子「.ovd」のファイル)は、帳票格納ディレクトリ配下のオーバレイ格納ディレクトリ(kol5)配下に配置してください。

3. クライアントアプリケーションにおけるWebサービスが動作するサーバのホスト名またはIPアドレス指定を変更する。

クライアントアプリケーションで指定する、Webサービスが動作するサーバのホスト名またはIPアドレスを、配置先のアプリケーションサーバ/帳票出力サーバのホスト名またはIPアドレスに変更します。必要に応じて、クライアントアプリケーションを再コンパイルします。

4. 帳票資源を配置する
  1. 前項でWebサービスが動作するサーバのホスト名またはIPアドレスの指定を変更したクライアントアプリケーションを、アプリケーションサーバ/帳票出力サーバに配置します。

  2. 帳票を設計したコンピュータの帳票格納ディレクトリに格納されている帳票定義情報を配置先コンピュータの帳票格納ディレクトリに配置します。

    対象となる資源を以下に示します。オーバレイファイル(拡張子「.ovd」のファイル)は、帳票格納ディレクトリ配下のオーバレイ格納ディレクトリ(kol5)配下に配置します。

    • 帳票名.pmd

    • 帳票名.ovd(オーバレイを使用する場合のみ)

    • 帳票名.psf

    • 帳票名.bip

  3. データファイルを配置する場合は、配置先コンピュータに配置します。

  4. 以下の帳票資源を使用する場合は、これらの資源も配置先コンピュータに配置します。

    • メディアデータファイル

    • 情報ファイル

    • PDFファイルに添付するファイル

    • PDFメール配信時のメールに添付するファイル

    • PDFメール配信時に使用するメールのテンプレートファイル

注意

  • 帳票定義情報やメディアデータファイルなどのテキストファイル以外の資源をFTPなどのファイル転送を利用して配置先のコンピュータに配置する場合、必ずバイナリモードで転送してください。その他のモードで転送した場合、帳票の出力に失敗することがあります。

  • Solarisに配置した帳票定義情報は、出力することはできますが、Solaris上で更新することはできません。
    Windows上で作成した帳票定義情報(文字コード変換する前のもの)は、Solaris上に配置した後も、Windows上から削除せず保管しておいてください。