●IISでASP.NETを使用可能にするセットアップ
帳票Webサービスの動作には、インターネット インフォメーション サービス (IIS)にて、ASP.NETを使用可能である必要があります。ASP.NETを使用可能とするためには、以下の手順を実行してください。
ポイント
本項目は、以下のIISが対象となります。
Windows Server 2008で動作するIIS 7.0
Windows Server 2008 R2で動作するIIS 7.5
Windows Server 2012で動作するIIS 8.0
Windows Server 2012 R2で動作するIIS 8.5
Windows Server 2016で動作するIIS 10.0
帳票Webサービスが動作するサーバを再起動し、管理者権限を持つアカウントでログオンしてください。
帳票Webサービスが動作するサーバで、インターネットインフォメーション サービス (IIS) マネージャを起動します。
Windows Server 2008の場合は、[スタート]-[すべてのプログラム]-[管理ツール]-[インターネット インフォメーション サービス (IIS) マネージャ]を選択してください。
Windows Server 2012の場合は、[管理ツール]-[インターネット インフォメーション サービス (IIS) マネージャ]または[すべてのアプリ]-[インターネット インフォメーション サービス (IIS) マネージャ]を選択してください。
Windows Server 2016の場合は、[スタート]-[Windows管理ツール]-[インターネットインフォメーションサービス (IIS) マネージャー]を選択してください。
[インターネット インフォメーション サービス (IIS) マネージャ]の左の[接続]画面にWebサーバの一覧が表示されます。この画面で、帳票Webサービスが動作するコンピュータ名を持つサーバを選択してください。
[インターネット インフォメーション サービス (IIS) マネージャ]の中央画面に、前項で選択したサーバの[ホーム]が表示されます。中央画面の最下部にビューの選択ボタンがありますので、[機能ビュー]をクリックして選択してください。次に、[ホーム]画面に存在する機能アイコンから、[ISAPIおよびCGIの制限]を選び、マウスを右ボタンクリックして[機能を開く]を実行してください。
[インターネット インフォメーション サービス (IIS) マネージャ]の中央画面に、[ISAPIおよびCGIの制限]画面が表示されます。中央画面の最下部にビューの選択ボタンがありますので、[機能ビュー]をクリックして選択してください。すると、Webサーバ上で実行できるISAPIおよびCGI拡張の一覧が表示されますので、[説明]列に”ASP.NET”と書かれた列を確認します。もし、[制限]列の内容が”許可”以外の場合は、その”ASP.NET”と書かれた列を選択し、マウスを右ボタンクリックして、[許可]を実行してください。”ASP.NET”と書かれた列が複数行存在する場合は、全ての行に対して[許可]を実行してください。
[インターネット インフォメーション サービス (IIS) マネージャ]画面を閉じます。
帳票Webサービスが動作するサーバを再起動してください。
注意
Windows Server 2012またはWindows Server 2016の場合は、「インターネット インフォメーション サービス マネージャ」の左の画面の一覧の「LCWebSvc」のアプリケーションプール名を「.NET v2.0」に変更してください。
●帳票Webサービスモジュールのセットアップ
帳票Webサービスを使用する前に、帳票Webサービスモジュールのセットアップを完了しておく必要があります。セットアップの前に、帳票Webサービスモジュールのインストールを完了させておいてください。
コンポーネントの実行アカウントの設定
帳票Webサービスを実行して帳票出力するときの、実行ユーザのアカウントを設定します。帳票出力は、この実行ユーザアカウントの権限で実行されます。
コンポーネントの実行アカウントの設定手順は、以下のとおりです。
帳票Webサービスが動作するサーバを再起動し、管理者権限を持つアカウントでログオンしてください。
Windows Server 2008の場合は[スタート]-[すべてのプログラム]-[管理ツール]-[コンポーネントサービス]を選択します。
Windows Server 2012の場合は、[管理ツール]-[コンポーネントサービス]または[すべてのアプリ]-[コンポーネントサービス]を選択します。
Windows Server 2016の場合は、[スタート]-[Windows管理ツール]-[コンポーネントサービス]を選択します。
[コンポーネントサービス]の左の画面で、[コンポーネントサービス]>[コンピュータ]>[マイコンピュータ]>[COM+アプリケーション]と展開し、【Windows版】の場合は「f3gbwbs0」を、【Windows(x64)版】の場合は「f4gbwbs0」を右ボタンクリックして、[プロパティ]を選択します。
以下に、【Windows版】での設定画面を示します。
プロパティのダイアログボックスで[ID]タブを選択します。[このユーザー]のラジオボタンを選択し、帳票Webサービスを実行する実行ユーザのアカウントを設定して、[OK]ボタンをクリックします。
[コンポーネント サービス]画面を閉じます。
帳票Webサービスが動作するサーバを再起動してください。
ポイント
帳票出力は、ここで指定したユーザアカウントで実行されます。このため、ここで指定するユーザアカウントには、以下が必要です。
List Creatorコマンド(prprintコマンド)の実行権があること。
List Creatorコマンド(prprintコマンド)へのPATHが、このユーザアカウントで設定されていること。
帳票出力時に使用する帳票定義情報、メディアデータの読み取り権限、およびこれらファイルが格納されたフォルダの読み取り権限があること。
印刷する場合は、出力属性として指定する出力先プリンタ名が、このユーザアカウントで定義されていること。
PDFファイル、OWFファイル、またはExcelファイルに帳票出力する場合は、出力先フォルダの書き込み権限と読み取り権限があること。
イベントログへの書き込み権があること。
●オペレーティングシステムのファイアウォール設定
帳票Webサービスが動作するサーバのオペレーティングシステムにファイアウォールが導入されている場合は、帳票Webサービスが通信するポートをブロックしないように設定してください。帳票Webサービスは、デフォルトではポート番号が80のポートを使用します。