ここでは、帳票設計時に利用するコマンドについて説明します。
prfcnv コマンド(帳票定義情報の文字コードを変換する)
List Creatorデザイナで作成した帳票定義情報をEUC環境またはUNICODE(UTF8)環境のUNIX系OS上で利用できるように、帳票の文字コード系をShift-JISからEUCまたはUNICODE(UTF8)に変換します。
このコマンドは、[スタート]-[プログラム]-[List Creator]-[ユーティリティ]-[帳票コード変換]を選択して帳票コード変換画面を表示し、オプションを指定することもできます。
コマンドの記述形式を示します。
[ ]は、省略できることを示します。
prfcnv [ -assetsdir 帳票格納ディレクトリ ] [ "帳票名" | -all ] [ -inlistcode 文字コード系] [ -o 変換先ディレクトリ ] [ -w ] [ -m ]
オプションについて説明します。すべてのオプションを省略すると、オプションを指定する帳票コード変換画面が表示されます。
帳票格納ディレクトリを260バイト以内のフルパスで指定します。ただし、変換先ディレクトリと同一のディレクトリは指定しないでください。
省略すると、環境設定画面の[全般]タブで指定されている帳票格納ディレクトリが有効になります(List Creatorデザイナをインストールしている場合は、帳票格納ディレクトリを帳票定義一覧画面のオプション画面からも切り替えることができます)。
特定の帳票を変換対象にします。
帳票名を「ダブルクォーテーション(")」で囲んで指定します。
オプションを指定する場合は、帳票名または-allオプションを必ず指定してください。ただし、帳票名と-allオプションを同時に指定すると、エラーになります。
帳票格納ディレクトリ配下のすべての帳票を変換対象にします。
オプションを指定する場合は、このオプションまたは帳票名を必ず指定してください。ただし、このオプションと帳票名を同時に指定すると、エラーになります。
変換後の帳票の文字コード系を指定します。
EUC
UNICODE(UTF8)
省略すると、EUCに文字コード変換されます。
変換後の帳票を格納するディレクトリを260バイト以内のフルパスで指定します。ただし、帳票格納ディレクトリと同一のディレクトリは指定しないでください。
オプションを指定する場合は、このオプションは、必ず指定してください。
変換先ディレクトリにすでに同名の帳票が存在し、上書きする場合に指定します。
省略し、変換先ディレクトリにすでに同名の帳票が存在した場合、コマンドはエラーになります。
メッセージボックスの表示を抑止する場合に指定します。
「C:\Assets\A」配下にある「保険契約書」という帳票を「UNICODE(UTF8)」に文字コード変換し、「C:\Assets\B」配下に格納します。
prfcnv "保険契約書" -assetsdir "C:\Assets\A" -inlistcode "UTF8" -o "C:\Assets\B"
復帰値を示します。
復帰値 | メッセージ |
---|---|
0 | (変換が完了しました。メッセージは出力されません) |
-1 | 変換先ディレクトリを指定してください。 |
-2 | 指定された帳票格納ディレクトリは存在しません。 |
-3 | 指定された変換先ディレクトリは存在しません。 |
-4 | 指定された帳票格納ディレクトリには帳票が存在しません。 |
-5 | 指定された帳票格納ディレクトリに指定できない文字( / , ; * ? " < > | # )が含まれています。 |
-6 | 指定された変換先ディレクトリに指定できない文字( / , ; * ? " < > | # )が含まれています。 |
-7 | 指定された変換先ディレクトリへのアクセスが拒否されました。 |
-8 | 指定された帳票格納ディレクトリへのアクセスが拒否されました。 |
-9 | 帳票格納ディレクトリと変換先ディレクトリに同じディレクトリは指定できません。 |
-10 | コマンドライン引数の指定が正しくありません。 |
-11 | 存在しないオプションが指定されました。 |
-12 | メモリ不足のため、動作できませんでした。 |
-13 | ディスク容量不足のため、変換できませんでした。 |
-14 | 帳票格納ディレクトリの取得に失敗しました。 |
-17 | 帳票格納ディレクトリにある帳票へのアクセスが拒否されました。 |
-18 | 指定された帳票は存在しません。 |
-19 | 変換先ディレクトリにある帳票へのアクセスが拒否されました。 |
-20 | 指定された帳票格納ディレクトリのパスが長すぎます。 |
-21 | 指定された変換先ディレクトリのパスが長すぎます。 |
-22 | 変換先ディレクトリにすでに帳票が存在します。 |
-23 | 変換先ディレクトリに指定された帳票と同じ名前のディレクトリが存在します。 |
-24 | 帳票名が長すぎます。 |
-25 | 処理中にエラーが発生しました。 |
-26 | 変換処理中にエラーが発生しました。 |
-28 | 指定したディレクトリ名が不正です。 |
変換できない文字は、全角の「_」、または半角の「_」に置き換えられます。
入力データの文字コード系がEUC(S90)の場合は、Charset Managerをインストールし、代表コード系をS90にして、帳票を文字コード変換してください。代表コード系の設定方法は、Charset Managerのマニュアルを参照してください。
帳票を文字コード変換しても、帳票名は文字コード変換されません。帳票名をEUC環境またはUNICODE(UTF8)環境で扱える半角英数字の名前に変更してください。帳票名は、帳票定義一覧画面で帳票を選択し、[ファイル]-[名前の変更]を選択して変更してください。
変換済みの帳票を変換対象としないでください。
UNIX系OSのシステムに配置した帳票定義情報は、出力することはできますが、UNIX系OS上で帳票の定義を更新することはできません。
Windows上で作成した帳票(文字コード変換する前のもの)は、UNIX系OS上に配置した後も、Windows上から削除せずに保管しておいてください。