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Interstage List Creator V10.5.0 帳票設計編
FUJITSU Software

3.2.2 動作環境のカスタマイズ

帳票設計を行うにあたり、単位設定やグリッド種別の選択など、帳票様式定義における動作環境を必要に応じてカスタマイズする必要があります。

以下に、帳票設計前に確認が必要な動作環境について説明します。

単位の設定

帳票設計時に基本となる操作の単位として、インチ、ミリメートル、ドットのいずれかを選択します。初期値は「インチ」です。

ポイント

  • List Creatorでは、ドットでの値の指定は、720dpi(Dot Per Inch)換算のドット数で指定します(1インチ=25.4mm=720ドット)。

  • グリッド種別に「任意間隔グリッド」を選択した場合は、「ドット」の指定を推奨します。
    任意間隔グリッドの詳細は、以下を参照してください。

    ⇒“3.3.2 任意間隔グリッド

グリッド種別の選択

帳票設計時に使用するグリッドの種別として、「固定間隔グリッド」または「任意間隔グリッド」のいずれかを選択します。

グリッド機能については、以下を参照してください。

⇒“3.3 グリッド機能

ポイント

  • 帳票をExcelファイル出力する場合は、任意間隔グリッドを選択することを推奨します。
    任意間隔グリッドを使用すると、グリッドの設定(項目や罫線の位置など)とExcelファイルの各セルを対応付けて帳票を設計することができます。

初期値の設定

帳票設計時に、以下の初期値をあらかじめ設定することができます。

初期値の設定は、変更後すぐに有効になるものと再起動後に有効になるものがあります。

詳細については、デザイナヘルプを参照してください。

改行ピッチ

紙などに出力されている既存帳票と同様の出力を行うには、既存の帳票が1インチ(25.4mm)あたり何行出力されているかを確認します。

1インチあたり出力される行数が6行の場合、「1/6インチ改行」と呼びます。

「LPI(Line Per Inch)」という単位を使い、改行ピッチは6LPIと表現することもあります。

上記の値を、帳票様式定義画面で、「帳票のプロパティ」の「行ピッチ」に、改行ピッチの値を指定します。詳細については、デザイナヘルプの“帳票のプロパティ画面”の[帳票定義体]タブの「行ピッチ」を参照してください。

文字ピッチ

紙などに出力されている既存帳票と同様の出力を行うには、既存の帳票が1インチ(25.4mm)あたり半角文字が何文字出力されているかを確認します。

1インチあたり出力される文字数は、一般的に「CPI(Character Per Inch)」の単位で表されます。

上記の値を、帳票様式定義画面の「グリッドの設定画面」で、グリッド間隔の「縦」に改行ピッチ、「横」に文字ピッチの値を指定し、「強制間隔に合わせる」を指定します。詳細については、デザイナヘルプの“グリッドの設定画面”を参照してください。

また、オブジェクトのプロパティの[フォント]タブで、「ピッチ」をチェックした後、「英文ピッチ」に文字ピッチの値を、「日本語ピッチ」には、その半分の値を指定します。詳細については、デザイナヘルプの“[フォント]タブ”を参照してください。

なお、グリッドの設定画面の「横」に文字ピッチの値を指定し、グリッドの詳細設定画面で「文字ピッチを合わせる」を選択すると、この設定は不要になります。

出力環境(オペレーティングシステムなど)が変わると、同じフォント名でも1文字のサイズなどが微妙に異なる場合があります。文字ピッチを指定すると、どのような環境でも文字を一定の位置に出力することができます