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Interstage Mobile Application Server V1.3.0 アプリケーション開発ガイド
FUJITSU Software

2.2.4.4 パッケージング

IMAPSサーバでアプリケーションを配布する場合

IMAPSサーバでアプリケーションを配布する場合は、パッケージ化したファイルを含めた以下のようなzip形式のアーカイブファイルを作成します。
アーカイブファイルの作成

それぞれのファイルについて説明します。以下のファイルをzipファイルのルートフォルダーに含めます。
  • アプリケーション本体

    パッケージ化したアプリケーション本体です。拡張子はAndroidの場合はapk、iOSの場合はipa、Windowsの場合はappxです。

    アプリケーションのバージョンと識別IDは255文字以降は無視されます。

    バージョンはアプリケーションのバージョンです。

    パッケージは、アプリケーションを特定するための値です。アプリケーションのプラットフォームごとに以下の値を参照します。
    Androidアプリケーションの場合
    AndroidManifext.xmlのpackage属性の値です。
    iOSアプリケーションの場合
    Info.plistのCFBundleIdentifierの値です。
    Windowsアプリの場合
    Package.appxmanifestのIdentity要素のName属性の値です。
  • 説明ファイル

    アプリ詳細画面でアプリケーションの説明欄に表示する文章を定義するファイルです。ファイルはUTF-8で記載します。

    日本語の説明はdescription_ja.txt、英語の説明はdescription.txtに記載します。

    説明文は、0文字以上4000文字以下の範囲で記載できます。

    省略時は空文字になります。

  • アイコン

    IMAPSサーバによる配布画面上で利用されるアイコンです。アイコンの推奨サイズは96x96ピクセル以上で縦横の幅が同じ画像です。ファイルはpng形式でファイル名はicon.pngです。

    省略時はデフォルトのアイコンになります。

  • そのほか

    アプリケーションをインストールするための依存ファイルなどです。Windowsアプリの場合は、依存関係にあるファイルもアプリケーション本体との位置関係を維持したままzipファイルに含めます。

注意

IMAPSサーバによる配布をするには、プラットフォームごとに以下の条件があります。丸括弧内は、主に対応が必要となる人物です。
ここで説明されている内容は、各ベンダーによって変更される可能性があります。最新の情報は、それぞれの公開情報を参照してください。

Android
(アプリケーション利用者) 配布されたアプリケーションをインストールするには、スマートデバイスの[提供元不明のアプリのインストール]を許可する設定にします。
(システム管理者) IMAPSサーバを自己発行証明書を使用してSSLで運用している場合、ブラウザ(IMAPSサーバによる配布画面など)でアプリケーションをダウンロードできないことがあります。その場合はHTTPで運用するか、または、認証局が発行した正式な証明書を利用してください。
(システム管理者) Androidの標準ブラウザを使用しており、ネットワーク接続にプロキシを使用している場合、アプリケーションを正常にダウンロードできないことがあります。その場合は、プロキシを不使用でIMAPSサーバに接続するように端末のネットワーク設定を変更してください。
(システム管理者) Android版Chromeブラウザでアプリケーションをダウンロードする場合、セキュリティ上の理由で確認メッセージが表示されます。ファイル名を確認し、問題なければ[OK]ボタンをタップすれば、アプリケーションをダウンロードできます。
iOS
(アプリケーション開発者) Apple社とのiOS Developer Enterprise Program契約が必要です。アプリケーション作成時に、この契約によって入手できる適切なプロビジョニングプロファイルを使用してください。
(システム管理者) iOS7.1から、SSL(HTTPS)が前提となります。IMAPSサーバをSSLで運用してください。
Windows
(システム管理者) Microsoft社とのサイドローディング契約が必要です。
(アプリケーション開発者) アプリケーションを信頼できるルート証明書にチェーンされた証明書を使って署名する。
(アプリケーション利用者) インストール先のスマートデバイスをActive Directoryドメインに追加するか、インストール時に開発者ライセンス認証を行う。
(アプリケーション利用者) インストール先のスマートデバイスのグループポリシー[信頼できるすべてのアプリのインストールを許可する]を有効にする。

アプリケーション利用者の操作は、アプリケーション作成時に生成されるAdd-AppDevPackage.ps1ファイルを利用することでも実行できます。
以下のように実行します。

  • (システム管理者) あらかじめこのファイルと、そのほかのアプリケーションのインストールに必要なファイルをzip形式のアーカイブに含めてIMAPSサーバに登録します。
  • (アプリケーション利用者) zipファイルをダウンロード・展開し、Add-AppDevPackage.ps1ファイルを右クリックして、[PowerShellで実行]を選択します。
  • (アプリケーション利用者) 画面に表示される質問に答えることでインストールできます。
※正式なインストール手順はマイクロソフト社のドキュメントを参照してください。
http://technet.microsoft.com/ja-jp/windows/jj874388.aspx