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Interstage Mobile Application Server V1.3.0 アプリケーション開発ガイド
FUJITSU Software

2.3.28.2.4 SLS内のデータの引き継ぎ

IMAPSでは、クライアント内にデータをセキュアに保存するための仕組みとして、SLSを提供しています(SLSについてはSLSを参照)。SLSを認証モードで利用している場合、格納データはパスワードをキーにして保護されています。

そのためパスワードが変更された場合、格納された暗号化データを引き継ぐ(暗号化データを新しいパスワードで再暗号化する)必要があります。以下のAPIを呼び出した場合に、SLS内のデータ引き継ぎが必要である旨のエラーが返却されます。

データ引き継ぎが必要な場合、上記メソッドはIMAPSSlsPasswordErrorを返却します。

使用例
  function login(loginUrl, userId, passwd) {
      imaps.auth.loginAuto(loginResult, loginError, loginUrl, userId, passwd);
  }
  function loginResult(result) {
      console.log("Login success: "+result );
  }
  function loginError(error) {
      if (error == "IMAPSSlsPasswordError") {
          // パスワードが異なるため、データの引き継ぎができなかった場合にエラーが発生します。
          // データの引き継ぎを行うかをユーザーに問い合わせ、
          // データを引き継ぐ場合は、旧パスワードをユーザーに問い合わせます。
          // データを削除する場合は、deleteDataを呼び出します。
          // 処理をキャンセルする場合は、logoutを呼び出します。
      }
  }

  // データの引き継ぎを行う場合の処理
  function transData(oldpasswd) {
      imaps.auth.transData(resultHandler, errorHandler, oldpasswd);
  }
  function resultHandler(result) {
      console.log("暗号化データの引き継ぎが完了しました。");
  }
  function errorHandler(error) {
      if (error == "IMAPSSlsPasswordError") {
          // 旧パスワードが異なるため、データの引き継ぎができなかった場合に
          // エラーが発生します。
          // 再度、データの引き継ぎを行うかをユーザーに問い合わせます。
      }
  }