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Interstage Mobile Application Server V1.3.0 導入ガイド
FUJITSU Software

9.1.3 別マシンへのアップグレード

以下の手順でアップグレードします。

本作業はコンピュータの管理者、またはAdministratorsグループのメンバーで行ってください。

  1. インストール済みのIMAPSをimbackupコマンドでバックアップします。

    参照

    バックアップの手順は、運用ガイド資源のバックアップを参照してください。
  2. 別のマシン上に新しいバージョンのIMAPSをインストールします。

    注意

    資源を移行するマシンと同じ機能構成でインストールします。機能を追加したい場合は、リストア後に追加インストールで機能を追加してください。
  3. IMAPS DBにSymfoware Serverを使用している場合は、データベースサーバでスキーマの更新を行います。

    IMAPSサーバにある以下のディレクトリの下のファイルをデータベースサーバへコピーし、そのファイルを使用して、スキーマを更新してください。

    <製品インストールフォルダー>\bin\conf\dbscripts\postgresql\migration_files

    必要なファイルは以下のとおりです。

    1.1からの移行
    01200001_alter_table_application.sql
    01300001_alter_table_adminuser.sql
    01300001_create_table_readmanage.sql
    1.2からの移行
    01300001_alter_table_adminuser.sql
    01300001_create_table_readmanage.sql
    以下、例を示します。
    <Symfoware Serverインストールフォルダー>\bin\psql -U imapsuser -p 26500 -f 01300001_alter_table_adminuser.sql -d imaps
    <Symfoware Serverインストールフォルダー>\bin\psql -U imapsuser -p 26500 -f 01300001_create_table_readmanage.sql
  4. 運用向け証明書環境のSSLを使用している場合は、バックアップした以下の資源をバックアップ元と同じパスに復元します。
    • スロット情報ディレクトリ
    • 運用管理ディレクトリ
    • ユーザPIN管理ファイル

    注意

    テスト用サイト証明書による証明書環境の場合は、退避したenvdirを以下のディレクトリに復元してください。

    <データインストール先>\INTS-MAPS

  5. DBの接続パスワードを設定します。

    パスワードファイルに、 DBの接続パスワードを記載します。

    パスワードファイルの保管場所

    <製品インストールフォルダー>\bin\conf\jeepass.txt

    キー

    AS_ADMIN_ALIASPASSWORD

    移行元のセットアップで指定した値を指定してください。

    注意

    ファイルが存在しない場合は、ファイルを作成してください。

  6. バックアップしたリソースをimrestoreコマンドでリストアします。 この時、-hオプションに移行先のFQDNまたはIPアドレスを指定します。 Linuxの場合は、バックアップ資源を移行先サーバにコピーするときに、ファイルやディレクトリの権限を保持してください。 例えば、tarコマンドを使用して移行元サーバで圧縮後に、移行先サーバにコピーし、展開します

    注意

    IMAPSプッシュを利用している場合に限り、移行元と移行先(別マシン)で、同じFQDNまたはIPアドレスである必要があります。異なる場合、IMAPSプッシュの通知を受信できなくなります。

    APNs、GCMは、同じFQDNまたはIPアドレスである必要はありません。

    V1.1で双方向通信サービスのリスナーポートをデフォルト値(3300)以外でセットアップしていた場合は、以下のファイルの var PORT = "3300"; の、3300を移行元の環境と同じポート番号に変更してください。

    <製品インストールフォルダー>\rt_comm\config\config.js

    var PORT =の行以外は変更しないでください。また、config.jsファイルの文字コードは変更しないでください。

    プッシュ基盤サーバの蓄積メッセージはリストアされません。

    V1.2以前で管理ユーザーを利用していた、かつ認証基盤にDB以外を指定していた場合は管理ユーザーを新規に作り直してください。

  7. imsetsecurityコマンドを実行してセキュリティ権限設定を行います。
  8. 業務サーバから接続するためのIMAPS DBの設定を行っている場合は、IMAPS DBのリスナーポートを開くアドレスを移入先のアドレスに変更します。

    参照

    詳細は、"導入ガイド""機能分離構成のセットアップ""IMAPSサーバのセットアップ""セットアップ後の作業"を参照してください。
  9. プッシュ通知機能を使用する場合は、impshputtruststoreコマンドを実行します。

    参照

    詳細は、"導入ガイド""シングルサーバ構成のセットアップ""セットアップ後の作業"を参照してださい。
  10. imstartserviceコマンドにより、各サービスを起動します。
  11. imadmin pushbase modify コマンドにより、プッシュ基盤サーバへの接続を再設定します。

    参照

    詳細は、"運用ガイド""コマンドリファレンス"を参照してください。
機能分離構成の場合、すべてのマシンを同じバージョンにアップグレードする必要があります。 必要な作業は、以下のとおりです。
  本製品の入れ替え 資源の移行
IMAPSサーバ 必要 バックアップ・リストアで実施
双方向通信サービス 必要

参照

資源の移行方法は、"運用ガイド""資源の移入"を参照
プッシュ基盤サーバ 必要 バックアップ・リストアで実施
IMAPS業務サーバ用プラグイン 必要

参照

資源の移行方法は「Interstage Application Server 運用ガイド(基本編)」の「メンテナンス(資源のバックアップ/他サーバへの資源移行/ホスト情報の変更)」を参照