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ETERNUS SF Express 16.4 / Storage Cruiser 16.4 / AdvancedCopy Manager 16.4 導入ガイド
FUJITSU Storage

付録K ストレージ自動階層制御設定ファイルのカスタマイズ

ストレージ自動階層制御設定ファイルには、ストレージ自動階層制御に関する以下のパラメーターがあります。パラメーターの値を変更することで、ストレージ自動階層制御の動作をカスタマイズできます。

パラメーター名

説明

MAXMEMORY

ストレージ自動階層制御が利用するメモリ容量の最大値です。
アクセス状況データを同一時間帯に評価できるTierプールの使用容量の合計値を拡張するには、このパラメーターの値を大きくします。

ファイル名と格納場所

ストレージ自動階層制御設定ファイルの名前は、ast.propertiesです。このファイルは、以下の場所に格納されています。

運用管理サーバの
OS種別

絶対パス名

Windows

$INS_DIR\AST\Manager\etc\opt\FJSVssast\data\properties\ast.properties
($INS_DIRは、ETERNUS SF Managerをインストールしたときの「プログラムディレクトリ」です。)

Solaris、
Linux

/etc/opt/FJSVssast/data/properties/ast.properties

パラメーターの定義方法

MAXMEMORY

初期値として、2560が設定されています。必要に応じて、ストレージ自動階層制御が利用するメモリ容量の最大値(メガバイト)を、2560以上の整数値で指定します。

ストレージ自動階層制御が利用するメモリ容量の最大値と、同時に評価可能なTierプールの使用容量の上限値の関係は、以下のとおりです。

アクセス状況データを同一時間帯に評価できる
Tierプールの使用容量の合計値

ストレージ自動階層制御が利用する
メモリ容量の最大値

2PB以下

2560MB

2PBより大きく3PB以下

3180MB

3PBより大きく4PB以下

3800MB

4PBより大きく5PB以下

4420MB

5PBより大きく6PB以下

5040MB

無効な値を指定した場合は、2560が指定されたものと見なされます。この結果、アクセス状況データを同一時間帯に評価できるTierプールの使用容量の合計値は、2PBとなります。

以下は、同一時間帯に評価できるTierプールの使用容量の合計値を3PBまで拡張する場合の指定例です。

MAXMEMORY=3180

設定ファイルの反映方法

ストレージ自動階層制御設定ファイルの内容を本製品に反映する手順は、以下のとおりです。

  1. Webコンソールで、ストレージ自動階層制御を行っているTierプールが存在するストレージ装置に対してストレージ自動階層制御のオーバービューを開き、[状態]に"Reallocating"および"Waiting"のどちらも表示されていないことを確認します。

  2. 以下のコマンドを実行して、ETERNUS SF Managerを停止します。

    • Windows環境の場合

      > $INS_DIR\Common\bin\Stop_ESFservice.bat

      $INS_DIRは、ETERNUS SF Managerをインストールしたときの「プログラムディレクトリ」です。

    • Solaris/Linux環境の場合

      # /opt/FJSVesfcm/bin/stopesf.sh
  3. ストレージ自動階層制御設定ファイル(ast.properties)を編集します。

  4. 以下のコマンドを実行して、ETERNUS SF Managerを再起動します。

    • Windows環境の場合

      > $INS_DIR\Common\bin\Start_ESFservice.bat

      $INS_DIRは、ETERNUS SF Managerをインストールしたときの「プログラムディレクトリ」です。

    • Solaris/Linux環境の場合

      # /opt/FJSVesfcm/bin/startesf.sh