Mirroring Controllerの資源は、Mirroring Controller管理ディレクトリのみです。このディレクトリには、Mirroring Controllerの動作を定義するファイルや動作時に一時的に作成するファイルを格納します。
注意
Mirroring Controller管理ディレクトリは、FUJITSU Enterprise Postgresが管理するディレクトリと同じディレクトリ配下に作成しないでください。
同じディレクトリ配下に作成すると、誤って削除されたり、FUJITSU Enterprise Postgresのリカバリとともに古いファイルに戻されたりするなどの予期しないトラブルのもとになります。
FUJITSU Enterprise Postgresが管理するディレクトリの詳細は、“導入ガイド(サーバ編)”の“資源配置用のディレクトリの準備”を参照してください。
Mirroring Controllerの資源は、“運用ガイド”の“データベースのバックアップ”にあるバックアップ方法では、バックアップされません。したがって、FUJITSU Enterprise Postgresのサーバ資源に加えて、利用者自身でバックアップを取得してください。
自動切り替え/切り離し機能を有効化した場合、Mirroring Controllerの監視対象のインスタンスに対して、以下の操作によるsynchronous_standby_namesパラメータの編集を行わないでください。これらの操作により、Mirroring Controllerによる切り離しに失敗することがあります。これは、postgresql.confの設定がpostgresql.auto.confやinclude_dirパラメータに指定された参照ファイルによって上書されるためです。
ALTER SYSTEM文によるパラメータの設定
postgresql.confファイルのinclude_dirパラメータに指定された参照ファイルの読み込み
バックアップの対象になるのは、プライマリサーバです。バックアップ対象のプライマリサーバは、切り替えや切り戻しなどの操作により、どのサーバで動作するのかは不明です。また、取得したバックアップデータをどのサーバで使用して復旧するのかも不明です。したがって、各サーバがプライマリサーバになったときにバックアップを取得してください。
図2.4 Mirroring Controllerの資源をバックアップする場合の構成