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Enterprise Postgres 9.5 運用ガイド
FUJITSU Software

付録A パラメータ

FUJITSU Enterprise Postgresのpostgresql.confファイルに設定するパラメータについて説明します。postgresql.confファイルは、データ格納先に配置されています。

  

並列検索に関するパラメータ
  • enable_parallelagg(boolean)

    問い合わせプランナが並列集約計画を選択することを有効もしくは無効にします。本パラメータにoffを設定すると、並列集約計画が選択されません。並列検索機能を利用する場合、通常はデフォルト値で利用してください。

    • 設定値:on または off、 1 または 0

    • デフォルト値:on

  

  • enable_parallelscan(boolean)

    問い合わせプランナが並列検索計画を選択することを有効もしくは無効にします。本パラメータにoffを設定すると、並列検索計画が選択されません。並列検索機能を利用する場合、通常はデフォルト値で利用してください。

    • 設定値:on または off、 1 または 0

    • デフォルト値:on

  

  • max_parallel_degree(4バイト符号付き整数)

    1つのSQL文で利用する並列処理プロセス(バックグラウンドプロセス)の上限数を設定します。本パラメータに0を指定すると、並列処理プロセスは発生しないため、実行計画に並列検索が選択されません。並列検索機能を利用する場合、本パラメータを設定してください。

    • 最小値:0

    • 最大値:8388607

    • デフォルト値:0

  

  • parallel_scan_pages_threshold(4バイト符号付き整数)

    対象のテーブルのサイズが指定した閾値(ページ数)以上の場合に、問い合わせプランナが並列検索計画を選択候補とします。並列検索機能を利用する場合、通常はデフォルト値で利用してください。

    • 最小値:1

    • 最大値:4バイト符号付き整数の最大値

    • デフォルト値:1000

  

  • parallel_setup_cost(倍精度浮動小数点)

    並列処理プロセスの開始処理に対するプランナの推定コストを設定します。この値は並列検索計画のコストを計算する際に使用します。

    • 最小値:0

    • 最大値:倍精度浮動小数点の最大値

    • デフォルト値:1000.0

  

  • parallel_tuple_cost(倍精度浮動小数点)

    並列処理プロセスからバックエンドプロセス間でそれぞれの行を転送する処理に対するプランナの推定コストを設定します。この値は並列検索計画のコストを計算する際に使用します。

    • 最小値:0

    • 最大値:倍精度浮動小数点の最大値

    • デフォルト値:0.1

  

インメモリ機能に関するパラメータ
  • reserve_buffer_ratio (数値)

    ステーブルバッファテーブルに使用する共用メモリの割合をパーセンテージで指定します。

    • 最小値:0

    • 最大値:80

    本パラメタを指定しない場合は、0を指定したものとみなされます。

  

  • vci.control_max_workers (数値)

    VCIを管理するバックグラウンドワーカー数を指定します。インスタンス全体のワーカ数はmax_worker_processesにより制限されるため、max_worker_processesにここで設定した値を足してください。

    • 最小値:1

    • 最大値:8388607

    範囲外の値が指定された場合は、8が設定されます。

    本パラメタを指定しない場合は、8を指定したものとみなされます。

  

  • vci.enable (文字列)

    VCIの有効、または無効を指定します。

    • on:VCIを有効にします。

    • off:VCIを無効にします。

    本パラメタを指定しない場合は、“on”を指定したものとみなされます。

  

  • vci.log_query (文字列)

    vci.max_local_rosで指定したメモリが不足したことでVCI利用ができなかった場合の、ログ出力の有効、または無効を指定します。

    • on:ログ出力を有効にします。

    • off:ログ出力を無効にします。

    本パラメタを指定しない場合は、“off”を指定したものとみなされます。

  

  • vci.maintenance_work_mem (数値)

    CREATE INDEXなどのVCIのメンテナンス時に使用するメモリの最大サイズを指定します。

    • 最小値:1MB

    • 最大値:4バイト符号付き整数の最大値

    範囲外の値が指定された場合は、256MBが設定されます。

    本パラメタを指定しない場合は、256MBを指定したものとみなされます。

  

  • vci.max_local_ros (数値)

    VCI検索時に使用するメモリの最大サイズを指定します。

    • 最小値:64MB

    • 最大値:4バイト符号付き整数の最大値

    範囲外の値が指定された場合は、64MBが設定されます。

    本パラメタを指定しない場合は、64MBを指定したものとみなされます。

    参考

    4バイト符号付き整数の最大値は、OSにより異なります。使用するOSの定義に従ってください。

      

  • vci.max_parallel_degree (数値)

    並列検索で使用するバックグラウンドワーカーの最大数を指定します。インスタンス全体のワーカ数はmax_worker_processesにより制限されるため、max_worker_processesにここで設定した値を足してください。

    並列検索で使用するバックグラウンドワーカーの最大数は、-8388607~8388607の範囲で指定可能です。

    • 1以上の整数:指定した並列度で検索処理を実施します。

    • 0:並列検索処理を停止します。

    • 負数:環境から取得した最大CPU数から指定値を引いた並列度で、検索処理を実施します。

    範囲外の値が指定された場合は、0が設定されます。

    本パラメタを指定しない場合は、0を指定したものとみなされます。

      

  • vci.shared_work_mem (数値)

    VCI並列検索時に使用するメモリの最大サイズを指定します。

    • 最小値:32MB

    • 最大値:4バイト符号付き整数の最大値

    範囲外の値が指定された場合は、1GBが設定されます。

    本パラメタを指定しない場合は、1GBを指定したものとみなされます。

      

参照

上記以外のpostgresql.confのパラメータについては、“PostgreSQL文書”の“サーバの管理”の“サーバの設定”を参照してください。