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Enterprise Postgres 9.5 運用ガイド
FUJITSU Software

1.1 運用方法の種類

FUJITSU Enterprise Postgresの運用管理には、以下の2つの方法があります。

参照

データベース多重化機能を利用してスイッチオーバ、またはフェールオーバ運用を行う場合は、“クラスタ運用ガイド”の“データベース多重化運用”を参照してください。

  GUIツールを使用した運用管理

GUIツールによる運用管理の方法には、WebAdminとpgAdminがあります。

  

  

コマンドを使用した高度な運用管理

コマンドを使用してデータベースの詳細な設定や運用操作、運用管理ができます。コマンドを使用して運用管理を進めた場合、WebAdminによる運用管理に移行できません。

  

注意

  • WebAdminとサーバコマンドを以下のように組み合わせて運用することはできません。

    • initdbコマンドで作成したインスタンスのWebAdminによる運用

    • WebAdminで作成したインスタンスのコマンドによる運用

    • WebAdminでバックアップしたデータベースのコマンドによるリカバリ

    ただし、WebAdminで作成したインスタンスにおいてpgx_dmpallコマンドによりバックアップを取得することが可能です。また、pgx_dmpallコマンドで取得したバックアップを使用してWebAdminでリカバリすることが可能です。

  • pgAdminにおいても、バックアップとリストアを行うことができますが、WebAdminおよびpgx_dmpallで取得したバックアップデータと、pgAdminで取得したバックアップデータとは、相互に互換性がありません。

  • pgAdminのその他の注意事項は、“pgAdminヘルプ”を参照してください。

各フェーズで利用する機能

GUIによる運用とコマンドによる運用のそれぞれについて、各フェーズで利用する機能を以下に示します。

運用

GUIによる運用

コマンドによる運用

セットアップ

インスタンスの作成

WebAdmin

initdbコマンド

スタンバイインスタンスの作成

WebAdmin

WebAdminがソースインスタンスのベースバックアップを行い、新しいスタンバイインスタンスを作成します。

pg_basebackupコマンドを使用し、スタンバイインスタンスを作成します。

設定ファイルの変更

WebAdmin

設定ファイルを直接編集

インスタンスの起動

WebAdmin

pg_ctlコマンド

データベースの作成

pgAdmin

DDL文で指定し、psqlやアプリケーションで定義

データベースのバックアップ

WebAdmin

pgx_dmpallコマンド

pgx_dmpallコマンド

モニタリング

データベースの異常

WebAdmin (注1)

システムログに出力されるメッセージ (注1)

ディスク容量

WebAdmin (注1)(注2)

OSのdfコマンド (注1)

コネクション状況

pgAdmin

psqlコマンド (注3)

データベースのリカバリ

WebAdmin

pgx_rcvallコマンド

注1) 運用管理ミドルウェア(Systemwalker Centric Managerなど)による監視が可能です。

注2) ディスクの使用量が全体の80%に到達すると、警告を表示します。

注3) 標準統計情報ビューのpg_stat_activityを検索して状況を監視します。