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Enterprise Postgres 9.5 導入ガイド(サーバ編)
FUJITSU Software

H.3 並列検索機能で使用するメモリの見積り式

並列検索機能で使用するメモリの見積り式について説明します。

使用メモリ量の概算は、次の式で見積もってください。

並列検索機能で使用するメモリ量 = (並列処理プロセスの共有メモリ量
                                  + プロセス間通信用の共有メモリ量
                                  + 並列処理プロセスのローカルメモリ量)
                                × 並列検索を行う最大同時実行SQL文数

並列処理プロセスの共有メモリ量

並列処理プロセスの共有メモリ量 = (並列処理プロセスごとに消費される共有メモリの基礎メモリ量
                                  + max_locks_per_transaction × ロック情報のサイズ)
                                × max_parallel_degree

並列処理プロセスごとに消費される共有メモリの基礎メモリ量
並列処理プロセスごとに消費される共有メモリの基礎メモリ量 = 1800バイト
ロック情報のサイズ
ロック情報のサイズ = 272バイト

プロセス間通信用の共有メモリ量

プロセス間通信用の共有メモリ量 = 検索処理の共有のためのメモリ量
                                + 検索結果の交換のためのメモリ量

検索処理の共有のためのメモリ量
検索処理の共有のためのメモリ量 = 1メガバイト

検索結果の交換のためのメモリ量
検索結果の交換のためのメモリ量 = 128キロバイト × max_parallel_degree

並列処理プロセスのローカルメモリ量

並列処理プロセスのローカルメモリ量 = (並列処理プロセスごとに消費されるローカルメモリの基礎メモリ量 + work_mem)
                                    × max_parallel_degree

並列処理プロセスごとに消費されるローカルメモリの基礎メモリ量
並列処理プロセスごとに消費されるローカルメモリの基礎メモリ量 = 3メガバイト

ポイント

共有メモリは、IPC資源の消費を伴います。“付録J カーネルパラメータの設定”でカーネルパラメータに設定する値に、上記の共有メモリ量を加算してください。