大量のジョブネットやグループが登録されているOperation ManagerサーバをOperation Managerクライアントから監視する場合、画面表示などのレスポンスが悪くなる場合があります。
レスポンスを向上させるために考えられる対策をいくつか記載します。必要に応じ、運用環境に合わせて対応してください。
プロジェクトにアクセスするユーザについて
クライアントでの画面表示および操作の対象となるプロジェクトを制限することでレスポンスを改善することが可能です。
以下のように、画面表示および操作対象となるプロジェクトを制限したユーザを登録し、接続することでレスポンスを改善するようにしてください。
各プロジェクトに対して、[アクセス権情報]ウィンドウで、参照権/操作権を持つユーザを他のプロジェクトでの設定と重ならないように登録する
1.で登録したユーザで、Operation Managerサーバに接続する
設定の詳細については、“4.2.2 プロジェクトにアクセス権を設定する”を参照してください。
業務選択ツリーの[ジョブスケジューラ]配下の表示について
大量のジョブネットやグループが登録されている場合、Operation Managerクライアントの業務選択ツリー[ジョブスケジューラ]配下の表示に時間がかかる場合があります。
このようなとき、業務選択ツリー[ジョブスケジューラ]配下の参照したいプロジェクトを1つに絞って展開表示させる設定を行うことで、業務選択ツリーの表示性能を上げられる場合があります。
本設定を有効にすると、業務選択ツリーで同時に展開できるプロジェクトは1つだけになります。また、1つのプロジェクト配下を展開して表示している状態で、別のプロジェクトを選択した場合、先に展開していたプロジェクトは閉じられます。
設定方法について説明します。
設定方法
業務選択ツリー[ジョブスケジューラ]配下を1プロジェクトに絞って展開表示させたい場合は、Systemwalker Operation Managerクライアント側で、Systemwalker Operation Managerインストールディレクトリ\MpWalker.JM\mpjmcl\etc配下にあるクライアント動作環境ファイル(Jobschr.ini)の内容を、以下の項目に従って追加または変更してください。
セクション名: | REFRESH_MODE |
キー名: | Control_Refresh |
値: | 0(初期値、1プロジェクト展開表示無効) |
1プロジェクトだけ展開して表示させる場合の設定例
[REFRESH_MODE] |
なお、本定義はクライアント表示中に行うことが可能ですが、定義した内容は、次回のジョブスケジューラ機能の接続時に有効になります。
注意
エクスポートについて
本設定を有効にした場合、業務選択ツリーで[ジョブスケジューラ]を選択した状態で定義情報をエクスポートすることはできません。また、展開されていないプロジェクトを選択してエクスポートを行った場合、以下のエラーメッセージが出力されます。
エクスポートできるグループまたはジョブネットがありません。 |
クライアントの接続台数について
Operation ManagerクライアントのOperation Managerサーバ(スケジュールサーバ(注1))への接続は最大62台(注2)まで可能ですが、クライアント接続数の増加に伴って個々のクライアントのレスポンスが悪化します。特定のOperation Managerサーバ(スケジュールサーバ(注1))に同時に接続するOperation Managerクライアントの台数は8台までを目安としますが、場合によっては接続台数の制限をしてください。
注1)複数サブシステム運用時はサブシステムごとのスケジュールサーバ 注2)OSにより上限値は異なる場合があります。
クライアントの接続台数の制限は、環境設定クライアントの[ジョブスケジューラ起動パラメタの定義]ウィンドウの[利用機能2]シートにおいて、[クライアントの接続台数を制限する]を指定することで有効になります。
注意
画面のリフレッシュ要求(F5キーを押す)について
クライアントのレスポンスが悪化した場合に、対処しようとしてクライアントの画面でリフレッシュ要求(F5キーを押す)を頻繁に実行される場合があります。しかしこの操作により、他のユーザの画面表示を阻害し、逆効果となる場合があります。レスポンスが悪化した時に頻繁に画面のリフレッシュ要求(F5キーを押す)を実施することは控えてください。