Systemwalker Operation Managerクライアントの画面から、インポート/エクスポートする方法について説明します。
実行に必要な権限
インポート/エクスポートするには、Systemwalker Operation Managerサーバに接続するユーザが、以下のいずれかの権限を持つユーザである必要があります。
管理者権限を持つユーザ
システム管理者(Administratorsグループに所属しているユーザ/スーパーユーザ)
管理者権限を持つOperation Managerユーザ【UNIX版】
プロジェクトに対して“更新権”または“登録権”を持つユーザ
Systemwalker Operation Managerクライアントの画面から、Systemwalker Operation Managerサーバにジョブネット定義CSVファイルまたはグループ定義CSVファイルをインポートする手順を説明します。
ポイント
ジョブネット定義CSVファイルおよびグループ定義CSVファイルでは、1つのCSVファイル内に複数の定義情報をまとめて記載することができます。1つのCSVファイル内に複数の定義情報をまとめて記載し、インポートするCSVファイル数を削減することで、インポート時間を短縮することができます。
注意
一括転送を利用する場合、インポート対象のCSVファイルをSystemwalker Operation ManagerクライアントからSystemwalker Operation Managerサーバへ一括して転送するため、以下のディスク容量を多く必要とします。
Systemwalker Operation Managerクライアント/Systemwalker Operation Managerサーバの両方において、インポート対象となるCSVファイルサイズの合計分のディスク容量
ディスク容量不足の場合、CSVファイルの転送に失敗する可能性があるため、上記を参考に必要なディスク容量をあらかじめ確保しておいてください。
1つの定義ファイル内に登録と変更の定義情報を含めることはできません。登録と変更の定義情報を含んでいた場合、その定義ファイルはエラーとなり、インポートがスキップされます。
インポート時にすでにジョブネットが登録されている場合は、インポートされるCSVファイルの定義がジョブネット単位で上書きされます。
例えばプロジェクト内にジョブネット名A、B、Cのジョブネットがあり、3つのCSVファイルにそれぞれジョブネット名C、D、Eのジョブネットが定義されている場合、ジョブネットCが上書きされ、プロジェクト内にはA、B、C、D、Eのジョブネットが登録された状態になります。
インポート先として[業務選択]ウィンドウのプロジェクトのみが選択できます。マスタスケジュール管理機能を有効にしている場合は[業務選択]ウィンドウのマスタプロジェクトのみが選択できます。
階層化されたジョブネットの場合は、階層が深いジョブネットから順次インポートしてください。例えば、第3階層まで階層化されている場合は、第3階層→第2階層→第1階層の順にインポートしてください。階層が深いジョブネットからインポートしない場合、エラーとなります。
グループ定義CSVファイルをインポートする場合は、先にグループ内ジョブネットが存在するジョブネット定義CSVファイルをインポートした後に、グループ定義CSVファイルをインポートしてください。該当するジョブネットが存在しない状態でグループ定義CSVファイルをインポートした場合、エラーとなります。
操作手順
インポート先プロジェクトの選択
インポート対象のSystemwalker Operation Managerサーバに接続し、[Systemwalker Operation Manager]ウィンドウの[業務選択]ウィンドウで、インポート先のプロジェクトを選択します。マスタスケジュール管理機能を有効にしている場合は、マスタプロジェクトを選択してください。
[Systemwalker Operation Manager インポート]ウィンドウの表示
[ファイル]メニューから[インポート]を選択する、または右クリックによるポップアップメニューから[インポート]を選択します。
図4.71 [Systemwalker Operation Manager インポート]ウィンドウ
インポート先の情報が表示されます。
選択したCSVファイル、ディレクトリが表示されます。
[ファイルを開く]ダイアログボックス/[フォルダーの参照]ダイアログボックスを表示します。
CSVファイルを一括転送して処理を高速化する場合に指定します。初期値は指定されている状態です。
なお、本項目を指定した場合、CSVファイル単位で処理を中断することはできません。
CSVファイルの選択
インポート対象のジョブネット定義CSVファイルまたはグループ定義CSVファイルを選択します。
CSVファイルを指定して選択する場合は、[Systemwalker Operation Manager インポート]ウィンドウの[ファイル選択]をクリックします。
→[ファイルを開く]ダイアログボックスが表示されます。
図4.72 [ファイルを開く]ダイアログボックス
ファイルを選択して[開く]ボタンをクリックします。複数のCSVファイルをまとめて指定することもできます。
→[Systemwalker Operation Manager インポート]ウィンドウに選択したCSVファイルが追加されます。
ディレクトリ配下すべてのCSVを選択する場合は、[Systemwalker Operation Manager インポート]ウィンドウの[ディレクトリ選択]をクリックします。
→[フォルダーの参照]ダイアログボックスが表示されます。
図4.73 [フォルダーの参照]ダイアログボックス
ディレクトリを選択して[OK]ボタンをクリックします。
→[Systemwalker Operation Manager インポート]ウィンドウに選択したディレクトリが追加されます。
注意
インポートで指定可能なファイル種別は拡張子が“*.csv”または“*.CSV”のCSVファイルだけです。ディレクトリが指定された場合は、拡張子が“*.csv”または“*.CSV”のファイルのみを処理の対象とします。
[Systemwalker Operation Manager インポート]ウィンドウで一度にインポートできるファイルは1000ファイルまでです。
[ファイルを開く]ダイアログボックスや[フォルダーの参照]ダイアログボックスで選択するファイルおよびフォルダは、絶対パスで260バイト以上であった場合は指定できません。
インポートの実行
[Systemwalker Operation Manager インポート]ウィンドウで[OK]ボタンをクリックすると、インポートが開始されます。
インポート処理の実行中は、実行経過をダイアログボックスで表示します。
ダイアログボックスで[キャンセル]ボタンをクリックすると、インポート処理は中断されます。
なお、一括転送をしている場合、すべてのCSVファイルの転送が完了するまでインポート処理が中断されないため、中断までにしばらく時間がかかる場合があります。また、[キャンセル]ボタンがグレーアウトされている時は、キャンセルすることができません。
注意
インポートでは、CSVファイルを1つずつ処理します。あるCSVファイルの処理の途中でエラーがあった場合は、次のCSVファイルにスキップして、インポートを続行します。
[CSVファイルを一括転送して処理を高速化する]が指定されている場合と指定されていない場合では、インポート中に表示されるダイアログボックスは異なります。
実行結果の確認
選択したプロジェクト配下に、定義情報がインポートされます。
インポートが完了すると、クライアントのOSでテキスト(.txt)に関連付けられているアプリケーションが自動的に起動され、インポートの実行結果が表示されます。
インポートの実行結果は、以下のテキストファイルに格納されます。
Systemwalker Operation Managerクライアントインストール先ディレクトリ |
実行結果の出力例を以下に示します。
サブシステム番号=0 プロジェクト名=営業 C:\OMGR_Definition\DEF1\Jnet1\Jnet001.csv MpJobsch:エラー :6071:定義ファイルがオープンできません C:\OMGR_Definition\DEF1\Jnet1\Jnet002.csv MpJobsch:エラー :7072:キーワードに誤りがあります 1行目です C:\OMGR_Definition\DEF1\Jnet1\Jnet0031.csv MpJobsch:情報 :2300:jobschsetnet コマンドが正常に終了しました : :
備考.メッセージは処理されたCSVファイルごとに出力されます。インポート処理の中でjobschcsvtodefコマンドおよびjobschsetnetコマンド/jobschsetgrpコマンドが実行されるため、コマンド実行結果のメッセージが出力されます。
実行結果の出力内容の詳細は、“Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル”の、“インポート実行結果ファイル”を、メッセージの詳細は、“Systemwalker Operation Manager メッセージ説明書”の、“ジョブスケジューラコマンドの出力メッセージ”および“インポート時のテキストメッセージ”を参照してください。
実行結果のテキストファイルは、次回にインポート処理を行ったときに上書きされます。
Systemwalker Operation Managerクライアントの画面から、Systemwalker Operation Managerサーバのジョブ/ジョブネットの定義情報、およびグループの定義情報をCSVファイルにエクスポートする手順を説明します。
エクスポート対象範囲
ジョブ/ジョブネットの定義情報、およびグループの定義情報をエクスポートする対象範囲として選択できるのは、以下の単位です。
ジョブネット
親ジョブネット
子ジョブネット
マスタリンクジョブネット
グループ
プロジェクト
サブシステム
エクスポートは、対象範囲のジョブネット、グループごとに処理されます。
作成されるCSVファイル名
以下のファイル名でCSVファイルが作成されます。
ジョブネット名.CSV
グループ名.CSV
[Systemwalker Operation Manager エクスポート]ウィンドウで指定したエクスポート先に同名のファイル名が存在した場合、以下の例のようにファイル名の後ろに“_n(数字)”が付加されます。例えばUNIX上で、ジョブネット名“ABC”と“abc”のように大文字、小文字で区別されているファイル名は、Windowsのエクスポート先で同名のファイル名となるため、数字が付加されます。
ジョブネット名_1.csv
CSVファイルの出力形式
以下のディレクトリ構成でCSVファイルは出力されます。
<エクスポート先ディレクトリ> └─<サブシステム番号> ├─<プロジェクト名> │ ├─ジョブネット定義CSVファイル │ ├─ジョブネット定義CSVファイル │ │ : │ │ : │ ├─グループ定義CSVファイル │ └─グループ定義CSVファイル │ └─<プロジェクト名> : :
注意
一括転送を利用する場合、エクスポート対象のCSVファイルをSystemwalker Operation ManagerサーバからSystemwalker Operation Managerクライアントへ一括して転送するため、以下のディスク容量を多く必要とします。
Systemwalker Operation Managerサーバにおいて、エクスポートしたCSVファイルサイズの合計分のディスク容量
ディスク容量不足の場合、CSVファイルの転送に失敗する可能性があるため、上記を参考に必要なディスク容量をあらかじめ確保しておいてください。
操作手順
エクスポート対象範囲の選択
エクスポート対象の定義情報が存在するSystemwalker Operation Managerサーバに接続し、[Systemwalker Operation Manager]ウィンドウの[業務選択]ウィンドウで、エクスポート対象範囲を選択します。各定義情報をエクスポートする対象範囲は、以下の単位で指定できます。
ジョブネット
親ジョブネット
子ジョブネット
マスタリンクジョブネット
グループ
プロジェクト
サブシステム
[Systemwalker Operation Manager エクスポート]ウィンドウの表示
[ファイル]メニューから[エクスポート]を選択する、または右クリックによるポップアップメニューから[エクスポート]を選択します。
図4.74 [Systemwalker Operation Manager エクスポート]ウィンドウ
エクスポート対象範囲の情報が表示されます。
選択したエクスポート先のディレクトリが表示されます。
[フォルダーの参照]ダイアログボックスを表示します。
CSVファイルを一括転送して処理を高速化する場合に指定します。初期値は指定されている状態です。
なお、本項目を指定した場合、CSVファイル単位で処理を中断することはできません。
エクスポート先の指定
エクスポート先のディレクトリをいずれかの方法で指定します。
[Systemwalker Operation Manager エクスポート]ウィンドウの[エクスポート先]に直接、エクスポート先のディレクトリを記載します
エクスポート先ディレクトリ名は、最大200バイトまで指定可能です。200バイトを超えた場合、エラーになります。
[ディレクトリ選択]をクリックし、[フォルダーの参照]ダイアログボックスで指定します。
図4.75 [フォルダーの参照]ダイアログボックス
ディレクトリを選択して[OK]ボタンをクリックします。
→[Systemwalker Operation Manager エクスポート]ウィンドウに選択したディレクトリが追加されます。
エクスポートの実行
[Systemwalker Operation Manager エクスポート]ウィンドウで[OK]ボタンをクリックすると、エクスポートが開始されます。
エクスポート処理の実行中は、実行経過をダイアログボックスで表示します。
ダイアログボックスで[キャンセル]ボタンをクリックすると、エクスポート処理は中断されます。
なお、一括転送をしている場合、すべての定義ファイルの出力が完了するまでエクスポート処理が中断されないため、中断までにしばらく時間がかかる場合があります。また、[キャンセル]ボタンがグレーアウトされている時は、キャンセルすることができません。
注意
エクスポートの処理で作成されるCSVファイルのファイル名が256バイトを超える場合は、エクスポートの処理でエラーになります。
エクスポートでは、エクスポート対象範囲からジョブネットまたはグループの定義情報を1つずつ処理します。ある定義情報の処理の途中でエラーがあった場合は、次の定義情報にスキップして、エクスポートを続行します。
[CSVファイルを一括転送して処理を高速化する]が指定されている場合と指定されていない場合では、エクスポート中に表示されるダイアログボックスは異なります。
V13.3.0未満のバージョンのSystemwalker Operation Managerサーバへ接続し、エクスポート対象の定義情報にダブルクォーテーションが含まれている場合、インポート後にダブルクォーテーションが消えたり、インポートに失敗します。
その場合は、エクスポート処理で作成されたCSVファイルをExcelなどで編集し、ダブルクォーテーションが正しく記載されるよう修正してからインポートしてください。
実行結果の確認
選択したディレクトリ配下に、CSVファイルが作成されます。
エクスポートが完了すると、クライアントのOSでテキスト(.txt)に関連付けられているアプリケーションが自動的に起動され、エクスポートの実行結果が表示されます。
エクスポートの実行結果は、以下のテキストファイルに格納されます。
Systemwalker Operation Managerクライアントインストール先ディレクトリ |
実行結果の出力例を以下に示します。
サブシステム番号=0 プロジェクト名=営業 ジョブネット名=作業実績 CSVファイル名=D:\営業\作業実績_8.csv 正常終了しました。 ジョブネット名=JNET001 定義体の取得に失敗しました。 : :
備考.メッセージは処理されたジョブネットまたはグループごとに出力されます。エクスポート処理の中でjobschprintコマンドおよびjobschdetocsvコマンドが実行されるため、コマンド実行結果のメッセージが出力されます。
実行結果の出力内容の詳細は、“Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル”の、“エクスポート実行結果ファイル”を、メッセージの詳細は、“Systemwalker Operation Manager メッセージ説明書”の、“ジョブスケジューラコマンドの出力メッセージ”および“エクスポート時のテキストメッセージ”を参照してください。
実行結果のテキストファイルは、次回にエクスポート処理を行ったときに上書きされます。