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Systemwalker Operation Manager  使用手引書
FUJITSU Software

4.3.16 ジョブの排他制御を行う場合

あるジョブネット内のジョブと、別のジョブネット内のジョブを同時に実行させたくない場合、排他制御を行って運用を調整できます。

以下に、例をあげて調整手順を説明します。

上記の例では、5つのジョブネットそれぞれに在庫管理を行う関連ジョブ“zaikoA/zaikoB/zaikoC/zaikoD/zaikoE”が含まれています。

このうち、以下のジョブがそれぞれ実行されている間は、他の在庫管理に関するジョブが同時に実行されないようにします。

ジョブネット内で排他制御する場合には、スケジュールで起動時刻をずらすことができますが、ジョブネットをまたぐような場合は、ジョブの排他制御を利用して調整を行います。

調整手順の概要

排他制御は、各ジョブのリソースで定義できます。

まず、在庫管理に関する5つのすべてのジョブが、同一のリソースを利用するように各ジョブに同じ名前のリソース“zaikokanri”を登録します。

同時に、リソースの属性を以下のように設定します。

共有属性

zaikoB, zaikoD, zaikoE

排他属性

zaikoA, zaikoC

上記の設定を行えば、“zaikoA”および“zaikoC”は、他の在庫管理に関するいずれかのジョブと同時に実行されません。

共有属性を指定したジョブ同士(例えば“zaikoD”と“zaikoE”の組合せ)の場合は、他の在庫管理に関するジョブとも同時に実行されます。同時に実行されるジョブに1つでも排他属性のジョブが混在している場合には、同時に実行されません。

参考

排他制御は、リソース名と属性(排他または共有)をJCLで指定して行うことも可能です。

操作手順

  1. 排他属性の指定

    [登録-ジョブ]ウィンドウでジョブを登録する時に、[詳細情報]シートで[リソース名]を指定します。

    同時に、他の関連ジョブと同時に実行させたくない“zaikoA”および“zaikoC”については、[リソース割当]で[排他]をチェックします。

    一方、関連ジョブのうち、同時に実行しても構わない“zaikoB”、“zaikoD”および“zaikoE”については、[リソース割当]で[共有]をチェックします。

    設定を完了したら[OK]ボタンをクリックしてください。