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Systemwalker Operation Manager  導入ガイド
FUJITSU Software

2.12.1 SSH通信の設定

mjrmtjobコマンドはSSH通信を利用します。mjrmtjobコマンドをジョブとして利用する場合は、あらかじめ以下を実施してください。

  1. リモート接続(ログイン)するためのアカウントの準備

    mjrmtjobコマンドを実行するSystemwalker Operation Managerサーバ(SSHクライアント側)上の作業

    mjrmtjobコマンドを実行するユーザのアカウントを準備してください。(以降の説明ではUSERAとします。)

    リモートマシン(SSHサーバ側)上の作業

    mjrmtjobコマンドに指定する「ユーザ名」のアカウントを準備してください。(以降の説明ではUSERBとします。)

  2. ファイアウォールの設定

    リモートマシン(SSHサーバ側)上の作業

    ファイアウォールでSSHを使用するポートを設定します。

    SSHで使用するポート:22/TCP

  3. SSHサービスの起動

    リモートマシン(SSHサーバ側)上の作業

    SSHサービスを起動します。SSHがインストールされていない環境では、SSHをインストールしてください。必要なSSHのバージョンについては、“Systemwalker Operation Manager 解説書”の“関連ソフトウェア”を参照してください。

    インストール方法やサービス起動方法は、使用するSSHのマニュアルを参照してください。

  4. パスワードを入力せずにログインする設定

    mjrmtjobコマンドを実行するSystemwalker Operation Managerサーバ(SSHクライアント側)およびリモートマシン(SSHサーバ側)で、それぞれ設定が必要です。

    Windowsの場合は、3.でインストールしたCygwin Terminalで実行してください。

    アカウントが複数ある場合は、すべてのアカウントについて同様に設定してください。

    以降の説明では、1.で準備したアカウントのホームディレクトリを“/home/USERA”、“/home/USERB”とします。

    1) mjrmtjobコマンドを実行するSystemwalker Operation Managerサーバ(SSHクライアント側)の設定
    1. 以下を実行して、公開鍵を生成します。

      $ ssh-keygen -t rsa<RETURN>
      Generating public/private rsa key pair.
      Enter file in which to save the key (/home/USERA/.ssh/id_rsa):<RETURN>
      Enter passphrase (empty for no passphrase):<RETURN>
      Enter same passphrase again:<RETURN>
      Your identification has been saved in /home/USERA/.ssh/id_rsa.
      :
      :

      これにより、/home/USERA/.ssh/に下記2つのファイルが生成されます。

      - id_rsa(秘密鍵)
      - id_rsa.pub(公開鍵)

      なお、Windowsの場合、cygwinのインストールフォルダ配下にホームディレクトリの実体があります。

    2. 作成された/home/USERA/.ssh/ディレクトリ、および配下のid_rsaファイル(秘密鍵)に、パーミッションを設定します。

      $ chmod 700 /home/USERA/.ssh<RETURN>
      $ chmod 600 /home/USERA/.ssh/id_rsa<RETURN>
    3. a.で生成されたid_rsa.pubファイル(公開鍵)を、リモートマシン(SSHサーバ側)へコピーします。以下はリモートマシンの/tmpにコピーする例です。なお、コピー後は、id_rsa.pubファイル(公開鍵)は削除しても構いません。

      $ scp /home/USERA/.ssh/id_rsa.pub USERB@リモートマシン:/tmp<RETURN>
    2) リモートマシン(SSHサーバ側)の設定
    1. アカウントのホームディレクトリ/home/USERBに“.ssh”ディレクトリが存在しない場合は作成し、パーミッションを設定します。

      $ mkdir /home/USERB/.ssh<RETURN>
      $ chmod 700 /home/USERB/.ssh<RETURN>
    2. “1) mjrmtjobコマンドを実行するSystemwalker Operation Managerサーバ(SSHクライアント側)の設定”のc.でコピーしたid_rsa.pub(公開鍵)を、/home/USERB/.ssh/authorized_keysファイルへ追加します。初めてauthorized_keysファイルを作成した場合は、パーミッションを設定します。その後、/tmp/id_rsa.pubファイルは削除してください。

      $ cat /tmp/id_rsa.pub >> /home/USERB/.ssh/authorized_keys<RETURN>
      $ chmod 600 /home/USERB/.ssh/authorized_keys<RETURN>
      $ rm /tmp/id_rsa.pub<RETURN>
    3) mjrmtjobコマンドを実行するSystemwalker Operation Managerサーバ(SSHクライアント側)からリモートマシン(SSHサーバ側)への接続確認

    mjrmtjobコマンドを実行するSystemwalker Operation Managerサーバ(SSHクライアント側)からリモートマシン(SSHサーバ側)へ、パスワードを入力せずに接続ログインできることを確認します。

    mjrmtjobコマンドを実行するSystemwalker Operation Managerサーバ(SSHクライアント側)において、mjrmtjobコマンドを実行するユーザで下記を実行します。

    $ ssh USERB@リモートマシン<RETURN>

    実行後にパスワードの入力が求められなければ、設定は完了です。

    パスワードの入力を求められた場合は、何らかの設定ミスがあります。設定を見直してください。

  5. 環境変数の設定

    リモートマシン上で、コマンドまたはシェルスクリプトを実行する際に必要な環境変数は、リモートマシンで設定します。設定方法については、SSHのマニュアルを参照してください。