インストール手順を以下の2つにわけて示します。
Solaris 9/10以降(Global Zone)、HP-UX、AIX、Linuxへのインストール手順
Solaris 10以降(Non-global Zone)へのインストール手順
なお、インストール画面イメージは、Linux版のものを使用しています。
Solaris 9/10以降(Global Zone)、HP-UX、AIX、Linuxへのインストール手順
Solaris 9/10以降(Global Zone)、HP-UX、AIX、Linuxへのインストール手順を説明します。
1)スーパーユーザでログインします
Systemwalker Operation Managerをインストールするコンピュータのコンソール上で、スーパーユーザでログインします。
2)ファイルシステムをマウントします
必要なファイルシステムをマウントします。以下に例を示します。
# mount -F ufs /dev/dsk/c?t?d?s? /マウントポイント(注) または |
OSおよびマシン環境によってコマンドが異なります。コマンドの詳細は、各OSのマニュアルを参照してください。
3)Systemwalker Operation Managerの製品メディアをセットします
Systemwalker Operation Managerの製品メディアをドライブ装置にセットします。ボリューム管理デーモンを使用していない場合、ドライブ装置をマウントします。ドライブ装置のデバイス名は、環境によって異なる場合がありますので事前に確認してください。
OSおよびマシン環境によってコマンドが異なります。各OSでのマウント例を以下に示します。
Solaris
# /usr/sbin/mount -F hsfs -o ro /dev/~ /cdrom【RETURN】 |
※mountコマンドで明示的にHSFSファイルシステムを指定することを推奨します。
HP-UX
# /usr/sbin/pfs_mount -t rrip -x unix /dev/~ /cdrom【RETURN】 |
AIX
# /usr/sbin/mount -r -v "cdrfs" /dev/~ /cdrom【RETURN】 |
Linux
# /bin/mount -t iso9660 -r /dev/~ /mnt/cdrom【RETURN】 |
※mountコマンドで明示的にISO 9660ファイルシステムを指定することを推奨します。
なお、デバイス名(/dev/~ )は、システムによって異なる場合があります。マウントポイント(/cdromまたは/mnt/cdrom)がない場合はあらかじめ作成してください。
注意
製品メディアのマウントについて
本製品メディアは、“UDF Bridge”形式で作成されています。このため、HSFSファイルシステム(Solarisの場合)、ISO 9660ファイルシステム(Linuxの場合)、または、UDFファイルシステムのいずれかでマウントすることが可能ですが、UDFファイルシステムでマウントした場合には、実行ファイルの実行権限が除去されることがあります。この場合、インストーラが実行できないなどの問題が発生します。
OSによっては、以下のマウント仕様となっている場合がありますので、注意してください。
自動マウント、または、mountコマンドでファイルシステムオプションを省略して製品メディアをマウントした場合は、UDFファイルシステムでマウントされるため、製品メディア上のコマンドを実行することができない。
RHEL5(x86/x64)で自動マウントデーモン(autofs)による製品メディアの自動マウントを行った場合、マウントオプションに“noexec”が設定されるため、製品メディア上のコマンドを実行することができない。
マウントされている製品メディアのマウントオプションについては、mountコマンドを引数なし実行することで確認できます。ファイルシステムの種別を確認する場合は、引数に“-v”を指定して実行してください。
4)インストールコマンドを実行します
Systemwalker Operation Managerのインストールコマンドを実行します。以下に例を示します。
# /マウントポイント/Solaris/unx/swsetup(注)【RETURN】 |
OSによって以下のコマンドとなります。
Solaris版:/マウントポイント/Solaris/unx/swsetup
HP-UX版/AIX版:/マウントポイント/unx/swsetup
Linux版:/マウントポイント/Linux/unx/swsetup
コマンドを実行すると以下の例に示す画面が表示されますので、リターンキーを入力してください。
リターンキーを入力すると以下の例に示す画面が表示されます。
5)Consolidation Optionを有効にするかどうかを選択します
Consolidation Optionを有効にして本製品を使用する場合には、[y]を入力してください。
[n]を選択した場合、Consolidation Optionは無効になります。
注意
Consolidation Optionを有効にして本製品を使用するには、Consolidation Optionのライセンスが必要です。
Consolidation Optionは、以下のいずれかの場合に利用可能です。下記以外のUNIX版では、上記メッセージは表示されません。
Red Hat Enterprise Linux 6
Red Hat Enterprise Linux 7
6)インストール先ディレクトリを確認します
以下の例に示す画面が表示されますので、確認してリターンキーを入力してください。
アップグレードインストールまたは再インストールの場合は、この画面は表示されません。
Solaris版の場合は、インストール先ディレクトリの変更ができます。変更をする場合は、“y”とリターンキーを入力して、次の画面で変更ディレクトリを半角英数字で入力してください。その後、インストール先ディレクトリの再確認をする画面で、再び変更する場合は“y”、変更しない場合は“n”またはリターンキーを入力してください。
7)セットアップ情報を確認します
入力がすべて完了すると、設定内容を確認するための以下の画面が表示されます。設定内容に問題がなければ、“y”を入力してください。
8)インストールを完了します
インストールが正常に完了すると、以下の画面が表示されますので、リターンキーを入力してください。
これで、インストール作業は完了です。
9)/etc/rc.shutdownファイルを編集します(AIX版のみ)
AIX版の場合は、/etc/rc.shutdownファイルに以下の行を定義してください。
/opt/systemwalker/bin/poperationmgr -s |
/etc/rc.shutdownが存在しない場合は、下記の内容で新規に作成し、/etc/rc.shutdownが実行可能になるように適切なアクセス権(例えば0755)を設定してください。
#!/bin/sh /opt/systemwalker/bin/poperationmgr -s |
この定義を行わない場合、Systemwalker Operation Managerが正常に停止できないことがあります。また、OS再起動時などにSystemwalker Operation Managerが正常に起動できなくなり、運用に支障が生じる場合があります。なお、OSを再起動する場合は、rebootコマンドを使用せず、shutdownコマンドを使用してください。
10)システムを再起動します
Systemwalker Operation Managerを使用する場合は、以下のコマンドを入力し、システムを再起動してください。
# cd /【RETURN】 |
OSによって以下のコマンドとなります。
Solaris版:/usr/sbin/shutdown -y -i6 -g0
HP-UX版:/usr/sbin/shutdown -y -r now
AIX版:/usr/sbin/shutdown -r now
Linux版:/sbin/shutdown -r now
Solaris 10以降(Non-global Zone)へのインストール手順
Solaris 10以降(Non-global Zone)へのインストール手順を説明します。
1)Global Zoneへログインします
Global Zoneへログインし、管理者(root)ユーザになります。
2)Systemwalker Operation Managerの製品メディアをセットします
Systemwalker Operation Managerの製品メディアをドライブ装置にセットします。ボリューム管理デーモンを使用していない場合、ドライブ装置をマウントします。ドライブ装置のデバイス名は、環境によって異なる場合がありますので事前に確認してください。マウント例を以下に示します。
# mount -F hsfs /dev/dsk/<デバイス名> <マウント先ディレクトリ> |
3)製品メディアの内容をGlobal Zoneのディスク上にコピーします
コピー先は“/PKG”とします。
# cp -rfp /マウントポイント/* /PKG |
4)インストールするNon-global Zoneの作成をします
インストールするNon-global Zoneを作成します。すでにZoneの構築が完了している場合は、本手順は不要です。
Zoneの作成方法はSolarisのマニュアルを参照してください。
5)インストールするNon-global Zoneを停止します
4)で作成した(またはすでに作成済みの)Non-global Zoneを以下のコマンドで停止します。インストール対象のNon-global Zoneの名称は“SWZONE”とします。
# /usr/sbin/zoneadm -z SWZONE halt |
6)コピーした製品メディアの内容をNon-global Zoneから参照できるようにZoneを設定します
以下のコマンドにより、Non-global Zoneからも3)でコピーした製品メディアの内容を参照できるようにします。
# zonecfg -z SWZONE |
この設定により、次回、Non-global Zoneの起動時より、Global Zoneでコピーした製品メディアの内容が、Non-global Zoneの/SWPKGディレクトリから、読み込み専用ファイルシステムとして参照することが可能になります。
7)Non-global Zoneへログインし、Systemwalkerをインストールします。
6)で設定したNon-global Zoneで参照できるディレクトリから、Global Zoneと同じようにインストールを行います。
# /SWPKG/unx/swsetup【RETURN】 |
以降の手順は、前項の“Solaris 9/10以降のGlobal Zoneへのインストール手順”の4)からと同じです。
なお、何らかの理由でNon-global ZoneからGlobal Zoneのディレクトリを参照する必要がなくなった場合は、以下のコマンドにより、設定を解除することができます。この場合も、Non-global Zoneを停止した後に作業を行ってください。
# zonecfg -z SWZONE |