インストール前の注意事項を説明します。
インストール製品について
Systemwalker Operation Managerの32bit APIを使用してアプリケーションを作成している場合は、64bit環境上での使用であっても32bit版のSystemwalker Operation Managerをご利用ください。
デーモンの停止
インストール時には、すべてのSystemwalker Operation Managerのデーモンが自動的に停止します。Systemwalker Centric Managerとの共存環境では、Systemwalker Centric Managerのデーモンも、自動的に停止します。
Systemwalker製品の停止
インストール前に、以下のSystemwalker製品は停止してください。
Systemwalker Operation Manager V13.4.0以降
Systemwalker Centric Manager V13.4.0以降
Systemwalker IT Change Manager V14g以降
Systemwalker Service Quality Coordinator 運用管理クライアント V13.4.0以降(注)
注: Systemwalkerシングル・サインオン機能がインストールされている場合
各製品の停止方法については、各製品のマニュアルを参照してください。
また、各製品が使用しているWebサーバについても、併せて停止してください。
SMEE、SCLRライブラリのパッケージがすでに存在する場合【Linux版/Solaris版】
Systemwalker Operation Managerをインストールするコンピュータに、本製品より古い以下のパッケージがすでにインストールされている場合は、古いバージョンの該当パッケージをアンインストールした後、Systemwalker Operation Managerをインストールしてください。
【Solaris版】
FJSVsmee (Solaris 32bit版、Solaris 64bit版の場合)
FJSVsclr (Solaris 32bit版、Solaris 64bit版の場合)
FJSVsme64 (Solaris 64bit版の場合)
FJSVscl64 (Solaris 64bit版の場合)
【Linux版】
FJSVsmee (Linux x86版の場合)
FJSVsclr (Linux x86版の場合)
FJSVsmee64 (Linux x64版の場合)
FJSVsclr64 (Linux x64版の場合)
なお、本製品に含まれる上記パッケージバージョンレベルについては、ソフトウェア説明書を参照してください。
ポート番号について
インストール時には、/etc/services に以下のポート番号が自動的に追加されます。
機能名 | サービス名 | ポート番号 |
---|---|---|
セキュリティ | mpaclmgr | 4013/tcp |
Webコンソール | mpahso | 9900/tcp |
mpojeed1httpo | 9901/tcp | |
mpojeed1httpso | 9902/tcp | |
mpojeed1admino | 9903/tcp | |
mpojeed1jmso | 9904/tcp | |
mpojeed1iiopo | 9905/tcp | |
mpojeed1iiopsmo | 9906/tcp | |
mpojeed1iiopso | 9907/tcp | |
mpojeed1jmxo | 9908/tcp |
使用するポート番号がすでに使用されている場合は、追加されません。
システム管理者は、Systemwalker Operation Managerが使用するポート番号を“付録C ポート番号一覧”で確認し、ポート番号がすでに使用されている場合には、すべてのサーバで使用されていない任意のポートに変更して、/etc/services にポート番号を追加する必要があります。
インストール先システムでWebサーバの使用するポートがすでに他で使用されていた場合は、インストール処理中に以下のメッセージが表示されます。
Webサーバのセットアップに失敗しました。 |
本メッセージが出力された場合は、“Systemwalker Operation Manager メッセージ集”または“2.2.2 ポート番号の変更方法”の“Webコンソール機能のポート番号を変更する場合”の手順に従って、Webサーバの再セットアップを行ってください。
ポート番号の変更方法の詳細については、“2.2.2 ポート番号の変更方法”を参照してください。
アップグレードインストールについて
Solaris版の場合で、クライアントにPCクライアント用集約修正が適用されている場合は、アップグレードインストール前にPCクライアント用集約修正を削除する必要があります。PCクライアント用集約修正の削除手順については、適用されている集約修正に付属のPCクライアント用集約修正適用手順書(README.TXT)を参照してください。
/etc/hostsの設定について (Linux版/Solaris版の場合)
Red Hat系のLinuxおよびSolaris 11以降の場合、デフォルトでは、/etc/hostsに自ホストのホスト名に対するIPアドレスとして“127.0.0.1”が設定されています。このような状態の場合、以下の問題が発生することがあります。
このサーバに対して、Systemwalker Operation Managerクライアントや複数サーバ監視クライアントを接続した場合、正しく監視できないことがあります。
このサーバから別のサーバに対してネットワークジョブを実行した場合、ネットワークジョブの実行に時間がかかるという現象が発生します。
このサーバから別のサーバに対してネットワークジョブを実行した場合、ネットワークジョブが異常終了することがあります。
このため、導入時には、自ホストのホスト名に対するIPアドレスとして、クライアントおよび実行サーバから接続可能なアドレスを、必ず/etc/hostsに設定してください。
/etc/hostsファイルの設定例を以下に示します。
[変更前]
127.0.0.1 HostName localhost
[変更後]
127.0.0.1 localhost xxx.xxx.xxx.xxx HostName
注)xxx.xxx.xxx.xxxは、HostName(自ホスト)のIPアドレス
Solaris 10以降のNon-global Zoneへのインストールについて
Solaris 10以降のNon-global ZoneにSystemwalker Operation Managerをインストールする場合、以下の注意が必要です。
論理ネットワークインタフェースがGlobal Zoneから1つ以上割り当てられている必要があります。
Systemwalkerインストールディレクトリ、および以下に示すディレクトリは、Zoneの機能である「ディレクトリの継承」は利用することができません。
/opt 以下すべて
/etc 以下すべて
/var 以下すべて
/usr 以下すべて
Systemwalkerインストールディレクトリ、および以下のディレクトリを他のZoneと共用して使用することはできません。
/opt
/etc
/var
/usr
Solaris 11へのインストールについて
Solaris 11にSystemwalker Operation Managerをインストールする場合、以下のパッケージがインストールされている必要があります。
system/locale
system/locale/extra
package/svr4
system/library/iconv/extra
system/library/iconv/unicode