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Systemwalker Operation Manager  移行ガイド
FUJITSU Software

2.1 同一マシンへ移行する手順

Systemwalker Operation Managerを、同一マシン上で移行する場合は、アップグレードインストールで行います。アップグレードインストールでは、旧バージョンから本バージョンへの移行および、本バージョンのSE版からEE版への移行が可能です。ただし、Windows版 SystemWalker/OperationMGR V5.0L10の場合は、“第3章 OSのアップグレード”を参照してください。

アップグレードインストールの手順は、“Systemwalker Operation Manager 導入ガイド”を参照してください。

同一マシンへ移行する場合の注意事項

プロセス監視機能、デーモン起動コマンドの定義について

プロセス監視機能の定義およびデーモン起動コマンドの定義は、自動的に移行されません。

移行前の定義は、拡張子に“.XXXXXXXX_trans”または“.beforeXXXXXXXX”を付加したファイル名で同一フォルダ上に退避されますので、必要に応じて退避ファイルを参照し、本バージョンの定義ファイルを修正してください。(“XXXXXXXX”は、本製品のバージョンレベルを表します。)

退避対象の定義ファイルは、以下のとおりです。定義ファイルの詳細については、“Systemwalker Operation Manager 導入ガイド”を参照してください。

【Windows版】

【UNIX版】

UNIX版のSystemwalker シングル・サインオンエージェントの定義について

Systemwalker シングル・サインオンエージェントの定義は、自動的に移行されません。

移行前に、Systemwalker シングル・サインオンエージェントの設定を行っている場合は、移行後に、“Systemwalker 共通ユーザー管理/Systemwalker シングル・サインオン使用手引書”の“Systemwalkerシングル・サインオンエージェントを設定する”の“Systemwalker Operation Managerの場合”を参照し、“共存しない場合”の手順を行ってください。

なお、実施時に以下のメッセージが出力されます。“y”を入力し処理を続行してください。

FSP_FJSVswaic: INFO: 13100: 既に設定がされています。再設定してもよろしいですか?(y/n) システム=[システム名]

ジョブ実行履歴情報、稼働実績情報について

移行元マシンで、[運用情報の定義]ウィンドウ-[ログ]シートの[ジョブ実行履歴情報を保存する]の[保存場所]や[運用情報の定義]ウィンドウ-[ログ]シートの[稼働実績情報を保存する]の[保存場所]に、以下のディレクトリおよび、その配下のディレクトリが指定されている場合、ジョブ実行履歴情報や稼働実績情報は移行されません。

【Windows版】
  • Systemwalkerインストールディレクトリ\MPWALKER.JM\mpmjessv\mjespool

  • Systemwalkerインストールディレクトリ\MPWALKER.JM\mpmjessv\mjesn\mjespool

    “mjesn”の“n”は、サブシステム1~9までの各サブシステム番号に対応します。

【UNIX版】
  • /opt/<Package名>(*1)

  • /etc/opt/<Package名>

  • /var/opt/<Package名>

  • /var/spool/mjes(*2)

*1

<Package名>は、ソフトウェア説明書のパッケージ一覧に記載のPackage名です。

*2

/var/spool/mjesおよび、以下のディレクトリとその配下のディレクトリが移行されません。

  • /var/spool/mjes/_jctl

  • /var/spool/mjes/jclinfo

  • /var/spool/mjes/log

  • /var/spool/mjes/mjesn (n:1~9)

  • /var/spool/mjes/mjespool

  • /var/spool/mjes/mjsinfo

上記以外のディレクトリは移行されます。例えば、/var/spool/mjes/hist(インストール直後のジョブ実行履歴情報の保存場所)などは移行されます。

移行されない保存場所が指定されていた場合で、ジョブ実行履歴情報や稼働実績情報が必要な場合は、アップグレードインストールの前に退避してください。

また、アップグレードインストールの後に、[保存場所]を上記以外のディレクトリへ変更し、退避した情報ファイルを変更後のディレクトリへ複写してください。ただし、アップグレードインストールの当日付の情報ファイルは、上書きで複写しないでください。当日におけるアップグレードインストール前の情報を参照する場合は、退避先のファイルを参照してください。

参考

実行済みジョブネットのガントチャート表示について

アップグレード前に、当日実行済みのジョブネットが存在する場合、これらのジョブネットは、アップグレード後のガントチャート上に、チャート表示されません。

ガントチャートで確認できないこれらのジョブネットの履歴は、[ジョブネットの履歴]ウィンドウで確認してください。

なお、翌日以降に過去の日付で指定する場合は、ガントチャート上に表示されます。