ページの先頭行へ戻る
Cloud Services Management V1.1.0 運用ガイド
FUJITSU Software

3.2.2 利用料金の計算方法

リソースの使用時間

リソースの使用時間は配備時間と稼働時間の2種類あり、両者ともメータリングログの情報をもとに集計されます。

配備時間と稼働時間の両者ともに、1日あたりの使用時間の合計を分単位で集計します。

また、集計結果は分単位で四捨五入します。30秒以上は1分、30秒未満は0分として集計されます。

リソース使用量と利用料金の計算方法

利用料金は、すべてのリソースに対して、<リソース使用量または使用時間>×<単価>で算出されます。

利用料金計算方法は、定額課金と従量課金の2種類の種別があります。

利用料金計算方法の種別はリソースごとに決まっています。

各リソースに対する使用量または使用時間、および利用料金計算種別を以下の表で示します。

リソース

使用量または使用時間

種別

基本料金

業務システムの配備時間が存在する場合、使用量を"1"とします。

定額課金

初期費用

業務システムを作成した最初の月度に配備時間が存在する場合、使用量を"1"とします。

定額課金

運用オプション

運用情報オプションファイルに指定された使用量種別により使用量が設定されます。使用量種別については"2.10.3 運用オプション情報"を参照してください。

定額課金

仮想マシン

仮想マシンの稼働時間を使用時間とします。

1時間単位です。

従量課金

システムディスクイメージ

対応するシステムディスクイメージを選択している仮想マシンの配備時間が存在する場合に、使用量を"1"とします。

定額課金

データディスク

データディスク数を使用量とします。

月度内で最大の利用料金となるデータディスク数が、使用量として採用されます。

定額課金

スナップショット

スナップショットサイズの合計値を使用量とします。スナップショットサイズはシステムディスクとデータディスクが含まれます。単位はGBです。

月度内で最大の利用料金となるスナップショットサイズが、使用量として採用されます。

定額課金

SLB

SLBの台数を使用量とします。

月度内で最大の利用料金となるSLB構成が、使用量として採用されます

定額課金

RDB

RDBの台数を使用量とします。

月度内で最大の利用料金となる構成が、使用量として採用されます。

定額課金

ポイント

プロジェクト、業務システムを削除、異動または移管させた場合、利用料金計算対象の組織と利用料金は以下のとおりです。

  • プロジェクト、業務システムを削除した場合

    定額課金のリソースは定額の利用料金で計算されます。

    従量課金のリソースは削除した時点までの使用時間で利用料金計算されます。

    削除した業務システムで発生した利用料金は、業務システムの削除後も[利用料金]画面に表示されます。

  • 業務システムを別のプロジェクトに異動させた場合

    定額課金のリソースは、異動先のプロジェクトの費用負担元コードに紐づく組織に定額の利用料金が計算されます。異動元のプロジェクトの費用負担元コードに紐づく組織には利用料金はかかりません。

    従量課金のリソースは、異動先のプロジェクトの費用負担元コードに紐づく組織に、異動後の使用時間に比例した利用料金が加算されます。異動元のプロジェクトの費用負担元コードに紐づく組織には、異動前までの使用時間に比例した利用料金が加算されます。

    また、異動前と異動後で別の業務システムとして[利用料金]画面に表示されます。

  • プロジェクトの費用負担元コードを変更した場合(移管)

    定額課金のリソースは、変更先の費用負担元コードに紐づく組織に利用料金が加算されます。変更元の費用負担コードに紐づく組織には加算されません。

    従量課金のリソースは、変更先の費用負担元コードに紐づく組織には変更後の使用時間で利用料金が計算されます。変更元の費用負担元コードに紐づく組織には変更前までの使用時間で利用料金が計算されます。

    また、プロジェクトの費用負担元コードを変更した場合には、変更前と変更後で別のプロジェクトとして[利用料金]画面に表示されます。

メニューを変更した場合、変更後の単価はメニューの変更申請が承認された時点から、利用料金計算へ反映されます。ただし、利用料金には、月度内で最大の利用料金となる単価が採用されます。つまり、メニューを変更して単価を値下げした場合、変更した月度では変更前の単価が採用される場合があります。

組織A配下の組織Bを組織C配下に異動した場合、[利用料金]画面に表示される組織は以下のとおりです。

  • [利用料金]画面には、異動操作を行った月度は"組織A配下の組織B"と"組織C配下の組織B"の2種類が表示されます。

  • 異動操作を行った翌月度からは"組織C配下の組織B"のみが表示されます。