Cloud Services Managementを運用するためには、クラウドサービス統合運用部門 承認者ロールを持つユーザーが必要です。初期ユーザーとして、クラウドサービス統合運用部門 承認者ロール、または特権管理者ロールを兼任するユーザーを作成します。
ポイント
クラウドサービス統合運用部門 承認者ロールを持つユーザーと、特権管理者ロールを持つユーザー、どちらを利用しても本製品の初期導入・運用は可能です。初期導入時に申請タスク機能を利用する場合は、クラウドサービス統合運用部門 承認者ロールを持つユーザーを作成してください。初期導入・運用時に申請タスク機能を利用しない場合は、特権管理者ロールを持つユーザーを作成してください。
以下の手順で作成してください。
ユーザー情報を記載したファイルを作成します。以下の内容のXMLファイルを作成してください。
(記載例) <?xml version="1.0" encoding="UTF-8" standalone="yes"?> <users> <user> <userId>op_manager</userId> <orgId>!mgr</orgId> <password>password</password> <userName>Operation Manager</userName> <roleIds> <roleId>operation_manager</roleId> </roleIds> <mailAddress>op_manager@examle.com</mailAddress> <phoneNumber>0000-0000</phoneNumber> </user> </users>
要素名 | 項目内容 | 指定する値 |
---|---|---|
userId | ユーザーID | 半角英数字、アンダースコア("_")、ハイフン("-")、ピリオド(".")および、アットマーク("@")で構成された320文字以内の文字列を指定してください。英大文字、英小文字を区別しないため、大文字、小文字での違いは、同一ユーザーIDとして判断されます。例えば、"User"を登録済である場合は、"user"を登録できません。 |
orgId | 組織ID | クラウドサービス統合運用部門の組織については、"!mgr"を指定してください。 |
password | パスワード | 空白以外の半角英数字と記号で構成された8~64文字以内の文字列 |
userName | 表示名 | 全角半角に関係なく64文字以内の文字列 |
roleId | ロール種別 | クラウドサービス統合運用部門 承認者については、operation_managerを指定してください。 クラウドサービス統合運用部門 特権管理者を兼任する場合は、operation_adminを指定したroleIdタグを追加してください。 |
mailAddress | メールアドレス | メールアドレス形式 |
phoneNumber | 連絡先 | 全角半角に関係なく256文字以内の文字列 |
注意
Active Directory連携時のユーザーIDとパスワードの設定について
SVOMのディレクトリサービスとしてActive Directoryを利用する場合は、ここで指定するユーザー情報をActive Directoryに登録しておく必要があります。userIdには、連携するSVOMでのログイン名を指定します。
また、passwordには値を指定する必要はありません。指定した値は無効となります。
ユーザー情報を登録します。以下のコマンドを実行してください。
%FSCSM_HOME%\bin\fscsm_user create -file <ユーザー情報を記載したファイル>
注意
ユーザー情報を記載したファイルにはパスワードが記載されています。使用後は、ファイル内のパスワード値を削除するか、ファイル自体を削除する、またはファイルを安全なフォルダーに退避してください。
クラウド管理用ポータルにアクセスします。ブラウザから以下のURLにアクセスしてください。
http://<管理サーバのホスト名またはIPアドレス>:<ポート番号>/
ポイント
ポート番号には、"2.2 管理サーバと連携アダプター基盤(APP)のセットアップ"のセットアップコマンドのパラメーターAS_GUI_BASE_PORTで指定した値に80を加えた値を指定します。例えば、AS_GUI_BASE_PORTに3600を指定した場合には、ポート番号は3680となります。
[ログイン]画面が表示されます。作成したユーザーのユーザーIDおよびパスワードを入力して、[ログイン]ボタンをクリックします。
クラウド管理用ポータルの[ホーム]画面が表示されることを確認します。確認後、画面右上に表示されているユーザーIDをクリックし、メニューから[ログアウト]を選択してクラウド管理用ポータルからログアウトしてください。
参照
ユーザー情報を記載するファイルのフォーマットや詳細については、"FUJITSU Software Cloud Services Management 運用ガイド"の"ユーザー情報"を参照してください。
fscsm_userコマンドの詳細については、"FUJITSU Software Cloud Services Management 運用ガイド"の"ユーザー操作コマンド"を参照してください。また、クラウド管理用ポータルの詳細については、"FUJITSU Software Cloud Services Management 操作ガイド(サービス企画・評価部門、クラウドサービス統合運用部門)"を参照してください。