本製品では、複数の業務システムを束ねる機能を持ち、運用するユーザーを管理するプロジェクト管理機能を提供します。
プロジェクトには任意の組織に属するユーザーを、プロジェクトのメンバーとして登録することができ、メンバーはプロジェクト内の業務システムを共有することができます。メンバーにはCloud Services Managementのユーザーロール(担当者、承認者)とは別に、プロジェクト内で有効なロールが割り当てられます。プロジェクトロールには、プロジェクト情報の管理を行うプロジェクト管理者と、利用者を表すプロジェクト利用者の2種類が存在します。
1つのプロジェクト内に複数の業務システムを登録でき、メニューに応じた承認フローや利用料金、利用枠を共有します。プロジェクト管理者において、予算をもとに利用枠を管理することで、業務システム利用の適正化を促すことができます。
プロジェクト管理はクラウドサービス統合運用部門、サービス企画・評価部門、業務システム提供部門が使う機能です。それぞれの部門に応じて使用できる機能が異なります。
クラウドサービス統合運用部門、サービス企画・評価部門に対して、プロジェクト管理は次のような機能を提供します。
プロジェクト一覧
システムが持つ、すべてのプロジェクトの一覧が表示されます。プロジェクト一覧では、プロジェクト名、プロジェクトID、費用負担元コードなどの情報を確認します。
また、プロジェクト一覧から参照したいプロジェクト名を選択することで、該当のプロジェクトに紐づく業務システムやプロジェクトメンバーの情報を確認できます。
業務システム提供部門に対して、プロジェクト管理は以下の機能を提供します。
プロジェクト一覧
承認者は、自身の所属する組織配下に費用負担設定されているプロジェクトおよび自身がメンバーに設定されているプロジェクトを確認できます。
担当者は、自身がメンバーとなっているプロジェクトを確認できます。
プロジェクト一覧から参照したいプロジェクト名を選択することで、該当のプロジェクトに紐づく業務システムやプロジェクトメンバーの情報を確認できます。
プロジェクトおよびプロジェクトメンバーの登録
承認者は、作成する業務システムの費用負担組織、運用メンバーなどを決定し、プロジェクトを登録します。
登録されたプロジェクトメンバーは、プロジェクトに紐づく業務システムやサービスの登録・変更、登録されたサービスの操作などを行うことができます。
図3.6 プロジェクト管理画面の例
ポイント
プロジェクト単位に利用料金のクォータ(閾値)を設定することができます。
利用料金がこのクォータを超過した場合、プロジェクト配下のリソース(業務システム、サービス)の追加操作などが制限されます。
プロジェクトを作成するためには、事前に費用負担元コードを作成し、組織に割り当てておく必要があります。