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Interstage Service Integrator V9.5.1 Java EE運用ガイド
FUJITSU Software

4.2.1 シーケンスログ(実行ログ)

シーケンスログはISIサーバ単位に、以下のファイルが出力されます。ISIサーバをプロセス多重で運用する場合、プロセスごとに出力されます。

<INSDIR>\var\log\sequence\<ISIサーバ名>\<日付>\sequence-<サーバインスタンス名>.log

/opt/FJSVesi/var/log/sequence/<ISIサーバ名>/<日付>/sequence-<サーバインスタンス名>.log
<INSDIR>

ISIのインストールディレクトリ

<ISIサーバ名>

構築したISIサーバ名

<サーバインスタンス名>

ISIサーバのサーバインスタンス名

<日付>

シーケンスログの出力された日付。「YYYYMMDD」形式(例:20140320)

ポイント

シーケンスログの日付の切替時刻は環境設定ファイルで指定できます。環境設定ファイルについては、 “ISI Java EE導入ガイド”を参照してください。

バックアップファイル

シーケンスログのバックアップファイルは日単位で別のディレクトリに出力されます。

ポイント

シーケンスログのバックアップ数は環境設定ファイルで指定できます。環境設定ファイルについては、“ISI Java EE導入ガイド”を参照してください。

出力形式

日時 秒数 シーケンス名 インバウンドサービスエンドポイント名 アウトバウンドサービスエンドポイント名 種別 ステータス ESI-MessageID ユーザデータ メッセージNo JMSMessageID CorrelationID Payloadのデータサイズ ステップ名 メソッド名 固有部分

各項目の説明

表4.1 項目の説明

項目

説明

日時

シーケンスログ採取時の日時です。「yyyy-MM-ddTHH:mm:ss.SSS」の形式で表示されます。

秒数

シーケンスログ採取時の日時です。1970 年 1 月 1 日午前 0 時からの経過時間がミリ秒数で表示されます。

シーケンス名

実行しているシーケンス名です。

インバウンドサービスエンドポイント名

入力元のサービスエンドポイント名です。

アウトバウンドサービスエンドポイント名

出力先のサービスエンドポイント名を表示します。サービスエンドポイント名が設定されていない場合は、「###」が表示されます。

種別

ログの種別です。以下の種別が表示されます。

  • SEQUENCE-START
    シーケンス開始のログです。

  • SEQUENCE-END
    シーケンス終了のログです。ステータスが表示されます。

  • INITIALIZE-START
    シーケンスエンジンの初期化処理開始のログです。

  • INITIALIZE-END
    シーケンスエンジンの初期化処理終了のログです。ステータスが表示されます。

  • FUNCTION-START
    メディエータファンクション呼出し開始のログです。

  • FUNCTION-END
    メディエータファンクション呼出し終了のログです。ステータスが表示されます。

ステータス

終了の状態です。種別が「SEQUENCE-END」、「INITIALIZE-END」、および「FUNCTION-END」の場合、以下のステータスが表示されます。それ以外の種別の場合は、「###」が表示されます。

  • SUCCESS
    正常終了です。

  • FAILURE
    異常終了です。

ESI-MessageID

ESIMessageのIDです。IDが設定されていない場合は、「###」が表示されます。

ユーザデータ

ログ出力項目カスタマイズ機能を利用して埋め込まれるユーザデータです。ユーザデータが埋め込まれた場合だけ表示されます。

ログ出力項目カスタマイズ機能の詳細については、“4.4 ログ出力項目カスタマイズ”を参照してください。

メッセージNo

メッセージ蓄積データベースに格納されたメッセージを特定するメッセージNoが表示されます。メッセージNoが設定されていない場合は、「###」が表示されます。

JMSMessageID

非同期メッセージのJMSMessageIDです。同期の場合は、「###」が表示されます。

CorrelationID

シーケンスを結ぶIDです。IDが設定されていない場合は、「###」が表示されます。

Payloadのデータサイズ

ログ出力時にカレントに設定されているペイロードのデータサイズです。

ステップ名

処理中のステップ名です。種別が「SEQUENCE-START」、および「SEQUENCE-END」の場合は、「###」が表示されます。

メソッド名

メソッド名です。種別が「FUNCTION-START」および「FUNCTION-END」の場合、以下のメソッド名が表示されます。それ以外の種別の場合は、「###」が表示されます。

  • init
    初期処理です。

  • execute
    実行処理です。

  • cancel
    キャンセル処理です。

  • destroy
    終了処理です。

固有部分

システムが出力したStringが表示されます。

出力例

2009-08-10T11:42:38.125 1249872158125 soap_sync_call endpointA ### SEQUENCE-START ### ESI-soap_sync_call-20090810114238125-14504 ### ### ### 192 ### ###
2009-08-10T11:42:38.125 1249872158125 soap_sync_call endpointA ### INITIALIZE-START ### ESI-soap_sync_call-20090810114238125-14504 ### ### ### 192 ### ###
2009-08-10T11:42:38.171 1249872158171 soap_sync_call endpointA ### INITIALIZE-END SUCCESS ESI-soap_sync_call-20090810114238125-14504 ### ### ### 192 ### ###
2009-08-10T11:42:38.171 1249872158171 soap_sync_call endpointA ### FUNCTION-START ### ESI-soap_sync_call-20090810114238125-14504 ### ### ### 192 SyncServiceCall1 execute
2009-08-10T11:42:40.468 1249872160468 soap_sync_call endpointA soap_call FUNCTION-END FAILURE ESI-soap_sync_call-20090810114238125-14504 ### ### ### 192 SyncServiceCall1 execute
2009-08-10T11:42:40.468 1249872160468 soap_sync_call endpointA soap_call SEQUENCE-END FAILURE ESI-soap_sync_call-20090810114238125-14504 ### ### ### 192 ### ###

注意

  • ISI Studioからシーケンスを実行した場合、実行後に出力されるシーケンスログのインバウンドサービスエンドポイント名 の部分には、「null」と出力されます。

  • ISIサーバのプロセス多重度を変更した場合、ISI運用管理コンソールの[ログのダウンロード・削除]画面にある[過去のログを削除]ボタンをクリックしても、過去のシーケンスログが残る場合があります。このシーケンスログファイルが不要の場合は削除してください。