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Interstage Service Integrator V9.5.1 Java EE運用ガイド
FUJITSU Software

1.1.9 SSL暗号化通信の利用

1.1.9.1 導入手順

ISIでは以下の機能に対してSSL暗号化通信を利用することができます。

SSL暗号化通信を利用する場合、SSLを利用可能な環境を前もって構築しておく必要があります。

サーバの環境構築

ここでは、“Interstage証明書環境”を利用したISIサーバのSSLの設定方法について説明します。

詳細は“Interstage Application Server セキュリティシステム運用ガイド”の“Interstage証明書環境の構築と利用”を参照してください。

  1. 証明書環境の構築

    “Interstage Application Server セキュリティシステム運用ガイド”の“Interstage証明書環境の構築と利用”を参照し、証明書環境を構築します。

  2. SSL定義の新規作成

    “Interstage Application Server セキュリティシステム運用ガイド”の“Interstage証明書環境の構築と利用”にある“証明書の利用設定”を参照し、SSL定義を作成します。

  3. バーチャルホストの作成とSSL定義の設定

    標準のHTTP通信とHTTPSの通信を分離するため、バーチャルホストを作成します。Webサーバで公開するのにHTTPSの通信だけ利用する場合は、この手順は不要です。

    バーチャルホストの作成方法詳細は、“Interstage Application Server 運用ガイド(基本編)”の“Interstage HTTP Serverの環境構築”にある“バーチャルホストの新規追加”を参照してください。

    作成するバーチャルホストは、“FJapache”に以下の2つを追加します。設定項目は、下記以外はデフォルトの値を使用してください。

    表1.1 HTTPの通信用のバーチャルホスト

    項目

    指定値

    [簡易設定]-[IPアドレス]

    サーバマシンのIPアドレスを指定します。

    [簡易設定]-[ポート番号]

    HTTP通信で使用するポート番号を指定します。

    [詳細設定]-[SSL]-[SSLの使用]

    “使用しない”を指定します。

    表1.2 HTTPSの通信用のバーチャルホスト

    項目

    指定値

    [簡易設定]-[IPアドレス]

    サーバマシンのIPアドレスを指定します。

    [簡易設定]-[ポート番号]

    HTTPSの通信で使用するポート番号を指定します。

    [詳細設定]-[SSL]-[SSLの使用]

    “使用する”を指定します。

    [詳細設定]-[SSL]-[SSL定義]

    ドロップダウンリストから、使用するSSL定義を選択します。

クライアントの環境構築

クライアントで、任意のディレクトリにサーバの証明書をダウンロードした後、サーバの証明書をクライアントのJava環境にインポートします。JDKに付属のkeytoolコマンドを使用してサーバの証明書をインポートする実行例を以下に示します。

C:\>keytool -import -trustcacerts -keystore %JAVA_HOME%\jre\lib\security\cacerts -file D:\server.cer
キーストアのパスワードを入力してください:

(中略)

この証明書を信頼しますか? [no]:  yes
証明書がキーストアに追加されました。