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Interstage Service Integrator V9.5.1 ISI Studio ヘルプ
FUJITSU Software

3.7.1 すべて取得した定義の登録・配置

プロジェクト作成時の定義取得方法に[すべて取得]を選択した場合に、作成した定義を、ISIサーバへ登録・配置する方法について説明します。
操作手順は、以下のとおりです。

  1. ISIナビゲータービューをアクティブにし、ポップアップメニューの[サーバに登録]をクリックします。
    ⇒[サーバに登録]ダイアログボックスが表示されます。

    ポイント

    • ISIサーバに定義を登録する前に、編集中の定義を保存してください。

    • ISIプロジェクト配下の定義にエラーが発生している場合、ポップアップメニューの[サーバに登録]はグレーで表示され、利用できません。ISI問題ビューに表示されているエラーの内容を参照し、定義を修正してください。

    • ISIサーバ環境にISI定義を登録したISI Studioの情報を確認したい場合、トレースログの出力レベルをINFOにしてください。ISI定義を登録したISI StudioのIPアドレス、ISI定義登録先の情報(ADMIN-02005)をトレースログに出力することができます。トレースログの出力レベルを変更した後、変更を反映するため、ISI運用管理コンソールを再起動してください。
      トレースログの出力レベルの設定方法は、“ISI運用ガイド”または“ISI Java EE運用ガイド”の“システム環境設定”を参照してください。ISI運用管理コンソールの起動、停止の手順は、“ISI運用ガイド”または“ISI Java EE運用ガイド”の“ISI運用管理コンソールの起動”、“ISI運用管理コンソールの停止”を参照してください。

    図3.17 [サーバに登録]ダイアログボックスの画面例

    表3.11 [サーバに登録]ダイアログボックスの項目

    項目

    説明

    備考

    接続先

    ISI運用管理コンソールが動作しているISIサーバのIPアドレスまたはホスト名を、半角英数字およびドット( . )で指定します。

    必須

    デフォルトは、ISIプロジェクトのプロパティで指定した値が表示されます。

    ポート番号

    ISI運用管理コンソールが動作しているISIサーバのポート番号を指定します。

    デフォルトは、ISIプロジェクトのプロパティで指定した値が表示されます。

    省略時は、[SSL暗号化通信を使用する]を指定しない(チェックボックスをオフにした)場合80、[SSL暗号化通信を使用する]を指定した(チェックボックスをオンにした)場合443を使用します。

    SSL暗号化通信を使用する

    定義の登録でSSL暗号化通信を使用するかどうかを指定します。

    デフォルトは、ISIプロジェクトのプロパティでチェックした状態が表示されます。

    J2EE環境を使用する

    登録先のISIサーバがJ2EE実行環境のときには、チェックします。

    登録先のISIサーバがJava EE実行環境のときには、チェックをはずします。

    デフォルトは、ISIプロジェクトのプロパティでチェックした状態が表示されます。

    タイムアウト

    接続先サーバに対して定義登録や定義取得を行ったときの、接続先サーバからの最大レスポンス時間(秒)を指定します。

    ISIプロジェクトのプロパティで指定した値が表示されます。

    ユーザID

    接続先サーバの運用環境へログインするためのユーザIDを指定します。

    必須

    パスワード

    接続先サーバの運用環境へログインするためのパスワードを指定します。

    必須

    登録方法

    定義の登録方法を指定します。以下から選択します。

    • 更新
      定義をISIサーバに登録します。新たに追加した定義が登録され、すでに登録されている定義が更新されます。すでに登録されている定義は削除されません。

    • 全置き換え
      定義をISIサーバに登録します。ISIサーバ上の定義はいったん削除され、すべて置き換えられます。

    • 追加のみ
      定義をISIサーバに追加登録します。すでに登録されている定義は更新されません。
      新たに追加された定義だけが登録されます。

    デフォルトは、“更新”です。

    運用環境へ定義を反映する

    定義を登録後、運用環境に定義を反映するかどうかを指定します。
    登録と合わせて運用環境に定義を反映する場合は、チェックボックスをオン(チェックつき)にしてください。

    デフォルトは、“反映する”(チェックつき)です。

    [実行]ボタン

    ISIサーバに接続し、定義を登録します。

    [キャンセル]ボタン

    処理をキャンセルし、ダイアログボックスを閉じます。

  2. 接続先、ポート番号、SSL暗号化通信の使用・不使用、ユーザID、パスワードを入力し、[実行]ボタンをクリックします。

    運用環境に定義を反映する場合は、[運用環境へ定義を反映する]チェックボックスをオン(チェックつき)にしてください。
    ⇒定義がISIサーバに反映されます。

    注意

    • 定義を登録しただけで定義配置を行っていない場合は、運用環境に定義変更の内容が反映されません。反映するためには運用環境上でesidefdeployコマンド(J2EE実行環境の場合)またはisidefdeployコマンド(Java EE実行環境の場合)を実行するか、再度[サーバに登録]ダイアログボックスを表示し[定義配置も実行する]チェックボックスをオン(チェックつき)にして実行ボタンをクリックしてください。
      esidefdeployコマンドおよびisidefdeployコマンドについては、“ISI リファレンス”を参照してください。

    • [登録方法]に“更新”または“全置き換え”を指定して定義を登録すると、ISIサーバの以下のディレクトリ配下の定義ファイルすべてを上書きします。

      “<INSDIR>\etc\repository\def”

      “/opt/FJSVesi/etc/repository/def”
      ISI定義を分けて運用する場合、ISIサーバの以下のディレクトリ配下の定義ファイルすべてを上書きします。

      “<INSDIR>\etc\repositories\ISIプロジェクト名”

      “/opt/FJSVesi/etc/repositories/ISIプロジェクト名”
      上書き時には、既存のすべての定義をバックアップします。バックアップした定義は、以下のディレクトリ配下に格納されます。

      “<INSDIR>\var\temp\backup”

      “/opt/FJSVesi/var/temp/backup”
      バックアップファイル名】
      backupディレクトリ配下に、定義を登録したISIクライアントのIPアドレスごとにディレクトリが作成されます。以下は、IPアドレスが“10.10.10.100”のISIクライアントから登録した例です。
      例)

      “<INSDIR>\var\temp\backup\10.10.10.100”

      “/opt/FJSVesi/var/temp/backup/10.10.10.100”
      この配下に、“yyyyMMdd_HHmmssSSS.zip”(ミリ秒までの日時のzip形式)というファイル名でバックアップファイルが作成されます。
      例)“20091025_094015234.zip”
      ISI定義を分けて運用する場合、この配下に、登録対象のISIプロジェクト名が追加された“ISIプロジェクト名_yyyyMMdd_HHmmssSSS.zip”(ミリ秒までの日時のzip形式)というファイル名でバックアップファイルが作成されます。
      例)“ISIprj_20091025_094015234.zip”

    ポイント

    • バックアップファイルは、定義を登録したISIクライアントごとに最大10ファイルまで作成されます。
      バックアップファイル作成時にすでに10ファイルあった場合、ファイル生成日時の最も古いバックアップファイルを消去したあとに作成されます。

    • バックアップした定義は、esidefrestoreコマンド(J2EE実行環境の場合)またはisidefrestoreコマンド(Java EE実行環境の場合)で復元できます。esidefrestoreコマンドおよびisidefrestoreコマンドについては、“ISI リファレンス”を参照してください。

    • キュー間転送定義は、[登録方法]で指定した内容にかかわらず、“全置き換え”で登録されます。

    • キュー間転送定義は、[定義配置も実行する]で指定した内容にかかわらず、以下の定義ディレクトリ配下に展開情報として登録されます。

      “<INSDIR>\etc\def\quecnnct”

      “/opt/FJSVesi/etc/def/quecnnct”
      キュー間転送定義の登録時には、キュー間転送定義をほかの定義とは別にバックアップします。バックアップした定義は、以下のディレクトリ配下に格納されます。

      “<INSDIR>\var\temp\backup\quecnnct”

      “/opt/FJSVesi/var/temp/backup/quecnnct”

    • 【バックアップファイル名】
      キュー間転送用バックアップディレクトリ配下に、“host_yyyyMMdd_HHmmssSSS.csv”および“forward_yyyyMMdd_HHmmssSSS.csv”(ミリ秒までの日時)というファイル名でホスト定義シートと転送定義シートが作成されます。
      例)“forward_20060425_094015234.csv”

    • バックアップファイルは、定義シートごとに最大10ファイルまで作成されます。
      バックアップファイル作成時にすでに10ファイルあった場合、ファイル生成日時の最も古いバックアップファイルを消去したあとに作成されます。

    • バックアップしたキュー間転送定義は、以下の手順で復元できます。なお、復元する場合は、シーケンス定義などほかの定義も同時に復元してください。

    • esiqctdelコマンドを実行し、登録されている全定義を削除します。

    • esiqctaddコマンドを実行し、バックアップされている各シートを登録します。

    • 上記バックアップファイルとは別に、以下の場所にホスト定義シートと転送定義シートのバックアップファイルが作成されます。

      “<INSDIR>\etc\def\quecnnct\seat_history”

      “/opt/FJSVesi/etc/def/quecnnct/seat_history”
      これは、ISI Studioとesiqctadd、esiqctdelコマンドを併用して定義登録を行う場合を考慮して作成しているバックアップファイルです。
      esiqctadd、esiqctdelコマンドを使って定義を復元する場合に利用してください。キュー間転送定義の確認が完了した時点で、このバックアップファイルは削除してください。