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Interstage Service Integrator V9.5.1 ISI Studio ヘルプ
FUJITSU Software

第1章 画面構成と基礎知識

ISI Studioの画面([ISI Studio]ウィンドウ)と、ISI Studioを利用するうえで必要な基礎知識について説明します。


ISI Studioの画面構成を以下に示します。

図1.1 ISI Studioの画面例

表1.1 画面の構成

項目

説明

タイトルバー

ウィンドウタイトル“ISI Studio”が表示されます。

メニューバー

ISI Studioのメニュータイトルが表示されます。

ツールバー

ISI Studioでよく利用するメニュー項目に対応したボタンが表示されます。

ISIナビゲータービュー

ISIプロジェクト配下のシーケンス、サービスエンドポイント、メディエータファンクション(ユーザプログラム呼出し)、ルーティング、キュー間転送、ユーザテンプレートの一覧がツリー形式で表示されます。

ISIエクスプローラービュー

利用者が任意に作成した階層配下にシーケンス、サービスエンドポイント、メディエータファンクション(ユーザプログラム呼出し)、ルーティング、キュー間転送、ユーザテンプレートの一覧がツリー形式で表示されます。

エディタ

シーケンス、サービスエンドポイント、メディエータファンクション(ユーザプログラム呼出し)、ルーティング、キュー間転送を表示、編集します。

  • シーケンスエディタ
    シーケンスを作成、編集します。ステップを挿入し、プロパティを設定します。

  • サービスエンドポイントエディタ
    サービスエンドポイントの一覧が表示されます。サービスエンドポイントを作成、複写、削除することができます。

  • メディエータファンクションエディタ
    メディエータファンクション(ユーザプログラム呼出し)の一覧が表示されます。ユーザプログラムを呼び出すメディエータファンクションを作成、複写、削除することができます。

  • ルーティングエディタ
    ルーティングの条件、接続するサービスエンドポイントやシーケンスなどルーティングの定義がツリー形式で表示されます。条件や接続先を追加、複写、削除することができます。

  • ホスト接続エディタ
    キュー間転送を行うホストとそのホスト間に配置存在するキュー間転送を作成、編集します。ホストを配置し、ホスト間コネクションで接続します。

  • キュー接続エディタ
    ホスト間のキュー間転送を作成、編集します。ホストにキューを配置し、キュー間コネクションで接続します。

パレット

シーケンスエディタ、ホスト接続エディタ、キュー接続エディタがアクティブの場合に表示されます。アクティブなエディタの種類によって、表示されるパレットが異なります。

  • シーケンスエディタがアクティブの場合
    シーケンスのステップとなるメディエータファンクションが表示され、シーケンスエディタにドロップすることで、ステップを設定できます。

  • ホスト接続エディタがアクティブの場合
    ホスト、コネクションが表示され、ホストをホスト接続エディタにドロップしたあとに、ホストをコネクションにより接続することで、ホスト間コネクションを設定できます。

  • キュー接続エディタがアクティブの場合
    キュー、コネクションが表示され、キューをキュー接続エディタにドロップしたあと、キューをコネクションにより接続することで、キュー間コネクションを設定できます。

プロパティビュー

シーケンス、サービスエンドポイント、メディエータファンクション(ユーザプログラム呼出し)、ルーティング、キュー間転送のプロパティを表示、設定します。

比較ビュー

シミュレート機能を利用したシーケンスの実行結果が表示されます。
ステップの実行前と実行後の共通メッセージの内容が表示されます。

ISI問題ビュー

シーケンス、サービスエンドポイント、メディエータファンクション(ユーザプログラム呼出し)、ルーティング、キュー間転送編集時に発生した問題が表示されます。
必須項目が省略されている場合や、名前の重複などの理由で保存ができない場合に、エラーの内容が表示されます。

コンソールビュー

ISIサーバに定義を登録する時に、ISIサーバ側で発生したエラーの詳細が表示されます。

アウトラインビュー

  • シーケンスエディタがアクティブの場合
    シーケンスに設定されているステップの一覧および関連するサービスエンドポイントがツリー形式で表示されます。

  • ホスト接続エディタを開いている場合
    キュー間転送に設定されているホストの一覧がツリー形式で表示されます。

  • キュー接続エディタがアクティブの場合
    キュー間転送に設定されているキュー間接続名の一覧がツリー形式で表示されます。

オーバービュー

シーケンス、キュー間転送の全容が表示されます。

ポイント

ISI Studioのパースペクティブを開いた場合、ナビゲータなどのビュー、エディタはパースペクティブで指定した順序で整列表示されます。

ポイント

以降の説明で、特に明記していない場合には「ISIナビゲータービュー」と記載されている操作は「ISIエクスプローラービュー」でも同様の操作を行うことができます。なお、「ISIエクスプローラービュー」と記載している操作は、「ISIナビゲータービュー」で行うことはできません。

ISI Studioを使用するうえで必要な基礎知識について、以下に示します。

定義

Interstage Service Integrator(以降、ISIと略します)の動作に必要なシステム、業務の定義情報です。
サービスエンドポイント、シーケンス、メディエータファンクション、ルーティング、キュー間転送の定義を、ISI Studioで定義します。

オブジェクト

定義の構成要素(サービスエンドポイント、シーケンス、ステップ、メディエータファンクション、ルーティング、ホスト、ホスト間コネクション、キュー、キュー間コネクション)を総称してオブジェクトと呼びます。

パースペクティブ

ISI Studioで作業するためのエディタとビューの組合せのことです。

エディタ

シーケンス、サービスエンドポイント、メディエータファンクション(ユーザプログラム呼出し)、ルーティング、キュー間転送を表示、編集するための領域です。

ビュー

ISIプロジェクト配下に格納されている定義情報の一覧や詳細なプロパティなどを表示する領域の総称です。ISI Studioには、ISIナビゲータービュー、プロパティビュー、ISI問題ビュー、アウトラインビュー、オーバービューなどのビューがあります。

ISIロジェクト

ISIナビゲータービューおよびISIエクスプローラービューに表示されるツリーの最上位に位置し、作成した定義は、ISIプロジェクト配下に格納されます。ISIプロジェクトは、ISIサーバ単位に作成します。

階層

ISIエクスプローラービューに表示される利用者が任意に作成できる定義の格納先です。階層配下に別の階層を作成して複数層の階層とすることができます。

サービスエンドポイント

サービスエンドポイントには、サービス利用側との連携ポイントとなる受信側サービスエンドポイントと、サービス提供側との連携ポイントとなる送信側サービスエンドポイントがあります。
受信側サービスエンドポイントをインバウンドサービスエンドポイント、送信側サービスエンドポイントをアウトバウンドサービスエンドポイントと呼びます。

ーケンス

指定した順にメディエータファンクションを実行するエンジンのことです。シーケンスエンジンと呼ぶ場合もあります。
シーケンスには、標準提供メディエータファンクションとユーザプログラム呼出し用のメディエータファンクションを定義することができます。
メディエータファンクションは、シーケンスエディタのパレットから矢印上の挿入ポイントにステップを挿入します。

テップ

メディエータファンクションを呼び出す場合の呼出し単位のことです。

ディエータファンクション

データの加工やフォーマット変換などシーケンス上で実行する部品のことです。
標準提供メディエータファンクションには、以下の種類があります。

サービス呼出し
フォーマット変換
データ編集
ユーティリティ
ミドルウェア連携

ポイント

サーバの実行環境で利用可能なメディエータファンクションは、以下のとおりです。

表1.2 サーバの実行環境と使用可能なメディエータファンクション

メディエータファンクション

J2EE実行環境

Java EE実行環境

同期サービス呼出し

ルーティングして同期サービス呼出し

非同期サービス呼出し

ルーティングして非同期サービス呼出し

複数の非同期サービス呼出し

固定長メッセージの変換

XMLメッセージの変換

XMLメッセージの検証

XML メッセージの編集

XML メッセージから情報取得

固定長メッセージから情報取得

SOAP メッセージの操作

コマンドの実行

ファイルの入出力

添付操作

×

添付入出力

×

添付変換

×

List Creatorとの連携

BPM Analyticsとの連携

○:利用できます。  ×:利用できません。

ISI Studioで、サーバの実行環境によって利用できないメディエータファンクションを指定したシーケンスを定義してサーバに登録することができますが、シーケンスの実行結果は保証されません。

シーケンス上には標準提供メディエータファンクションだけでなく、ユーザプログラムをメディエータファンクションとして呼び出すこともできます。ユーザプログラム呼出し用のメディエータファンクションは、メディエータファンクションエディタで作成します。

ーティング

メッセージの内容によって、メッセージを振り分けます。インバウンドルーティング、アウトバウンドルーティング、シーケンスルーティングがあります。

イテム

ルーティング定義の構成要素を総称してアイテムと呼びます。アイテムには、以下の種類があります。

ュー間転送

ISIサーバのキューと、別サーバに内のキューの間で、同期をとりながら自動でメッセージ交換する機能のことです。ISI Studioでは、キュー間転送機能を利用するための定義を作成します。

スト

ISI Studioでは、キュー間転送を利用するシステムのことです。

スト間コネクション

2つのホストを接続するキュー間転送のことです。ホスト間でキュー間転送を利用する場合は、2つのホストをホスト間コネクションで接続します。

ュー

ISI Studioでは、キュー間転送の受信側または送信側となるキューのことです。

ュー間コネクション

2つのキューを接続するキュー間転送のことです。キュー間でキュー間転送を利用する場合は、2つのキューをキュー間コネクションで接続します。

矢印

業務を構成する“処理の流れ”を示します。

テンプレート

ISIが提供する標準テンプレートと、ユーザがよく使用する定義を登録したユーザテンプレートがあります。
テンプレートのプロジェクトは、ISIナビゲータービューの最上部にあるユーザテンプレートフォルダ配下にテンプレート単位で作成されます。