Ajaxアプリケーションを導入する場合
Ajaxアプリケーションを導入する場合として、ここでは、Visual Basicのアプリケーションで構築したクライアントサーバシステムをWebシステムに置き換えるケースを導入イメージとして説明します。
従来のクライアントサーバシステムでは、システムの初期導入時およびバージョンアップ時に、クライアントアプリケーションを配付およびインストールする必要があり、膨大な管理コストがかかっていました。また、従来のWebアプリケーションでは、クライアントサーバシステム同等の操作性や機能性を持たせることができませんでした。
Interaction Managerを使用することで、新規導入時およびOSバージョンアップ時ともに、クライアントアプリケーションの配付およびインストールが不要になり、管理コストを大幅に削減することができます。また、クライアントサーバシステム同等の操作性および機能性を確保することができます。
図1.14 Ajaxアプリケーションの導入例
企業ポータルを導入する場合
企業ポータルを導入する場合として、ここでは、利用者の役割(ロール)に応じて業務画面を実現するケースを導入イメージとして説明します。
ポータルシステム全体を管理するシステム管理者は、利用者の担当業務や立場など、役割(ロール)に応じて、利用できる業務の範囲を設定することができます。
部門単位の運用を行う場合は、部門管理者としてグループ管理者およびロール管理者が部門に所属する利用者の担当業務や立場などの役割(ロール)に応じて、利用できる業務の範囲を設定することができます。
これにより、利用者は多くのシステムやサービスのうち自分の業務に必要なものだけを迷うことなく利用することができ、業務の効率化を図ることができます。また、ポータル提供者(システム管理者)は、役割ごとに利用させたいシステムやサービスを規定することで、業務の体系をトップダウン型で利用者に提示することができ、企業や部門のポリシーに応じた統一のとれた運用が可能になります。
利用者の業務画面には、利用可能なシステムやサービスだけが、ガジェットとして1つの画面に統合されて表示されます。また、利用者はパーソナライズ機能を利用して、提供された業務画面から毎日利用する業務をマイメニューに集めたり、使いやすいレイアウトやデザインに変更したりできます。
図1.15 企業ポータルの導入例