ポータル機能の設定・運用情報はデータベースに格納され管理されます。
ここでは、V10.0.1のポータル機能のデータベースをV10.1.2にリストアするための移行コマンドについて説明します。本節ではポータル機能のデータベースを「データベース情報」と記述します。
なお、移行コマンドを使ってV10.1.2のデータベース情報をV10.1.2へバックアップ、リストアすることもできます。
注意
移行コマンドは、管理者権限で実行してください。
名前
iimdb
形式
<本製品のインストールフォルダ>\InteractionManager\MashupPortal\bin\iimdb.bat <テナントID> {export | import | clean} [フォルダ名] [-t テナント定義ファイル]
機能説明
データベース情報を移行するために、以下の機能を提供します。
データベース情報をファイルにバックアップする。
ファイルにバックアップされたデータベース情報をデータベースにリストアする。
データベース情報をセットアップ直後の状態に戻し、リストアできる状態にする。
オプション
対象のテナントIDを指定します。
本オプションは省略できません。
指定したフォルダ配下に、<テナントID>で指定したテナントのデータベース情報をバックアップします。
-tオプションでテナント定義ファイルを指定した場合は、テナント定義ファイルに記述されているデータベースの設定情報からデータベース情報をバックアップします。テナント定義ファイルのJDBC_PATHに記述されているJDBCドライバの絶対パスは、環境に合わせて修正してください。
exportオプションを指定した場合は[フォルダ名]オプションは省略できません。[フォルダ名]にはファイルを含まない空フォルダを指定します。複数のファイルが出力され、フォルダ配下の全ファイルがデータベース情報になります。
<テナントID>で指定したテナントに、指定したフォルダ配下にあるデータベース情報をリストアします。
本オプションを指定した場合は[フォルダ名]オプションは省略できません。exportコマンドでバックアップしたデータベース情報が格納されているフォルダを指定します。
<テナントID>には、セットアップ直後のテナントのテナントIDを指定します。
<テナントID>で指定したテナントとバックアップしたデータベース情報のテナントは同一の認証種別にしてください。
コマンド実行時には、リストアを確認するプロンプトが表示されます。
<テナントID>で指定したテナントのデータベースを初期化し、セットアップ直後の状態に戻します。
コマンド実行時には、初期化を確認するプロンプトが表示されます。
exportオプションを指定した場合は、データベース情報をバックアップするフォルダを指定します。importオプションを指定した場合は、リストアするデータベース情報が格納されているフォルダを指定します。
空白やマルチバイトを含まないフォルダ名を指定してください。
exportオプションおよびimportオプションを指定した場合は本オプションは省略できません。
データベース情報をバックアップする場合、exportオプションと一緒に指定できます。
指定するパスには、空白やマルチバイトを含まない文字列を指定してください。
本オプションを指定する場合、<テナントID>にはバックアップする環境のテナントIDを指定してください。
本オプションは省略可能です。
復帰値
実行例
exportの実行例
指定したフォルダに、テナント定義ファイルに記述されているデータベースの設定情報からデータベース情報をバックアップします。
C:\InteractionManager\MashupPortal\bin\iimdb.bat sampletenantid export C:\work\dbbackup -t C:\work\sampletenantid.properties
importの実行例
指定したテナントに、指定したフォルダにあるデータベース情報をリストアします。
C:\InteractionManager\MashupPortal\bin\iimdb.bat sampletenantid import C:\work\dbbackup
cleanの実行例
指定したテナントをセットアップ直後の状態に戻します。
C:\InteractionManager\MashupPortal\bin\iimdb.bat sampletenantid clean