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Systemwalker Software Configuration Manager パラメーターリファレンス
FUJITSU Software

1.25.3 ミドルウェア個別処理(パラメーター収集編)

Symfoware Serverのパラメーターを収集する場合に必要な条件や手順を説明します。

1.25.3.1 パラメーター収集の動作条件

Symfoware Serverのパラメーター収集は、1回の操作で1つのRDBシステムのパラメーターを収集します。

パラメーター収集の対象は、本製品のパラメーター設定機能を使用し設定・変更したRDBシステムに限ります。本機能以外で設定・更新したRDBシステムのパラメーターは正しく収集できない場合があります。

なお、Symfoware Serverをインストールした後、RDBシステムのパラメーターを手動で更新していない状態で、パラメーターが正常に収集できます。

1.25.3.2 パラメーター収集の手順

【Linux】

パラメーター収集を実施する場合は、事前に/etc/cfmg_symfoware.cfgファイルを作成します。/etc/cfmg_symfoware.cfgファイルには以下を指定してください。

[RDBシステム名]

パラメーター収集対象のRDBシステム名を指定する場合は、以下の形式で指定します。RDBシステム名を指定しない場合は、RDBシステム名を付けない運用のパラメーターを収集します。

export RDBNAME=[RDBシステム名]

※この形式にしたがって記述していない場合は無視します。コメント行を記述する場合は、行の先頭をシャープ“#”にすることを推奨します。

[クライアント用の動作環境ファイル名]

パラメーター収集対象のクライアント用の動作環境ファイル名を指定する場合は、以下の形式で指定します。クライアント用の動作環境ファイル名を指定しない場合は、クライアント用の動作環境ファイルのパラメーターを収集しません。

export SQLRTENV=[クライアント用の動作環境ファイル名]

※この形式にしたがって記述していない場合は無視します。コメント行を記述する場合は、行の先頭をシャープ“#”にすることを推奨します。

例1)収集対象としてRDBシステム名「rdbsys1」およびクライアント用の動作環境ファイル名「/database/fssqlenvc」を指定する場合、/etc/cfmg_symfoware.cfgファイルに以下のように記述します。

# 収集対象のRDBシステム名
export RDBNAME=rdbsys1
# 収集対象のクライアント用の動作環境ファイル名
export SQLRTENV=/database/fssqlenvc
# ------- END --------

例2) RDBシステム名を付けない運用およびクライアント用の動作環境ファイルのパラメーターを収集しない場合、/etc/cfmg_symfoware.cfgファイルに何も記述しません。または、以下のようにコメントのみを記述します。

# RDBシステム名を付けない運用のパラメーターを収集
# ------- END --------

注意

  • 「export」は必ず行の先頭から記述してください。

  • 「export」と「RDBNAME」および「SQLRTENV」の間の区切り文字は半角空白で記述してください。

  • 「=」の前後には空白等を入れないでください。

  • この指定をファイル内に複数記述した場合は、最後の行に記述したものに従って動作します。

  • /etc/cfmg_symfoware.cfgファイルが存在しない場合は、以下のように動作します。 ただし、この利用方法は推奨しません。

    1. [rootのホームディレクトリ]/.bashrcファイルに上記の記述形式・注意事項に従って記述したRDBシステム名およびクライアント用の動作環境ファイルのパラメーターを収集します。

    2. [rootのホームディレクトリ]/.bashrcファイルにRDBシステム名を指定していない場合は、/etc/profileファイルに上記の記述形式・注意事項に従って記述したRDBシステム名のパラメーターを収集します。

    3. /etc/profileファイルにもRDBシステム名を指定していない場合は、RDBシステム名を付けない運用のパラメーターを収集します。

  • RDBシステム名を付けない運用のパラメーターを収集した場合、RDBシステム名(RDBconfigparam.RDBNAME)の現在の値を「(空文字)」と表示します。

【Windows】

パラメーター収集を実施する場合は、Symfoware Serverインストール後に設定内容を有効にするため、システムを再起動してください。パラメーター収集を実施する場合は、事前に[システムディスク]\setenvファイルを作成します。

[システムディスク]\setenvファイルには以下を指定してください。

[RDBシステム名]

パラメーター収集対象のRDBシステム名を指定する場合は、以下の形式で指定します。RDBシステム名を指定しない場合は、RDBシステム名を付けない運用のパラメーターを収集します。

set RDBNAME=[RDBシステム名]

[クライアント用の動作環境ファイル名]

パラメーター収集対象のクライアント用の動作環境ファイル名を指定する場合は、以下の形式で指定します。クライアント用の動作環境ファイル名を指定しない場合は、クライアント用の動作環境ファイルのパラメーターを収集しません。

set SQLRTENV=[クライアント用の動作環境ファイル名]

注意

  • [システムディスク]\setenv(例C:\setenv)ファイルに指定した場合のみパラメーター収集時に有効になります。

  • 「set」を行の先頭に指定した場合のみパラメーター収集時に有効になります。

  • 「set」と「RDBNAME」および「SQLRTENV」の間の区切り文字は半角空白で記述してください。

  • [システムディスク]setenvファイルには、この指定を複数記述しないでください。

  • RDBシステム名を付けない運用のパラメーターを収集した場合、RDBシステム名(RDBconfigparam.RDBNAME)の現在の値を「(空文字)」と表示します。


パラメーター収集すると、添付ファイルとして下記表の情報を収集します。

管理コンソール「パラメーター詳細」画面の「パッケージダウンロード」ボタンを押すことによりzip形式の圧縮ファイルをダウンロードする事が出来ます。

解凍すると下記表に示すファイルに収集した結果が設定されています。

なお、収集されたファイルの文字コード等は、収集元の業務サーバの環境に依存します。

No.

収集内容

パッケージに含まれるファイル名

(参考)収集元

1

system用テンポラリログファイルの情報

rdblog-t-system.txt

rdblog -V -t コマンド実行結果

2

system用アーカイブログファイルの情報

rdblog-a-system.txt

rdblog -V -a コマンド実行結果

3

監査ログ用テンポラリログファイルの情報

rdblog-RDBII_ADTLOG.txt

【Linux】rdblog -V -t -g '#RDBII_ADTLOG#' コマンド実行結果

【Windows】rdblog -V -t -g "#RDBII_ADTLOG#"コマンド実行結果

4

監査ログ設定の情報

rdbprt-m_PARAM.txt

rdbprt -m PARAM コマンド実行結果(※1)

5

ユーザロググループ用テンポラリログファイルの情報

rdblog-t-user.txt

rdblog -V -t -g ロググループ名 コマンド実行結果

6

ユーザロググループ用アーカイブログファイルの情報

rdblog-a-user.txt

rdblog -V -a -g ロググループ名 コマンド実行結果

(※1) RDBシステムが起動状態の場合のみ当該情報を採集できるため、パラメーター収集を行う前にRDBシステムが停止状態であれば、RDBシステムを起動し情報を採集します。情報を採集した後、RDBシステムを停止し、RDBシステムが収集を行う前の状態に戻ります。なお、RDBシステムの起動に失敗した場合、該当の情報の収集はできませんが、それ以外の情報は、収集します。