機能説明
Systemwalker Software Configuration Managerで管理するパッチの情報を登録、更新、削除、および、一覧表示します。
記述形式
【Windows】
swcfmg_patch_def.exe { -add [-sourceid "情報収集元ID"] -file "パッチ情報ファイルのパス" [-e "文字コード"] | |
【Linux】
swcfmg_patch_def { -add [-sourceid "情報収集元ID"] -file "パッチ情報ファイルのパス" [-e "文字コード"] | |
オプション
指定されたパッチ情報ファイルに記載された内容に従って、パッチ情報を登録します。パッチ情報は、情報収集元IDで指定された情報収集元のパッチとして登録されます。情報取得元IDを省略した場合、手動登録のパッチとして登録します。
パッチ情報ファイルはCSV形式です。パッチ情報ファイルの詳細については、「6.4.1 パッチ情報ファイル」を参照してください。
指定されたパッチ情報ファイルに記載された内容に従って、パッチ情報を更新します。情報収集元IDで指定された情報収集元のパッチを更新します。情報取得元IDを省略した場合、手動登録のパッチを更新します。
パッチ情報ファイルはCSV形式です。パッチ情報ファイルの詳細については、「6.4.1 パッチ情報ファイル」を参照してください。
パッチIDを指定し、登録済みのパッチ情報を削除します。パッチIDは‘,'(カンマ)で区切って複数指定できます。
パッチIDは、本コマンドの登録時またはソフトウェア情報のディスカバリ時に設定されます。パッチIDは、本コマンドを-list指定で実行し、出力されるパッチ情報から確認できます。
本コマンドで登録されたパッチ情報をCSV形式で出力します。
-file “出力ファイルパス”が省略された場合、情報はコマンドの標準出力に出力されます。
指定したファイルが存在しない場合はファイルを新規作成し、存在する場合は既存のファイルへ上書きします。
エラーのため、ファイル出力できなかった場合、新規作成時は、新たなファイルは作成しません。既存ファイルへの上書きの場合は、既存ファイルを保証します。
出力ファイルの詳細については、「6.4.1 パッチ情報ファイル」を参照してください。
ファイルの文字コードを指定します。
以下の文字コードが指定できます。半角英大文字で指定します。
【Windows】
SJIS
【Linux】
UTF-8
EUC
本オプションを省略した場合、本コマンドの実行環境の文字コードで動作します。
復帰値
復帰値 | 意味 |
---|---|
0 | 正常終了しました。 |
10 | パラメーター異常です。 |
20 | 指定された入出力ファイルパスのエラーです。 |
30 | 指定された文字コードに誤りがあります。 |
40 | パッチ情報ファイルの読み込みに失敗しました。 |
50 | パッチ情報ファイルの記述に誤りがあります。 |
70 | 指定された情報収集元IDまたはパッチIDが存在しません。 |
80 | 削除対象のパッチ情報には、適用済パッチの情報が登録されているため削除できません。 |
100 | Systemwalker Software Configuration Manager は起動していません。 |
101 | 同時実行できないコマンドが実行されています。 |
102 | コマンド実行権限がありません。 |
110 | 書き込みエラーです。 |
200 | セットアップされていません。 |
255 | システムエラーです。 |
コマンド格納場所
管理サーバ
【Windows】
[Systemwalker Software Configuration Managerインストールディレクトリ]\SWCFMGM\bin
【Linux】
/opt/FJSVcfmgm/bin
実行に必要な権限
【Windows】
管理サーバで実行可能です。
【Linux】
管理サーバで実行可能です。
注意事項
Systemwalker Software Configuration Managerで提供するコマンドは、同時に実行する事はできません。コマンド実行中に他のコマンドを実行すると、排他エラーとなります。
Systemwalker Software Configuration Managerが起動した状態で本コマンドを実行してください。
本コマンドで、情報収集元がUpdateAdvisorのパッチを登録、更新、および、削除することはできません。
定義項目の値のみ登録、および、更新することができます。
パッチ情報は、パッチ情報ファイルに従って新規登録されます。
識別項目の値は省略できません。また、識別項目の値がすべて同じ情報は、同一パッチと判断し、すでに登録されている場合はエラーとなります。
パッチの収集項目は、以下に従って値を指定してください。
対象ソフトウェアの収集項目は省略できません。
対象ソフトウェアの収集項目には、適用対象のソフトウェアのソフトウェアIDを指定してください。適用対象のソフトウェアが複数存在する場合、";"(セミコロン)区切りで複数指定してください。
本コマンドに指定した文字コードと、パッチ情報ファイルに指定した文字コードが異なっていた場合の動作は保証しません。文字コードは一致させるようにしてください。
登録済のパッチ情報を修正する場合は、一覧表示したファイルを編集し、編集したファイルを更新の入力ファイルとすることお勧めします。
識別項目の値は省略できません。また、識別項目の値は、更新できません。
入力ファイルで"パッチID"が記述されていない場合はエラーとなります。更新の場合、"パッチID"は必ず記述してください。
パッチの収集項目は、以下に従って値を指定してください。
対象ソフトウェアの収集項目は省略できません。
対象ソフトウェアの収集項目には、適用対象のソフトウェアのソフトウェアIDを指定してください。適用対象のソフトウェアが複数存在する場合、";"(セミコロン)区切りで複数指定してください。
すでに該当のパッチが適用されているソフトウェアを、対象ソフトウェアの収集項目から削除しないでください。
Systemwalker Software Configuration Managerで管理する必要がなくなったパッチ情報は、本コマンドを使用して情報を削除してください。
パッチ情報を削除する前に、以下を確認してください。
該当するパッチが適用済パッチとして登録されていないこと
パッチ情報が登録されていない場合は、ヘッダ情報だけを出力します。
#patch-id,patch-info,...
パッチ情報ファイルに誤りがある場合は、パッチ情報の登録・更新を中止します。標準出力に以下のようなエラーメッセージを出力します。
CFMGC20005 ファイルの記述に誤りがあります。[行番号:n][原因:原因]
[原因]には、以下のいずれかが出力されます。
メッセージ | 意味 |
---|---|
Number of elements. | 該当行の要素の数を見直してください。 |
Mandatory elements are not specified. | 該当行の必須項目を入力してください。 |
The same patch is specified in another line. | 該当行までに、同じパッチ情報が記載されています。 |
The specified elements are invalid. | 該当行の"()"内の要素に不正な値が入力されています。正しい値を入力してください。入力できる値については、「6.4.1 パッチ情報ファイル」を参照してください。 定義項目ではない収集項目の値は省略してください。 |
The specified patch does not exist. | 該当行の“patch-id”に相当するパッチ情報が存在しません。存在するパッチIDを指定してください。 |
The patch has already been registered. | 該当行のパッチ情報は、すでに登録されています。 |
使用例
登録
【Windows】
swcfmg_patch_def.exe -add -file C:\work\patchinfo.csv
【Linux】
swcfmg_patch_def -add -file /tmp/patchinfo.csv
更新
【Windows】
swcfmg_patch_def.exe -update -file C:\work\patchinfo.csv
【Linux】
swcfmg_patch_def -update -file /tmp/patchinfo.csv
削除
【Windows】
swcfmg_patch_def.exe -delete -id 34GR4GJLJ@Direct,34GR4GJLJ@Direct,34GR4GJLJ@Direc
【Linux】
swcfmg_patch_def -delete -id 34GR4GJLJ@Direct,34GR4GJLJ@Direct,34GR4GJLJ@Direct
一覧表示
【Windows】
swcfmg_patch_def.exe -list -file C:\work\patchinfo.csv
【Linux】
swcfmg_patch_def -list -file C:\work\patchinfo.csv