機能説明
Systemwalker Software Configuration Managerで管理する情報収集元を登録、更新、一括更新、削除、一覧表示、詳細表示、アップロード、および、ダウンロードを行います。
記述形式
【Windows】
swcfmg_source_def.exe { -add -id "情報収集元ID" -softitem "ソフトウェアの収集項目情報ファイルのパス" [-patchitem "パッチの収集項目情報ファイルのパス"] -file "スクリプトパッケージファイルパス" [-e "文字コード"] | |
【Linux】
swcfmg_source_def { -add -id "情報収集元ID" -softitem "ソフトウェアの収集項目情報ファイルのパス" [-patchitem "パッチの収集項目情報ファイルのパス"] -file "スクリプトパッケージファイルパス" [-e "文字コード"] | |
オプション
情報収集元IDで指定された情報収集元を登録します。-softitemオプションおよび-patchitemオプションに、ソフトウェアおよびパッチの収集項目を指定します。収集項目は、CSV形式のファイルで指定します。ファイルの詳細については、「6.2.2 収集項目情報ファイル」を参照してください。-fileオプションにスクリプトパッケージを指定してください。スクリプトパッケージの詳細については、「1.1.1.2 ソフトウェアパッチ収集スクリプト」を参照してください。
情報収集元IDで指定された情報収集元の収集項目を更新します。-softitemオプションと-patchitemオプションに、更新するソフトウェアとパッチの収集項目を指定してください。収集項目は、CSV形式のファイルで指定します。ファイルの詳細については、「6.2.2 収集項目情報ファイル」を参照してください。
指定された情報収集元定義ファイルに記載された内容を元に、複数の情報収集元を一括更新します。情報収集元定義ファイルはCSV形式です。情報収集元定義ファイルの詳細については、「6.2.1 情報収集元ファイル」を参照してください。本オプションで収集項目を更新することはできません。収集項目の更新は、本コマンドの-updateオプションで行ってください。
情報収集元IDで指定された情報収集元を削除します。
登録されている情報収集元一覧を表示します。情報はCSV形式で出力されます。-file "出力ファイルパス"が省略された場合、情報はコマンドの標準出力に出力されます。指定されたファイルが存在しない場合はファイルを新規作成し、存在する場合は既存のファイルへ上書きします。エラーにより、ファイル出力できなかった場合、新規のファイルは作成されません。また、既存ファイルへの上書きも行われません。出力ファイルの詳細については、「6.2.1 情報収集元ファイル」を参照してください。
情報収集元IDで指定された情報収集元の詳細を出力します。-softitemオプションと-patchitemオプションに指定されたファイルパスに、ソフトウェアとパッチの収集項目を出力します。ファイルはCSV形式です。ファイルの詳細については、「6.2.2 収集項目情報ファイル」を参照してください。指定されたファイルが存在しない場合はファイルを新規作成し、存在する場合は既存のファイルへ上書きします。エラーにより、ファイル出力できなかった場合、新規のファイルは作成されません。また、既存ファイルへの上書きも行われません。
情報収集元IDで指定された情報収集元のスクリプトパッケージをアップロードします。スクリプトパッケージをアップロードすることにより、スクリプトパッケージを更新します。スクリプトパッケージは、ZIP形式のファイルです。以下の条件を満たす場合、スクリプトパッケージをアップロードできます。以下の条件を満たさない場合は、エラーになります。
拡張子はZIPにする
ファイルの拡張子はZIPにしてください。
ファイルサイズは2MB以下にする
アップロードできるファイルサイズは、2MB以下です。
OS種別のディレクトリはルートに格納する
OS種別のディレクトリ(Windows、Linux、または、Solaris)は、ZIPファイルのルートに格納してください。
情報収集元IDで指定された情報収集元のスクリプトパッケージをダウンロードします。出力ディレクトリパスにZIP形式のスクリプトパッケージファイルを出力します。
出力ディレクトリにファイルが存在しないことを確認してください。出力ディレクトリにファイルが存在した場合はエラーとなります。
ファイルの文字コードを指定します。
以下の文字コードが指定できます。半角英大文字で指定します。
【Windows】
SJIS
【Linux】
UTF-8
EUC
本オプションを省略した場合、本コマンドの実行環境の文字コードで動作します。
復帰値
復帰値 | 意味 |
---|---|
0 | 正常終了しました。 |
10 | パラメーター異常です。 |
20 | 指定された入出力ファイルパスのエラーです。 |
30 | 指定された文字コードに誤りがあります。 |
50 | ファイルの記述に誤りがあります。 |
70 | 指定された情報収取元IDに誤りがあります。 |
100 | Systemwalker Software Configuration Manager は起動していません。 |
101 | 同時実行できないコマンドが実行されています。 |
102 | コマンド実行権限がありません。 |
110 | 書き込みエラーです。 |
200 | セットアップされていません。 |
255 | システムエラーです。 |
コマンド格納場所
管理サーバ
【Windows】
[Systemwalker Software Configuration Managerインストールディレクトリ]\SWCFMGM\bin
【Linux】
/opt/FJSVcfmgm/bin
実行に必要な権限
【Windows】
Administrator権限が必要です。管理者として実行してください。
管理サーバで実行可能です。
【Linux】
システム管理者(スーパーユーザー)のみが実行できます。
管理サーバで実行可能です。
注意事項
Systemwalker Software Configuration Managerで提供するコマンドは、同時に実行する事はできません。コマンド実行中に他のコマンドを実行すると、排他エラーになります。
Systemwalker Software Configuration Managerが起動した状態で本コマンドを実行してください。
情報収集元IDは、先頭が半角英数字で始まり、かつ半角英数字、ハイフン(-)、アンダースコア(_)で構成される16文字以内の文字列で指定してください。なお、以下のIDは使用できません。
Direct
UpdateAdvisor
ROR
OpenStack
収集項目情報ファイルを記載する場合、以下に注意して記載してください。
収集項目は、ソフトウェアとパッチを分けて記載します。
1行につき、収集項目を1つ記載します。また、同じ収集項目を複数記載することはできません。
記載可能な収集項目については、「1.1.2 収集項目一覧」を参照してください。
ソフトウェアの収集項目を定義する場合、以下に注意してください。
ソフトウェア名とOS種別は、必ず識別項目に含めてください。
インストール先は、識別項目として利用できません。
パッチの収集項目を定義する場合、以下に注意してください。
パッチ名とOS種別は、必ず識別項目に含めてください。
対象ソフトウェアは、必ず定義項目として定義してください。また、識別項目として利用することはできません。
削除した情報収集元と同IDの情報収集元を登録する場合、登録する前に1度ソフトウェア情報のディスカバリを行ってください。
ソフトウェアの収集項目は、必ず定義してください。情報収集元からパッチ情報を収集できない場合、パッチの収集項目を定義する必要はありません。
情報を収集できないOS種別が存在する場合、収集できないOS種別のソフトウェアパッチ収集スクリプトを登録する必要はありません。
本コマンドに指定した文字コードと、収集項目情報ファイルに指定した文字コードが異なっていた場合の動作は保証しません。文字コードは一致させるようにしてください。
ソフトウェアとパッチのどちらかの収集項目を必ず指定してください。
情報収集元がUpdateAdvisorの収集項目を更新することはできません。
収集項目情報ファイルを記載する場合、以下に注意して記載してください。
収集項目は、ソフトウェアとパッチを分けて記載します。
1行につき、収集項目を1つ記載します。また、同じ収集項目を複数記載することはできません。
更新を行わない収集項目も含めて、定義するすべての収集項目を記載してください。
記載可能な収集項目については、「1.1.2 収集項目一覧」を参照してください。
ソフトウェアの収集項目にインストール先の収集項目を定義していた場合、あとからインストール先の収集項目を削除することはできません。
識別項目を追加および削除することはできません。
パッチの収集項目で、対象ソフトウェアは必ず定義項目として定義する必要があります。
更新した収集項目に応じてソフトウェアパッチ収集スクリプトに必要な修正を行い、ソフトウェアパッチ収集スクリプトをアップロードしてください。
本コマンドに指定した文字コードと、収集項目情報ファイルに指定した文字コードが異なっていた場合の動作は保証しません。文字コードは一致させるようにしてください。
本オプションで、情報収集元の登録および削除を行うことはできません。-addオプションまたは-deleteオプションを使用してください。
手動登録の情報収集元を有効にすることはできません。
削除された情報収集元から収集した情報は、本オプションで情報収集元を削除後にソフトウェア情報のディスカバリを行うと削除されます。
手動登録とUpdateAdvisorの情報収集元は削除できません。
指定された情報収集元にパッチの収集項目が定義されていない場合、パッチの収集項目は出力されません。
情報収集元がUpdateAdvisorおよび手動のスクリプトパッケージを、アップロードおよびダウンロードすることはできません。
ダウンロード時、スクリプトパッケージのファイル名は以下の形式で出力されます。
情報収集元ID + ".zip"
収集項目情報ファイルに誤りがある場合は、収集項目の登録・更新を中止します。トレースログに以下のようなエラーメッセージを出力します。
収集項目情報ファイルに誤りがある場合は、収集項目の登録・更新を中止します。トレースログに以下のようなエラーメッセージを出力します。
[原因] には、以下のいずれかが出力されます。
メッセージ | 意味 |
---|---|
Number of elements. | 該当行の要素の数を見直してください。 |
The specified elements are invalid. | 該当行の"()"内の要素に不正な値が入力されています。正しい値を入力してください。入力できる値については、「6.2.2 収集項目情報ファイル」を参照してください。 |
Mandatory elements are not specified. | 該当行の必須項目を入力してください。 |
The same collection item is specified in another line. | 該当行までに、同じ収集項目が記載されています。 |
Mandatory identification items are not defined. | 必須の識別項目が定義されていません。 |
Mandatory collection items are not defined. | 必須の収集項目が定義されていません。 |
使用例
登録
【Windows】
swcfmg_source_def.exe -add -id SourceDefA -softitem C:\work\softwareitem.csv -patchitem C:\work\patchitem.csv
【Linux】
swcfmg_source_def -add -id SourceDefA -softitem /tmp/softwareitem.csv -patchitem /tmp/patchitem.csv
更新
【Windows】
swcfmg_source_def.exe -update -id SourceDefA -softitem C:\work\softwareitem.csv -patchitem C:\work\patchitem.csv
【Linux】
swcfmg_source_def -update -id SourceDefA -softitem /tmp/softwareitem.csv -patchitem /tmp/patchitem.csv
一括更新
【Windows】
swcfmg_source_def.exe -batchupdate -file C:\work\soucedef.csv
【Linux】
swcfmg_source_def -batchupdate -file /tmp/soucedef.csv
削除
【Windows】
swcfmg_source_def.exe -delete -id SourceDefA
【Linux】
swcfmg_source_def -delete -id SourceDefA
一覧表示
【Windows】
swcfmg_source_def.exe -add -file C:\work\soucedef.csv
【Linux】
swcfmg_source_def -add -file /tmp/soucedef.csv
詳細表示
【Windows】
swcfmg_source_def.exe -get -id SourceDefA -softitem C:\work\softwareitem.csv -patchitem C:\work\patchitem.csv
【Linux】
swcfmg_source_def -get -id SourceDefA -softitem C:\work\softwareitem.csv -patchitem C:\work\patchitem.csv
アップロード
【Windows】
swcfmg_source_def.exe -upload -id SourceDefA -file C:\work\sourcedef.zip
【Linux】
swcfmg_source_def -upload -id SourceDefA -file /tmp/sourcedef.zip
ダウンロード
【Windows】
swcfmg_source_def.exe -download -id SourceDefA -dir C:\work
【Linux】
swcfmg_source_def.exe -download -id SourceDefA -dir /tmp