ビュー作成の流れを説明します。
ビュー情報を決定します。以下の情報を指定してください。
項目 | 説明 |
---|---|
名前 | ビューの名前です。85文字以内の文字列を指定してください。名前は省略できません。 |
範囲の定義について説明します。
範囲をツリー構造で指定します。ツリー構造の階層ごとに以下の情報を指定してください。階層は1から5階層まで定義することができます。
項目 | 説明 |
---|---|
階層番号 | 階層の順番です。最上位の階層を1とし、上から順に連番で番号が割り振られます。 |
CI名 | 階層に表示するCIの名前です。階層に表示されるCIを説明する文字列を85文字以内で指定してください。CI名は省略できません。 |
表示するCI | 階層に表示するCIです。 |
条件 | 表示するCIを絞り込む場合、条件を指定します。 |
ラベルに使用する属性 | CIのラベルとして使用する属性です。指定した属性の値が、ツリー構造で各CIのラベルとして表示されます。 |
表示するCIを以下から選択します。
下位の階層に指定できるCIは、その上位の階層のCIによって決まっています。
2つ上位に指定したCIを再度指定することはできません。
表示するCI | CI種別 | 説明 | 下位の階層に指定できるCI |
---|---|---|---|
すべてのテナント | テナント | すべてのテナントです。 | すべてのサーバグループ |
すべてのサーバグループ | サーバグループ | すべてのサーバグループです。 |
|
すべてのサーバ | サーバ | すべてのサーバです。 |
|
手動登録のサーバ | サーバ | 手動登録のサーバです。 | |
ServerView Resource Orchestratorのサーバ | サーバ | ServerView Resource Orchestratorのサーバです。 | |
OpenStackのサーバ | サーバ | OpenStackのサーバです。 | |
すべてのVMホスト | サーバ | VMホストです。 | "すべてのVMホスト"以外のCI種別がサーバの基本CI |
すべてのソフトウェア | ソフトウェア | サーバにインストールされているすべてのソフトウェアです。 |
|
手動登録のソフトウェア | ソフトウェア | サーバにインストールされている情報収集元が手動登録のソフトウェアです。本CIには、以下の属性条件が含まれています。
| |
富士通ミドルウェア | ソフトウェア | サーバにインストールされている富士通ミドルウェアです。本CIには、以下の属性条件が含まれています。
| |
すべてのパッチ | パッチ | サーバに適用されているすべてのパッチです。 |
|
Windows OSパッチ | パッチ | サーバに適用されているWindows OSパッチです。本CIには、以下の属性条件が含まれています。
| "すべてのVMホスト"以外のCI種別がサーバのCI |
Linux OSパッチ | パッチ | サーバに適用されているLinux OSパッチです。本CIには、以下の属性条件が含まれています。
| |
Solaris OSパッチ | パッチ | サーバに適用されているSolaris OSパッチです。本CIには、以下の属性条件が含まれています。
| |
手動登録のパッチ | パッチ | サーバに適用された情報収集元が手動登録のパッチです。本CIには、以下の属性条件が含まれています。
| CI種別がソフトウェアのCI |
富士通ミドルウェアパッチ | パッチ | サーバに適用されている富士通ミドルウェアのパッチです。本CIには、以下の属性条件が含まれています。
| |
ソフトウェアパラメーター | ソフトウェアパラメーター | すべてのソフトウェアパラメーターです。 | CI種別がソフトウェアのCI |
表示するCIを絞り込むため、属性の条件を指定します。条件は以下の論理式で指定します。論理式が真となる属性のCIが表示されます。属性、比較演算子、および、キーワードに指定できる値について以下で説明します。
属性 比較演算子 キーワード
CIのCI種別ごとに指定できる属性が異なります。詳細は、『リファレンスガイド』の「CIリファレンス」を参照してください。
比較演算子とキーワードの組み合わせにより以下の条件が指定できます。
キーワード | 比較演算子 | 意味 |
---|---|---|
文字列 | == | 属性の値とキーワードで指定した文字列が同じであれば真となります。 |
!== | 属性の値にキーワードで指定した文字列が同じでなければ真となります。 | |
<、<=、>、>= | 属性の値と文字列をUnicodeのコードポイントで大小比較します。比較は、文字列の左から順番に行われます。 | |
数値 | = | 属性の値中の数値とキーワードで指定した数値が同じであれば真となります。属性の値中の数値は、属性の値の中で最初に見つかった数値です。 |
!= | 属性の値中の数値とキーワードで指定した数値が同じでなければ真となります。属性の値中の数値は、属性の値の中で最初に見つかった数値です。 | |
<、<=、>、>= | 属性の値中の数値とキーワードで指定した数値を大小比較します。属性の値中の数値は、属性の値の中で最初に見つかった数値です。 | |
パターン | = | 属性の値がキーワードで指定したパターンに一致する場合、真となります。 |
!= | 属性の値にキーワードで指定したパターンに一致しない場合、真となります。 |
文字列
文字列を指定してください。
数値
数値を指定してください。
整数部に含まれる","(カンマ)は無視されます。
先頭に"+"または"-"がある場合、正の数値または負の数値として評価されます。
パターン
以下のパターンを指定することができます。パターンは、複数回組み合わせて指定することができます。「前方一致指定」および「後方一致指定」のパターンは、それぞれ1回のみ指定できます。
文字列一致指定
任意の文字列を指定します。属性の値に指定した文字列が含まれる場合、真となります。
指定例)属性の値に"Interstage Application Server"という文字列が含まれている場合、真となります。
比較演算子 | キーワード |
---|---|
= | Interstage Application Server |
前方一致指定
先頭の文字に"^"を指定します。"^"の後のパターンが属性の値の最初に出現する場合、真となります。
指定例)属性の値の先頭が"Interstage Application Server"の場合、真となります。
比較演算子 | キーワード |
---|---|
= | ^Interstage Application Server |
後方一致指定
末尾の文字に"$"を指定します。"$"の前のパターンが属性の値の最期に出現する場合、真となります。
指定例)属性の値の末尾が"Interstage Application Server"の場合、真となります。
比較演算子 | キーワード |
---|---|
= | Interstage Application Server$ |
任意文字指定
以下の記号を指定した箇所の属性の値がどのような文字列であっても真となります。
記号 | 意味 | 連続使用 |
---|---|---|
. | 任意の1文字 | ○ |
.? | 任意の0~1文字 | ○ |
.+ | 任意の1文字以上 | × |
.* | 任意の0文字以上 | × |
指定例)属性の値が、"富"と"通"という文字を含み、かつ、その2文字の間の文字数が0文字以上の場合、真となります。
比較演算子 | キーワード |
---|---|
= | 富.*通 |
注意
エスケープ文字について
文字列に、以下の文字を指定する場合、前に"\"を付けてエスケープしてください。
" $ & ' ( ) * + , - . ? [ \ ] ^ { | } ~
ポイント
複数キーワード
1つの属性に対して複数の条件を指定する場合、キーワードを複数指定します。2つ目以降のキーワードを指定する際に、前のキーワードとの関係を以下の記号で指定してください。
記号 | 意味 |
---|---|
| | 前後それぞれのキーワードと比較演算子の条件の結果が、片方が真の場合、真です。 |
& | 前後それぞれのキーワードと比較演算子の条件の結果が、両方とも真の場合、真です。 |
指定例)属性の値に"Windows"または"Linux"を含む場合、真となります。
比較演算子 | キーワード |
---|---|
= | Windows|Linux |
論理演算子
1つの条件では、1つの属性の条件しか指定できません。複数の属性の条件を指定するには、条件を複数指定する必要があります。2つ目以降の条件を指定する際に、前の条件との関係を以下の論理演算子で指定してください。ANDとORが混在している場合、ANDが優先されます。
論理演算子 | 意味 |
---|---|
AND | 両方の条件が真のとき真となります。どちらか一方の条件が偽のときは偽となります。 |
OR | 両方の条件が偽のとき偽となります。どちらか一方の条件が真のときは真となります。 |
指定例を以下に示します。条件1、条件2と条件3がすべて真の場合、または、条件4が真の場合、真となります。
条件1 AND 条件2 AND 条件3 OR 条件4
表示方法の定義について説明します。
カラムごとに以下の情報を指定してください。カラムは10個まで定義することができます。
項目 | 説明 |
---|---|
カラム番号 | カラムの順番です。一番左のカラムの番号を1として、左から順に番号が連番で割り振られます。 |
カラム名 | カラムの名前です。カラムに出力される情報を説明する文字列を85文字以内の文字列を指定してください。カラム名は省略できません。 |
属性 | 値を表示する属性です。階層に表示されるCIの属性の中から選択します。 |
ソフトウェアにパラメーターが複数存在する場合、以下の属性は値を複数持ちます。ビューで以下の属性の値は複数表示されます。
キー
値
型
インデックス
サブキー
ビューに表示される情報とリソースを対応付けるために、範囲の「ラベルに使用する属性」と表示方法の「属性」に以下の属性を指定することを推奨します。
CI種別 | 属性 |
---|---|
テナント | テナント表示名またはテナントID |
サーバグループ | サーバグループ名またはサーバグループID |
サーバ | サーバ名、サーバID、または、IPアドレス |
ソフトウェア | ソフトウェア名またはソフトウェアID |
パッチ | パッチ名またはパッチID |